スマートソーラーは、太陽光発電所の開発や設計などデベロッパー事業を行う会社です。
一見すると、一般家庭にはあまり親しみを感じない会社のように思えますが、電気代高騰が叫ばれる昨今、太陽光発電の自家消費の切り札として蓄電池が注目を集めており、スマートソーラーは自社で開発した大容量蓄電池を販売・施工している業界唯一無二の会社でもあります。
しかし、スマートソーラーについて調べていると「スマートソーラー 怪しい」といった気になるワードが目につくのも事実。
そこで本記事では、スマートソーラーの評判や口コミが知りたい人向けに、企業情報などのデータと併せて解説。本当に怪しい会社なのか紐解いていきましょう。
スマートソーラーの良い評判&口コミ
スマートソーラーに関する良い口コミをweb上で調査しましたが、不特定多数が書き込めるサイトなどでは見つかりませんでした。
ここでは、公式サイトに掲載されている蓄電池購入者のインタビューと、Twitterの発信をご紹介します。
スマートソーラーについてユーザーはどのような感想を持っているのか、以下を読み進めて探っていきましょう。
社長さんが京セラさん出身
蓄電池選びのポイントは、蓄電池の容量、価格、会社への信頼、保証ですね。蓄電池の容量はある程度は欲しかったのと、価格は100万円が目安でした。会社については、社長さんが京セラさん出身だということと営業担当の方が経験や知識が豊富だった点です。保証も15年の保証があるので安心です。
引用:スマートソーラー
スマートソーラーの社長は、太陽光発電のパイオニアメーカー京セラで太陽光発電の開発に携わっており、公共用太陽光発電やメガソーラー建設の豊富な経験を持っています。独立して創設した現在の会社でも住宅用太陽光発電の施工実績は多数あるプロ。そんな方がいる会社なら、安心して任せられます。
また、蓄電池の開発から販売、施工までを一貫して行っているため、中間コストがかからず、高品質な製品を低価格で提供しているのが強みです。上記のユーザーの声はこうしたスマートソーラーならではの独自形態が、見事に反映された結果といえるでしょう。
親身になって対応してくれているので親近感もわきます
スマートソーラーは、スマホで太陽光や蓄電池の状況を見れる他に、蓄電池に充電しない時間帯も設定できる点が特にいいです。アフターサービスも直接視てもらえます。実際に蓄電池設置後にも様々な方に対応してもらっています。どの方も、親身になって対応してくれているので、親近感もわきます。
引用:スマートソーラー
スマートソーラーの蓄電池はクラウド連携により、使えば使うほど蓄電システムを自宅に合った最適な状態に制御してくれます。自分で細かく設定する必要がないのでとても使い勝手が良く、経済的にも貢献してくれます。
また、蓄電池を設置して終了ではなく、アフターサービスも含めた一貫管理なので、修理や故障の対応も専門スタッフが行っています。別の業者がやってくる心配もありません。
設置工事も含めた価格が明確
生産メーカーの直接販売という形で、設置工事も含めた価格が明確であったこと。また、お客様サポートセンターの担当者さんが、設置工事のなど不明なことに対してメールで対応をしっかりしてくれたことがスマート蓄電システムを導入した大きな要因です。
引用:スマートソーラー
太陽光発電や蓄電池の設置費用は業者によって幅が広く、具体的な価格は明記されていないのが一般的ですが、スマートソーラーの場合は取り扱っている蓄電池がひとつのため製品価格が明確で、標準工事費も明示(税抜355,000円)されているので、トータルでかかる費用がわかりやすいです。
営業担当者との値引きの駆け引きの必要がないので、明瞭会計を望む人にはとくにおすすめの業者といえるでしょう。
スマートソーラーの蓄電池システムはコスパ最強
一括見積サイトにほとんど紹介されていないので全然知られていないみたいだけど、スマートソーラーの蓄電池システムはコスパ最強だと思う。11.5kWh15年保証で税込み約152万円。(1月中のキャンペーン)。JET認証もされていて補助金対象。
引用:Twitter
スマートソーラーが取り扱う蓄電池は自社で開発した製品なので価格が安く、大手メーカーの蓄電池の平均価格と比べて1/2の価格となっています。
電気製品の安全性について検査を行っているJETの認証を取得しているので、高い安全性が確保されながらも、大容量の蓄電池を低価格で購入できるのは、大きな魅力ではないでしょうか。
自己負担が24.1万円で蓄電池が設置できる
スマートソーラーという蓄電池の宣伝がポスティングされてた。東京都在住限定だけど、都と国の補助金を引いて、自己負担が24.1万円で蓄電池が設置できるって。 ハイブリッド全負荷で容量11.5kWh。この機種の性能とかメーカーの評判とかいっさいわからないけど、なんか数字がバグっていてクラクラする
引用:Twitter
東京都は日本全国の中でも太陽光発電や蓄電池の設置に力を入れている自治体で、その分補助金が手厚くなっています。スマートソーラーの蓄電池はそもそもが低価格のため、補助金を活用すれば上記のユーザーの発言通り24.1万円で設置が可能。
合計182.2万円引きは驚異的な数字ですが、これが現実になるかも知れない東京都民の方がうらやましい限りです。
スマートソーラーの悪い評判&口コミ
スマートソーラーの悪い口コミには、蓄電池に対する不満や注意喚起以外に、誰もが陥る可能性のある不安がありました。
また、従業員から見えている会社について知っておくことも、長期間の運用が前提の太陽光発電や蓄電池においては大切です。
以下の悪い口コミを熟読し、自分にとってどのような弊害が生じるのか深く考えてみてください。
停電時4kWまでしか使えない
私のスマートソーラーの懸念点 停電時4kWまでしか使えない。それ以上使っていて停電になったら供給停止で結局停電してしまう。6kWは欲しいです。 HEMSがウリだけど機能はイマイチ。パナのは容量オーバーする前に普通充電を制限してくれる。専用の普通充電器が必要だけど。
引用:Twitter
公式サイトのQ&Aにも、停電時はストレージ・システムは4.0kW、ハイブリット・システムは3.5kWの出力と記載されています。他社の蓄電池の場合、テスラ社製品は5.0kW、シャープや長州産業は5.5kW、ニチコンは5.9kWとなっており差があるのは否めません。
スマートソーラーは停電から2秒以内に自立運転に切り替わり(ハイブリット・システムの場合)、復旧後も自動で切り替わるため自身での作業が必要がない点はメリットですが、他社に比べて容量が少ないため、日ごろから使用電力量を調べておく必要があるでしょう。
会社が倒産したら蓄電池を使い続けられるのでしょうか
延長保証つけて15年保証で購入したのですが、もしこの会社が倒産したら蓄電池を使い続けるでしょうか?オンライン監視で運転チェックしてるとか、スマホアプリで色々設定を変更したりしているので、この運営を誰がやってくれるのでしょうか? また故障した場合、保証は誰がしてくれるのでしょうか? 値引と補助金で安く買えたと言っても100万円以上したので、毎日とても不安です。
引用:ヤフー知恵袋
スマートソーラーに限らず、そして太陽光発電や蓄電池の業界に限らず、こうした不安は高額製品の購入においては必ず付きまとうもの。こうした不安を解消するには、直近の業績などを調べてみるのもひとつの方法です。与信情報を調査する企業情報サービスのアラームボックスによると、スマートソーラーの2022年決算は売上が4,474百万円、自己資本比率は42.2%でした。
なお、上記の質問が投げかけられたのは2021年ですが、現在の2024年までスマートソーラーは倒産していません。似た社名のスマートソーラーインターナショナル(2009年設立)が2014年に倒産していますが、本記事のスマートソーラーとは無関係です。
万が一のことを想定し、スマートソーラーが倒産した場合に、メンテナンスなどを引き受けてくれる業者を探しておくと安心できるのではないでしょうか。
大したメリットはありません
スマートソーラーと言う会社から封筒が届いた。「固定買取期間満了後24円/kWhで買い取ります。」飛びつきたくなる。でもちょっと待って。よく見ると「蓄電池を購入した方」「24円買取は1年間だけ」「毎月50kWhまで」。釣られないように。良く読むと大したメリットはありませんのでお気をつけ下さい。
引用:Twitter
卒FIT後について頭を悩ませている方にとって、スマートソーラーからのDMは口コミのように飛びつきたくなる内容ですが、魅力的な言葉のみに惑わされず、しっかりと内容を検討するのが大事です。
蓄電池の購入や提示の買取価格が限定的(1年のみ)であること、さらに上限が設けられているのは確かにマイナスにも感じますが、卒FIT後は太陽光が発電した電気を自家消費に利用する人は多いでしょう。その場合、蓄電池の購入は必須になります。
また、1年の限定であっても、電力会社よりも高い価格で買い取ってもらえることにメリットを感じる人もいます。自分にとってメリットがあるのかを踏まえた上で、DMの内容を照らし合わせるのが良いでしょう。
優秀な社員が次から次へと退職
優秀な社員が次から次へと退職していくため、人材育成が成り立っていない。ISO9001は取得しているが、品質管理に関するマネージメントは皆無といえる。何も書類の整理・整頓がされていないし、そもそも人材が抜けていくため、引継ぎもままならぬ状況で、技術の蓄積や伝達が為されていない。
引用:転職会議
会社の健全な発展や成長には、優秀な人材の確保は事業者の重要な業務といえます。上記の回答者は、2020年の時点で在籍中の男性正社員と思われます。コメントが事実であれば、入社済みの現職が育たない環境は、体制崩壊の危険性が高まるため、スマートソーラーは早急な対応が必要でしょう。
太陽光発電のパイオニア的存在である京セラで培った経験や知識は、スマートソーラーでも脈々と引き継いでほしいものです。
また、就職先を探す場合には年収や給与・賞与、勤務時間、休日や休暇、福利厚生制度、仕事の内容や職種(企画、事務など)、残業の有無、オフィスの立地といった条件だけではなく、こうした諸先輩の声に耳を傾けておくのも失敗しにくくなるポイントです。
スマートソーラーが「怪しい」と言われる理由
ここまでスマートソーラーの口コミを見てきましたが、特段「怪しい」と言うほど目立つものはありませんでした。
確かに悪評はあったものの、この企業規模であれば一定の悪評は入るもので、数多くの企業を見てきた弊社から見ても、至って問題ないレベルだと判断できます。
では、なぜスマートソーラーは「怪しい」と言われるようになったのでしょうか?
考えられる理由を挙げてみました。
誤解を生む広告の内容
スマートソーラーの広告は、Twitterにも投稿されているように、夢のような発電が得られるように誤認を与えるものになっているケースもあります。
これは消費者に過剰な期待を持たせ、結果として信頼を失う一因となっていると考えられます。
実際にはそこまでメリットが大きくない内容の場合、利用者は実際の結果とのギャップに対して失望し、そのお話を聞いた周りの人は「怪しい」と感じることもあるでしょう。
転職サイトでの悪評
転職会議では「優秀な社員が次から次へと退職していく」との投稿があり、これだけを見ると内部的にはよくない会社のように見えても仕方ないかと思います。
社員から品質に関する疑問の声も挙がっており、投稿から不満もにじみ出ています。
こういった内容を見ると、どうしても「怪しい」と感じてしまうのが人間心理でしょう。
スマートソーラーのメリット
世の中に数多くある蓄電池のなかで、スマートソーラーを選ぶ利点には一体なにがあるのでしょうか。
以下に、スマートソーラーのメリットを3つ挙げています。
それぞれのメリットが自分にとって本当に利益をもたらすのか、じっくりと考えてみましょう。
高品質なのに低価格
スマートソーラーの蓄電池は11.5kwhの大容量に、業界トップクラスを誇る電力変換率(最大97.5%)、要望や目的などに応じたモードが選べるスマートAI搭載と、品質の良さや優れた機能に定評がありながら、価格は相場の半分程度と圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
同じ容量であれば、他社の相見積をとって比較する必要はありません。
夢のような高品質低価格が実現する理由は、自社製造の蓄電池のため、中間業者を挟まずに直接販売できるからです。
卒FITを控え、太陽光発電が発電した電気を自家消費に切り替えたいと考えながらも、必要な容量に見合う見積り価格がネックで悩んでいる人は多いでしょう。
スマートソーラーの蓄電池なら、このような問題を一気に解決できます。
停電でも安心の全負荷型
負荷とは電気を消費する機器を指し(簡単いうと電化製品)、全負荷型と特定負荷型では停電時に使用できる電気に違いがあります。
全負荷型の蓄電池では家のすべての電化製品が使える仕様ですが、特定負荷型はあらかじめ決めておいた電化製品(冷蔵庫やリビングの照明など)のみしか使えません。
そのため、小さなお子さんや高齢者がいる家庭、家族の人数が多い、災害時でも普段と変わらない電気の使い方をしたい場合などは全負荷型がおすすめです。
なお、スマートソーラーの蓄電池は200Vに対応しているので、IHクッキングヒーターやエアコンなどの使用もできます。
オール電化の家庭の場合は、全負荷型の蓄電池を選んでおくのが安心でしょう。
塩害地域の設置が可能
海岸から近い地域に住んでいると、蓄電池のメーカーによっては塩害地域を理由に設置が不可となるケースがありますが、スマートソーラーの蓄電池は海岸線から99m以内の地域を除いて設置が可能です。
高対候性アルミや耐塩害塗装が施された筐体は、ユニットを積み重ねて防水・防塵構造を実現しており、海外から300m以上離れている地域ならそのまま設置が可能。
海岸線から100~300mの範囲(重塩害地域)の場合は、重塩害地域用カバー装置の使用によって設置ができます。
海の近くに住んでいるから蓄電池は置けない、と諦めている人はぜひ一度問い合わせてみましょう。
スマートソーラーのデメリット
高品質低価格のスマートソーラーですが、完全無欠というわけではありません。
存在する以下のデメリットを事前に把握し、契約後や設置後のリスク対策に努めてください。
小さい容量は選べない
スマートソーラーの蓄電池は、容量が11.5kwhの製品のみの取扱いとなっており、ほかの容量は選べません。
家庭用蓄電池は5~7kwhが平均的な容量のため、11.5kwhは必要がない家庭も少なくないでしょう。
他社の場合、2kwh~16kwhとラインナップが豊富に展開されており、機種も多様のため、1人暮らし、2人暮らし、大家族など状況に応じてフレキシブルな対応が可能ですが、スマートソーラーはストレージ・システムとハイブリット・システムの2つのモデルのみ。
また、蓄電池は容量が大きくなるほど、重さや面積が大きくなるので設置場所の確保が難しくなる面もデメリットといえます。
寿命が短い
一般的な蓄電池のサイクル数(0%の状態から100%まで充電し、そこから0%になるまで放電する流れを1セットとして充放電の回数を表したもの)は6,000~12,000回です。
スマートソーラーの蓄電池は平均の最小値のため、12,000回サイクルの蓄電池に比べると半分の寿命と想定され、サイクル6,000回は蓄電池の寿命として15年ほど、一方の12,000回は約30年です。
これだけ見ると寿命が長い12,000回のほうが良いとなりますが、サイクル数が6,000回の蓄電池だからといって6,000回を超えたら使えなくなるわけではありません。
蓄電池はサイクル数を重視するよりも、機能面や価格など総合的なバランスを考えて選ぶのが良いでしょう。
太陽光パネルの保証や性能に注意
太陽光パネルやパワーコンディショナーを既設の状態で、スマートソーラーのハイブリット・システム蓄電池を接続した場合、既設のメーカーによってはパネルの保証期間が喪失するケースがあります。
また、既設の太陽光パネルの回路が4回路の場合、3回路のスマートソーラーの蓄電池では1回路分のロスが生じ、発電量が3/4に減ってしまうので注意が必要。
ただし、スマートソーラーのストレージ・システム蓄電池であれば、太陽光パネルとパワコンを設置した状態で、蓄電池を接続する構成は可能です。
既設の太陽光パネルの保証や出力を確保したまま、蓄電池を設置するならストレージ・システムを選ぶのが良いでしょう。
スマートソーラーの保証・アフターサービス
スマートソーラーには、製品保証と自然災害補償がそれぞれ10年間無償で付与され、製品保証は有償になりますが5年の期間延長も可能です。
自然災害補償は、地震や地震による津波や噴火は対象外となるので注意してください。
期間中は何度でも修理や交換ができ、故障時の機器の交換にかかる送料や設置工事費は無料。
アフターフォローについては、モニタリングサービスによって運転状況は24時間遠隔監視され、故障や不具合が発生したときはアプリにお知らせしてくれますし、大きなトラブルの場合は専門のスタッフが現場に駆けつけてくれます。
何か不具合などが生じたときは、カスタマーサポートセンターへの問い合わせ(TEL0800-333-0109)も利用ができます。
スマートソーラーの会社概要
業者名 | スマートソーラー株式会社 |
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Googleの口コミ評価 | |
Googleの口コミ件数 | 22件 |
住所 | 東京都中央区日本橋兜町13-1 偕成ビル8階 |
電話番号 | 03-5623-2345 |
ホームページ | https://www.smartsolar.co.jp/ |
東京都の太陽光発電・蓄電池の業者一覧
東京都にはスマートソーラー以外にも、複数の太陽光発電・蓄電池の業者が存在します。
詳しくは東京都の太陽光発電・蓄電池業者ランキングで紹介しているので、併せてご覧ください。
スマートソーラーは2023年度東京都蓄電池設置数№1
これまでは太陽光発電が発電した電気は売電するのが一般的でしたが、今後は自家消費が主流となってきます。
国や自治体も、太陽光発電システムの普及だけではなく、エネルギーを無駄なく利用するために蓄電池の導入に力を入れています。
とくに東京都は補助金が手厚いので、これを利用しない手はありません。
大容量なのに低価格のスマートソーラーなら、キャンペーンなどの併用でさらに安い価格で蓄電池が導入できるチャンスも。
「スマートソーラー」と入力するとGoogleの検索窓に「スマートソーラー 怪しい」と出てきますが、特に声を挙げるほど怪しい点はない会社です。
まずは問い合わせや見積もり依頼、カタログダウンロードを実行してみるといいでしょう。