レネソーラ・ジャパンは、日本から撤退しているの?
本社は、中国にある太陽光発電メーカーよ。どんな会社だったか、一緒に見ていこう!
レネソーラ・ジャパンは日本から撤退
レネソーラ・ジャパンは低製造原価によるコスト競争力の高い日本において、産業・住宅用モジュール市場への販売を拡大していく予定でしたが、2015年に日本国内から撤退してます。
レネソーラの撤退については、事前に関係機関に伝えられていたため、とりわけ混乱することはなかったようです。
公式サイトは閲覧不可
2024年現在、会社概要は残っているものの、公式サイトは閉鎖され閲覧できなくなっています。
東京に事務所を構えていた当時は、40名ほどの従業員でソーラーパネルなどの太陽光部材を販売。
一時は外資系グローバル人材の求人情報サイトにも登録し採用を行っていたようですが、近年の日本国内での売り上げが激減したことを背景に、事務所もサイトも日本から姿を消しています。
公式Twitterは更新停止
久しぶりの良いお天気、気持ちが良いですね!
湿度は低くなり、日が落ちるのも早くなって、秋だな~としんみりしてしまいます。。。
が、レネソーラのソーラーパネルは元気いっぱい発電しています!— レネソーラ・ジャパン株式会社 (@renesola_jpn) September 14, 2015
顧客との距離の近さを感じさせるフレンドリーなツイートですが、レネソーラ・ジャパンの公式Twitterは2015年以降更新されていません。
TwitterなどのSNSを使った情報発信は企業の日常的な動きや従業員の思いが身近に感じられ、顧客が企業に親近感を持つきっかけとなりますが、せっかくフォローしていても上記のようなツイートが放置されたままだと哀愁だけが残りますね。
販売代理店は保証を継続
海外企業が日本から撤退するとなると、撤退後も引き続き適切な保証が受けられるのか?という点が気になりますよね。
実際のところ、レネソーラ・ジャパンの撤退後も、販売代理店が保証を継続しています。今後も受注残分を含めてレネソーラ製の太陽光パネルを販売しながら保証やアフターサービスに関する業務対応を行うようですから、ひとまず安心ですね。
レネソーラ・ジャパンの会社概要
レネソーラ・ジャパンは、中国の世界的メーカー「レネソーラ」の日本法人です。
歴史
元々は、結晶型パネルの原料や単結晶シリコンを製造している会社でした。その後、太陽光発電製品の供給により急成長を遂げたレネソーラは、日本をはじめとする世界進出を果たします。日本進出までの主な経緯は、以下のとおり。
年代 | 内容 |
---|---|
2005年 | 中国(上海)で「レネソーラ」を設立 |
2007年 | ニューヨーク証券取引所に上場 |
2009年 | 中国のメーカーを買収し、ソーラーパネルの製造開始 |
2012年 | 日本法人として「レネソーラ・ジャパン」を設立 |
企業情報
日本では、下記を拠点に太陽光パネルの販売を行っていました。一等地に事務所を構えており、当時の景気の良さが伺えます。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | レネソーラ・ジャパン株式会社 / ReneSola Japan Ltd. |
所在地 | 東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館 7階 |
設立年 | 2012年 |
資本金 | 1億円 |
代表者 | 張 林鋒(Zhang Linfeng) |
レネソーラ・ジャパンは日本から撤退
現在は日本から撤退しているレネソーラ・ジャパンですが、太陽電池の基幹部品の製造能力と販売実績は世界でもトップレベル。太陽電池の製造能力においても世界をリードしており、本社を置くアメリカ合衆国(コネチカット州)では、今もなお増産を続けており、世界各国に多数の子会社を持っています。
日本での販売事業は、2012年~2015年とわずか3年ほどでしたが、日本市場へのメリットがないと判断してから撤退までのスピード感は目を見張るものがあります。今後、レネソーラ・ジャパンのように日本に子会社を置く海外メーカーの動きにも注視したいところですが、海外企業の場合は日本国内企業に比べても経営状況が分かりずらいのが難点です。
太陽光発電の納得のいく買い物をするためには、複数の企業と相見積を活用し、保証内容などの違いも比較するなどして慎重に選びましょう。