エネオンアライアンスって、どんな企業なの?
実はもう倒産してしまっているよ。自社施工をしていたりエネルギーカフェを運営していたりと精力的な会社だったよ。
エネオンアライアンスは倒産
沖縄県那覇市に所在するエネオンアライアンスは、2016年2月19日に那覇地裁にて破産手続きの開始決定を受けました。負債総額は約1億円で、破産手続きの後、同社は倒産しています。現在では、エネオンアライアンスのホームページも閉鎖されています。
この一連の破産手続きは最後の手段であり、同社が厳しい経営状況の中にあることを意味していました。
太陽光関連事業者には、下記が含まれます。
- 太陽光発電システムの製造・卸売・小売
- 設置工事
- コンサルティング
- 売電事業者
など
この業界では買取価格の段階的引き下げや、関連事業者の乱立による競争激化があると言われています。
太陽光関連事業者の倒産は設備への先行投資が必要なため、全業種平均よりも負債規模が大きくなる傾向があるのです。エネオンアライアンスは2014年後半に沖縄本土の系統が接続可能量に達し、連系手続きが中断されたことで受注が大幅に減少し、資金調達が困難になったことで、2016年2月に那覇地裁から破産開始決定を受けました。
エネオンアライアンスの評判&口コミ
既に倒産したエネオンアライアンスですが、評判を調べる中で「エネルギーカフェを運営していた」という気になる情報があったため、ご紹介します。
エネルギーカフェを運営していた
沖縄県那覇市でエネルギーカフェ「Luterio」が誕生 -太陽光発電を活用 (マイナビニュース) http://t.co/A3JS2ZVHUs エネオンアライアンスは13日、那覇市にて県内初のエネルギーカフェ「Luterio」をグランドオープン。 #energy #okinawa
— nekonekonyanko (@nekonekonyanko) July 11, 2013
2013年、沖縄県那覇市で県内初のエネルギーカフェ「Luterio(ルテリオ)」が誕生するプレスリリースがありました。
エネオンアライアンスが運営していたこのカフェは、「エコ」を地域住民や学生とともに「遊び、学び、交流する」場です。施設内には最新のエネルギー設備が設置されており、太陽光発電システムを活用して電力を供給していました。また、無料でスマートフォンの充電や電動バイクの乗車、電気自動車の充電も可能でした。
カフェは美味しい食事だけでなく、地域住民や若者にオープンな空間として、家庭でのエコ活動や事例の共有、自主的な勉強会などを定期的に開催し、新しい地域交流の拠点となる「オープンコミュニティ」を目指していました。
オープンセレモニーではカフェのサービスや設備に加えて、「エコを遊ぶ」新しい開放空間としての活動や取り組みを発表し、気軽に参加できるカフェメニューも用意されていました。
この情報から、エネオンアライアンスはエネルギー関連事業を通じて、精力的に地域交流に尽力していたことが伺えます。
エネオンアライアンスの特長やメリット
エネオンアライアンスがどのような企業だったのか知るために、以下の特長やメリットについて解説します。
- 自社施工を行っていた
- オール電化や蓄電池も扱っていた
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自社施工を行っていた
エネオンアライアンスは、一貫性のあるサービスを提供していました。
ただ太陽光パネルを販売するだけの企業ではなく、お客様の住宅に適した最適な設計を提案し、お客様の納得の上で工事を行い、どんなご相談でも受け付けていました。エネオンアライアンスは、この自社施工にこだわりを持っており、お客様の快適な発電ライフを長期にわたってサポートするための体制の整備に尽力していたと言えるでしょう。
エネオンアライアンスは太陽光発電システムの専門家として、それぞれのお客様のニーズに合わせた製品を提供し、環境にやさしいエネルギー供給を目指していました。品質の高いサービスを提供することにより、お客様からの信頼を獲得し続けることを最も重要視しています。そのため、太陽光発電システムの導入からメンテナンスまで、一貫したサポート体制を確立していました。
オール電化や蓄電池も扱っていた
エネオンアライアンスは、かつては太陽光パネル以外にもオール電化や蓄電池も扱っていました。メーカーも豊富に揃えられており、幅広いニーズを持ったお客様に対して条件に合う製品を提供できていたことが伺えます。
エネオンアライアンスの取り扱いメーカーリスト
エネオンアライアンスは、かつて以下のようなメーカーを取り扱っていました。
- 京セラ
- パナソニック
- シャープ
- ソーラーフロンティア
- 東芝
- 三菱
- CIC長州産業
- カナディアン・ソーラー
- サンテックパワー
ラインナップを見ると、信頼の置けるメーカーを多く揃えていたことが伺えます。これにより、安価な製品から高品質な製品まで幅広く提案できるでしょう。その点に関しては、お客様にとって安心できる材料となっていたと考えられます。
エネオンアライアンスの会社概要
エネオンアライアンス株式会社は既に倒産しており、公式ホームページも無い状態です。以下には、過去のデータを記載しています。
混同されやすい企業・サービス
エネオンアライアンスと混同されやすい企業やサービスは、以下のとおりです。
- enoceanアライアンス
- エナジーアライアンスホールディングス
- アスエネ(旧社名はリ フューチャーズ)
- エネアポ
enoceanアライアンスは建築、IT業界の大手企業の国際協会です。
エナジーアライアンスホールディングスとアスエネは企業名です。
エネアポとはエネオスのサービス名であり、カーメンテナンスの予約サービスのことを指します。
事業内容
かつて行っていた事業内容は以下のとおりです。
- スマートライフコンサルティング事業
- スマートハウス設計、販売
- 蓄電池システム販売、施工
- 太陽光発電システム販売、施工
- オール電化製品販売、施工
従業員数
従業員数は、20名ほどの中小企業でした。上場は、していません。
会社情報
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | エネオンアライアンス株式会社 |
住所 | 沖縄県那覇市若狭3-42-7-1F |
設立年 | 2011年 |
資本金 | 800万円 |
代表者 | 小川美津貴 |
エネオンアライアンスは閉業済み
ここまでエネオンアライアンスについてご紹介しましたが、エネオンアライアンスは業績悪化によって、すでに閉業してしまっています。
契約した企業が閉業に追い込まれてしまうと、保証やアフターサービスの面で不利に働いてしまいます。
この記事を参考に、生き残る企業と消えていく企業の違いについて知っていただけたら幸いです。