近年、エネルギー消費を抑えつつ家計にも優しいライフスタイルが求められる中、「シェアでんき」という画期的なサービスが注目を集めています。
自宅の屋根を提供し、初期費用なしで太陽光発電を設置することで電気代を削減できるこのサービスは、多くの人にとって魅力的に映りますが、一方で「なんだかメリットばかりで怪しい」「実際にコストはどの程度削減できるの?」と不安や疑問をもつ声も上がっています。
この記事では、シェアでんきの利用者の口コミや評判を通して、そのメリットとデメリットを深堀りします。
日々変わるエネルギー事情とともに、新しい選択肢として登場したシェアでんき。その全貌を解明していきましょう。
シェアでんきの良い評判&口コミ
シェアでんきに対して、以下のような絶賛コメントが見受けられました。
- メリットが多い
- お得感がある
誰もが望む光熱費低減に関することですから、具体的に内容を確認してみましょう。
メリットが多い
初期費用が無料で、電気代も安くなるとは夢のような話ですね。さらには、契約中に不具合が生じても修理の手配や費用負担もしてもらえたり、15年の契約期間が終了すれば無料で太陽光パネルが譲渡されるのがシェアでんきのアピールポイント。
顧客にとっては大盤振る舞いと思える内容ですが、部材費も施工費も会社負担となると運営はどうなっているのか気になりますよね。シェアでんきを運営する株式会社シェアリングエネルギーの存在と仕組み作りが顧客満足度アップに貢献しています。
詳しくは、シェアでんきの特長やメリットをご覧ください。
お得感がある
あら、150万円もの初期費用タダで太陽光発電を始められるなんて。
とてもお得感がありますね。
電気料金が抑えられ、売電も出来る。
戸建てにお住まいの方は導入を考える良いチャンスかも知れません。#シェアでんき https://t.co/HLvo7pRjS7 pic.twitter.com/YDqNGkKtdF
— 西舘商会 (@covid_eraser) June 17, 2021
太陽光パネルの設置には多額の初期費用がかかる、という常識を覆すコメントです。
シェアでんきでは、ソーラーパネルが無料で設置できて月額利用料も0円。15年後には無料でソーラーパネルが譲渡され売電収入も可能です。
お得感満載のサービスが好評で、創立5年目にも関わらず、契約件数は2023年1月時点で1万件を突破。
2021年には、シェアでんきの親会社であるシェアリングエネルギーが日本ハウスホールディングスと協業し、新築住宅にシェアでんきの太陽光発電を積極的に搭載。新築戸建てを検討されている方は、今後のサービス内容にも注視したいところです。
シェアでんきの悪い評判&口コミ
シェア電気に対する好評コメントがある一方で、以下のような残念な声も。
- 診断の返信がない
- 新規契約が停止していた
どちらのコメントも顧客のもどかしさが伝わってきますので、経緯を確認していきましょう。
診断の返信がない
昨今の電気代高騰に対して、早く手を打ちたいという投稿者の焦燥感が伺えるコメントです。
太陽光発電システムを導入するにあたり、事前にネット上で簡易診断を行うことをおすすめしていますが、申込みをして1ヶ月以上も返信がないとなると、シェアでんきへの不信感が募る気持ちも理解できます。
シェアでんき側も連絡するのに時間がかかっている可能性がありますが、優良企業であれば、状況説明や連絡時期の目安について近日中に教示してもらえるはず。メールを送っているのに届いていない・見過ごされているというケースもあり得ますので、電話で確認してみましょう。
シェアでんきのお問い合わせは、以下フリーダイヤルまで。
新規契約が停止していた
新規契約を行っていないことを示唆するコメントですが、2024年11月現在、シェアでんきの公式サイトでは新規契約停止の文言はありません。
むしろ、新築住宅を対象に開始したサービスが、今では既築や店舗などを対象にするなど全国規模でサービスを拡充しているようです。
シェアでんきの特長やメリット
シェアでんきを利用するメリットは複数ありますが、中でもユーザーが歓喜するポイントは以下の4点。
- 初期費用が原則かからない
- 大手電力会社より電気料金が安い
- 15年後に無償で譲渡される
- 期間中のメンテナンスに費用がかからない
株式会社シェアリングエネルギーとの連携によって、「恩恵の仕組み」が実現されています。
初期費用が原則かからない
初期費用・リース費用も原則0円で太陽光発電システムが導入できるのが最大の魅力。太陽光パネルや架台、パワーコンディショナ―などの部材費、施工費は企業側が負担してくれるため、初期費用が用意できない人にとってもシェアでんきは非常におすすめです。
ただし、屋根が標準タイプでないと追加料金がかかるというブログもあったため、あくまで原則ということをお忘れなく。
とはいえ、一般的に太陽光発電システムの初期費用として多額の費用がかかるもの。シェアでんきの運営方法として、主に契約期間中のサービス利用料と余剰電力の売電収入を元に初期費用分が回収されているようです。
大手電力会社より電気料金が安い
シェアでんきでは、太陽光発電システムで作られた電気を昼間使用する場合、契約期間の15年間は安い単価で電気を購入することができます。
太陽光発電パネルや蓄電池は、シェアでんきの本部がある株式会社シェアリングエネルギーが所有し、シェアリングエネルギーから電気を購入する仕組みです。太陽光発電システムの容量によって違いがありますが、だいたい1kWhあたり22円(2022年時点/税込)で利用できるようです。
一般的な電気料金は1kWhあたり30円前後。さらに昨今の電気代高騰に伴い、大手電力会社(東北・北陸・中国・四国・沖縄)は申請した規制料金の平均値上げ幅は28%~45%となっていますから、大手電力会社からの購入よりもお得なのは消費者にとって嬉しいポイントですね。
15年後に無償で譲渡される
太陽光発電システムを導入してから契約満期(15年)を経過すると、無償で太陽光パネルを譲渡してもらえます。譲渡後は、家で使いきれなかった余剰電気を売電することが可能。
売電先は指定業者に限られているものの、ユーザーにとっては恩恵が受けられる仕組みと言えるでしょう。
期間中のメンテナンスに費用がかからない
契約期間中であれば、ユーザーによる修理・メンテナンスの必要はありません。所有者であるシェアリングエネルギーが維持管理を行うため、万が一故障するようなトラブルが発生しても負担がかかならいのは嬉しいポイントですよね。
シェアでんきのデメリット
メリットが多いシェアでんきですが、契約の縛りがネックになることも。導入後、後悔しないためにも事前に以下のことを確認しておきましょう。
- 他社より契約期間が長い
- 蓄電池のセットプランは費用がかかる
- 期間終了後も売電先が指定される
他社より契約期間が長い
0円ソーラーの契約期間は10年の会社が多い中、シェアでんきのサービス利用期間は15年間となっています。
利用開始から15年間で太陽光発電システムを無償譲渡してもらい、16年目以降は売電収入を受け取れるのはありがたいのですが、一方で無償譲渡される頃にはシステムに経年劣化が出ている可能性も考えられます。
NREL(米国/国立再生可能エネルギー研究所)のデータによると、多くの太陽光発電は毎年0.5%ほど発電量が低下すると公表。劣化進行により太陽光パネルの変色・汚れ・変形、配線の腐食などが原因で発電量が低下し、売電価格が安くなってしまうことが懸念されますので、他者よりも契約期間が長いのはデメリットと言えるでしょう。
蓄電池のセットプランは費用がかかる
初期費用が無料なのは魅力的ですが、蓄電池のセットプランでは定額費用を支払い続ける必要があります。また、公式サイトによると、サービス利用料として以下の月額を支払う必要がある旨が記載されています。
機器 | プラン | 月額費用 |
---|---|---|
太陽光パネル | 従量課金制 | 22円/1kWh |
蓄電池 | 定額制 |
|
期間終了後も売電先が指定される
契約期間が満了した後も、シェアでんきの指定業者に余剰電力を売電しなければなりません。高価格で買ってくれるサービスが使えないとなると損をする可能性もありますから、売電先を自由に選びたい人にとってはシェアでんきは向かないかもしれませんね。
シェアでんきの保証やアフターサービス
契約期間中(15年間)はシェアでんきが維持管理をしてくれるものの、満了後(16年目~)は自分で管理・メンテナンスを行う必要があります。
また、途中解約する場合も、契約残存年数に応じた価格で太陽光発電設備を買い取り自家用となるため、修理・メンテナンスは自己負担となります。
とはいえ、非常時など停電の際に大活躍するのが太陽光発電システムです。停電した場合は、発電できる日中に限り、非常電源としてAC100V(最大1.5kVA)を利用できますので、万が一に備えて日頃から定期点検・メンテナンスの実施を強くおすすめします。
シェアでんきの取り扱いメーカーリスト
公式サイトでは、蓄電池はネクストエネルギー(Next Energy)製と記載されているものの、太陽光パネルについては記載がありませんでした。
太陽光パネルを自宅に設置することを考えると、下記のような疑問が湧いてくるものです。
- 「国産メーカー?それとも海外メーカー?」
- 「性能や品質はどうなってるの?」
- 「安全性は大丈夫?」
など
シェアでんきの利用を検討されている方は、取り扱いメーカーついても情報を得て納得した上で導入してほしいと思います。
シェアでんきが向く人・向かない人
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
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シェアでんきが人気の理由は、下記の点が挙げられます。
- 初期費用無料
- 日中の電気料金も無料
- サービス期間中はメンテナンスフリー
そのため、多額の費用を用意できない方やメンテナンスをお任せしたいという方にとっては、シェアでんきが向いていると言えます。
一方、売電価格に合わせて売電先を選びたい方や契約期間に縛られたくない方にとっては、あまり向かないかもしれませんね。
シェアでんきのQ&A
シェアでんきを利用する上で、よくある質問とその回答をご紹介します。
契約に条件はある?
シェアでんきのサービス申込みには、以下のような条件があります。
- 北海道(一部条件あり)、東北、関東、中部、関西、中国、四国、九州電力管内の物件であること
- 築30年未満or新築の物件を所有している人
- 蓄電設備or発電設備(太陽光発電、エコウィル、エネファームなど)を設置していない人
- 申込者or同居の家族が60歳未満であること
上記の審査によってはサービスを受けられない場合もあるようですから、あらかじめ確認しておきましょう。
解約は違約金がかかる?
公式サイトによると、下記のように記載されています。
サービス期間中に途中解約する際は、15年間を満期として、契約残存年数に応じた価格で太陽光発電設備を買い取っていただく
引用:シェアでんき
契約期間が長くなるほど買取価格は下がる仕組みですが、15年先を想像することは難しく、家庭の事情でやむを得ず引っ越す場合もあるでしょう。途中解約すれば、残りの資産分(太陽光発電設備)の支払いが発生することをあらかじめ確認しておきましょう。
新築でないとだめ?
シェアでんきでは、既築の場合でもサービスを利用することが可能です。
ただし、既築の場合、太陽光発電システムの施工に係る足場設置代金を負担しなければならないケースがありますので、サイト上の「無料診断フォーム」でどのくらい費用がかかるか見積もっておきましょう。シミュレーション送付後、企業側から個別に連絡がありますので詳細を確認しておくと安心です。
シェアでんきの会社概要
2022年9月以降、シェアできんきは静岡県・福岡県エリアでCMが放送され、一気に知名度を向上させました。
歴史
シェアでんきは、株式会社シェアリングエネルギーのグループ会社として、2018年に誕生した若い会社です。創立5年目ながらも、契約件数が1万件突破(2023年1月19日/プレスリリース)など、会社の急成長ぶりには目を見張るものがあります。
ステラとの連携
オペレーションの本部を担うシェアリングエネルギーは、Tesla Powerwall(テスラパワーウォール)認定提供会社に認定されており、設計・申請・施工など一貫することでシェアでんきは分散電源の蓄電、利活用を目的とした各種エネルギーリソースを提供。
市町村との連携
高度環境配慮型都市・脱炭素社会の実現にむけて福岡県吉富町との民間連携を行うなど、公共セクターとの連携事業も積極的に行っています。
会社情報
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 株式会社シェアリングエネルギー |
所在地 | 東京都港区新橋1-7-11 近鉄銀座中央通りビルⅡ 9階 |
設立 | 2018年1月 |
資本金 | 1,645 百万円 |
代表者 | 上村 一行 |
電話番号 | 0120₋91₋9211 受付時間 平日 :10:00 – 19:00 土日・祝:10:00 – 20:00(一次対応のみ) |
シェアでんきの口コミは評価が高い
シェアでんきは、「初期費用0円」「契約期間中はメンテナンスフリー」「契約期間満了後は無償譲渡」というのが最大の魅力。電気代低減という点でユーザーの満足度が高く、会社の急成長につながっています。
光熱費高騰の煽りを受ける昨今において、初期費用が用意できない人でも太陽光発電システムを導入できる可能性がありますから、シェアでんきの活用を検討してみる価値はありそうです。