ソーラーアシストは、自己破産で閉業したそうよ。静岡でがんばっていた企業だったのに残念ね。
何が原因で閉業したのかしら。どんな会社だったのか口コミや評判を調べてみよう。
ソーラーアシストは自己破産している
現在も就活サイトに名称が載っている太陽光発電システム会社のソーラーアシストですが、2022年10月5日に自己破産申請を行っています。
ソーラーアシストは設立してから10年以上、太陽光発電システムの販売や施工を行っており、静岡に住所を置いていました。太陽光発電以外にも、建築工事やリフォーム工事も手掛けていました。従業員数は20人弱の小さな会社でしたが、地域に密着した仕事を行っていたようです。
自己破産による閉業に至った理由として、政府による太陽光発電電力の買取価格が下落したこと、コロナ禍による建築工事等の減少、原材料調達に遅れが生じたことなどが重なり、売り上げが減少して自己破産となったようです。
ソーラーアシストの評判&口コミ
過去3回に渡ってお世話になっている静岡のソーラーアシストさんは、飛び込みの悪徳業者とは違って、これまでも何度も誠実な対応をしてくれています。パネルの上にカラスが留まって糞をして汚した時もカラス除けを無料で設置してくれましたし、落雷で電話等が壊れた時もすぐに検査してくれました。
— 環境の世紀 (@akihitoi) January 22, 2013
静岡では、誠実な仕事ぶりが口コミ評価としてツイッターに残っています。きめ細かいアフターフォローへの賞賛の声も、数多くあがっています。
売りっぱなしの悪徳業者もいる中、利用者に寄り添ったサービスが行われていたことが感じられる業者です。悪い口コミはほとんどなく、営業担当者のイメージも良かったようで、丁寧な仕事ぶりが感じられます。
こうした良質な企業が閉業に至ったことは、大変残念なことですね。価格も他社に比べて安かったという口コミが残っていますが、顧客の要望重視の姿勢がかえって経営を圧迫してしまったのでしょうか。
コロナ禍や物価上昇の影響、太陽光発電ブームの終焉の影響などを受け、倒れてしまったのかもしれません。
ソーラーアシストのサービス内容
ソーラーアシストは、太陽光発電システムの販売や設置のほか、下記の業務も手掛けていました。
- オール電化
- 蓄電池
- 住宅設備機器全般の販売施工
2015年には環境衛生システムを担当する特機事業部を設立して、電解水衛生管理システムや水素水サーバー、マイクロバブル入浴装置等の設計施工からメンテマンスまで行っています。
販売、施工、メンテナンスを自社一貫体制で行い、地域密着型の事業展開を行っていたようです。一般の建築工事やリフォーム工事も行えることから、幅広い事業を手掛けている会社だったと言えます。
SNSなどを使って太陽光発電に関する情報発信も行っていたようで、営業努力をしていたことがうかがえます。
施工方法
ソーラーアシストは、数多くの施工方法が可能な業者でした。陸屋根への施工も可能だったので、重宝がられていたかもしれません。
スレートと呼ばれる強力なセメントを塗装した屋根材に取り付けるスレート工法や、下記の6種類の金属屋根に取り付ける金属屋根工法などが可能。
- ガルバリウム銅板
- ジンカリウム銅板
- トタン
- 銅板
- ステンレ
- チタン
工法一覧 | |
---|---|
スレート工法 | さざなみ工法 |
金属屋根工法 | 地上YR工法 |
支持瓦工法 | 地上YY工法 |
瓦アンカー工法 | H支持瓦工法 |
タイトフレーム工法 | 支持金具工法 |
つかみ金具工法 | CK工法 |
取り扱いメーカー
ソーラーアシストの太陽光発電関連の機器は、多くのメーカーを取り扱っていました。取り扱いメーカーは、以下のとおりです。
- 東芝
- 三菱
- ソーラーフロンティア
- シャープ
- パナソニック
- 京セラ
- 長州産業
- フジプレアム
- カナディアンソーラー
- Qセルズ
しかしながら、太陽光発電事業から撤退している企業も少なくありません。
企業名 | 状況 |
---|---|
東芝 | 2023年3月より、太陽光発電事業から撤退。 |
三菱 | 自社での太陽光発電を製造販売を2020年3月に終了して、京セラと共同で設計に関わる事業を継続。 |
ソーラーフロンティア | 太陽光発電事業は継続しますが、製造からは2022年6月に撤退。 |
パナソニッ | 2021年にソーラーバッテリーの生産を終了。 |
国内メーカーの撤退が相次いでいますが、中国の太陽光発電市場の急成長に押されているとの見方があります。
ソーラーアシストの会社概要
静岡県で事業を行っていたソーラーアシストの会社概要は、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | ソーラーアシスト |
住所 | 静岡市駿河区池田243-2 |
設立 | 2009年2月 |
資本金 | 1,000万円 |
代表者 | 上條 康則 |
電話番号 | 054-294-7101 |
ソーラーアシストは静岡を拠点にしていたが倒産
ソーラーアシストは実績数も多く、無料で各種申請手続きも行っていた、手厚いサービスのある会社でした。
しかし、国内大手メーカーも海外メーカーとの価格競争や、FITと呼ばれる固定価格買取制度が思うような効果をあげられなかったことによって、国内の太陽光発電事業の先行きが険しいものになっていると言えます。
そんな中、ソーラーアシストも太陽光発電事業に大きな困難を抱えるようになったのかもしれません。誠実な仕事ぶりの口コミが多かった企業なので、このような結果になったことは大変残念ですね。