ダイヤゼブラ電機(旧田淵電機)の蓄電池は、コスパが良いの!?
評判&口コミを参考に、ダイヤゼブラ電機の特徴を見てみよう♪
ダイヤゼブラ電機の良い評判&口コミ
ダイヤゼブラ電機に対するコメントはそう多くはないものの、良きコメントの中ではコスパの良さが好評です。
以下2名の口コミから、ダイヤゼブラ電機の蓄電池がロングセラーであり続けている理由を探ってみましょう。
性能が良さそう
蓄電池について各メーカー調べると、やはり現状はダイヤゼブラ電機の蓄電池が性能的に頭一つ抜けてるような気がする。
冷却方式1つとってもオムロンが自然空冷に対して、ダイヤゼブラは強制空冷でLFP電池を保護するようになってるし長く性能を保てるようになっているように見える。
どうするかな
— Tomy (@modeeeely) February 16, 2023
投稿者は、いろいろなメーカーのスペックを調べ、ダイヤゼブラ蓄電池の性能の高さが気になっています。
それもそのはず、2019~2021年蓄電池の総販売量(OMS品を含む)は、オムロンとダイヤゼブラ電機が上位を獲得していますので、両者のスペックを調べれば調べるほど1つに決めるのは難しそうです。蓄電容量や太陽光発電との相性を考えて、各家庭の目的に合った蓄電池を見つけてほしいと思います。
全負荷対応なのに安い
容量も7kWhでちょうど良く、ハイブリッドで全負荷で価格的にも納得ができてアイビス7に決めました。全負荷といったら高いイメージがありましたが、他メーカーよりも安かったです。
引用:家庭用蓄電池.com
投稿者は、高スペックで低価格が決め手となりダイヤゼブラ電機の蓄電池を購入しています。
蓄電池の市場の中では、全負荷型は高価なのが当たり前ですが、ダイヤゼブラ電機のEIBS(アイビス)シリーズは全負荷型でありながらも手頃な価格を実現し、ロングセラーの座へと上り詰めています。
コスパ重視の機種は販売者としても顧客に売りやすいのでしょう。特に投稿者が購入したEIBS7(アイビスセブン)は、一時生産が追い付かない程の人気となり、現在も根強い人気を誇っています。
ダイヤゼブラ電機の悪い評判&口コミ
ダイヤゼブラ電機の悪しきコメントを見ると、ユーザーたちの落胆に近い心境が伝わってきます。
全てのトラブルや不具合がダイヤゼブラ電機だけの問題とは言い切れないだけに、ユーザーたちも激怒という雰囲気ではないものの、期待外れ感は否めません。
見積もり依頼に返答がなかった
こちらの、会社の鳥取工場(現在閉鎖)コンドーさんより、お見積りを頂いたことがあるのですが…何の返答もありませんでしたね…さすが大企業です( ´∀` )
引用:Google
コメントのように、見積もり依頼に返信してくれない業者は、信頼を失って当然ですね。
多くの業者は、メールで見積もり依頼をした場合、2~3日以内には返信されることが多いのですが、もし1週間以上経っても返信がない場合は、送信がうまく行えていない可能性も考えられますので、こちらから再度コールセンターに連絡する必要があるでしょう。
太陽光パネルが壊れた
ここの太陽光パネルは1年で壊れました。
引用:Google
ダイヤゼブラ電機の太陽光パネルが、わずか1年で壊れたという投稿者。故障した原因とその後の対応が気になるコメントです。
定期的にメンテナンスを行っていれば、太陽光パネルは20~30年間ほど使い続けることができますし、どのパネルメーカーにも出力保証(20年~25年)が付いています。
太陽光発電システムの導入を検討する際は、投稿者のような万が一に備えて、保証期間が長く、定期点検やメンテナンスなどのアフターサポートがしっかりしているメーカーを選びましょう。
補償が遅い
太陽光のパワコンが故障して、もうかれこれ数ヶ月が経つけど、未だに部品が入らないとかで交換してもらえないんだけど、補償制度って、そんな曖昧でいいのん?#田淵電機 #エネテラス #ダイヤゼブラ電機
— ぼんじんうめお (@Bonjin3umeo) September 10, 2022
投稿者は、故障したパワコンをなかなか補償してもらえず、少しご不満の様子です。
投稿時期は、2022年9月となっています。その時期の社会的背景を考えると、ロシアのウクライナ侵略やコロナ禍の世界的混乱の影響を受け、日本国内の太陽光発電業界においても、物流の滞りから資源不足と人手不足が顕著に現れ、部品交換が迅速にできないケースが多発していたようです。
とはいえ、高額な費用を投入したパワコンを数ヶ月間も放置されているとなると、発電量に悪影響を及ぼしているはずですから、一刻も早く対応してほしいところです。
ダイヤゼブラ電機の特長やメリット
ダイヤゼブラ電機は、1997年から製造している老舗のパワコンメーカーで、住宅用パワーコンディショナーの国内累計シェアではナンバー1の企業となっています。
ここでは、ダイヤゼブラ電機を代表する蓄電池EIBS(アイビス)シリーズについて、その強みを解説しています。
ちなみに、EIBSとは、EneTelus Intelligent Battery Systemの頭文字をとっており、カタログ販売されているのは主に以下の2種類。
項目 | 通称 | 蓄電容量 |
---|---|---|
EIBS | ハーフアイビス | 4.0kWh |
EIBS7 | アイビスセブン | 7.04kWh |
では早速、ダイヤゼブラの蓄電池「EIBS」の特徴やメリットを見ていきましょう。
発電量の回復が早いパワコン
直流の電気を交流に換える「変換器」としての役割と、電気の強さを調整する「変圧器」としての役割をもつパワーコンディショナ―(パワコン)。ダイヤゼブラ電機の蓄電池用パワコンは「フルMPPT方式」を採用していることで、発電量を最大化することが可能です。
一般的な方式の場合、太陽光パネルの上に積もった雪が解けて発電量が回復するまでには時間がかかりますが、フルMPPT方式では雪解け後のパネルでもすぐに発電するため、圧倒的に発電量の回復が早いことが特徴です。
全負荷かつハイブリッド型というレアな蓄電池
ダイヤゼブラ電機の「EIBS7」は、全負荷&ハイブリッド型という希少性の高い蓄電池として有名です。
蓄電池は、太陽光発電と蓄電池を1台で対応できる「ハイブリッド型」と、太陽光発電と蓄電池それぞれにパワーコンディショナーが必要な「単機能型」があります。さらに停電時にすべての電源が利用できる「全負荷型」と、一部の特定の電源のみ使用できる「特定負荷型」に分けられますが、一般的な蓄電池は特定負荷型が多くなっています。
EIBS7は、設置費用も削減でき、電力の変換ロスが少ないため、発電した電力を最大限有効利用できるでしょう。
屋外設置タイプながらコンパクト
ダイヤゼブラ電機の「EIBS」は、パワーコンディショナーと蓄電池が一体型ではなく分離しているため、それぞれがコンパクトサイズとなっています。
コンパクトサイズの蓄電池は屋内設置も可能で便利なのですが、実は以下のような懸念も考えられます。
- 室内スペースが狭くなる
- 運転音や高周波数音が気になる
- 変換ロスによって室温が上昇する
しかしEIBSは、耐候性に優れた金属資材を使用しているので屋外設置にも適しており、さらにコンパクトなので設置箇所にも困りません。設置工事はほとんど屋外で済みますので、既築住宅への設置にも適していると言えるでしょう。
選べる運転モード
エネルギー需給と環境問題への関心が高まっている世界的背景を受け、EIBS7の運転モードは「創エネ」「省エネ」「蓄エネ」を意識してつくられています。
運転モードとそれぞれの特徴は、以下のとおり。エコ優先にするか、売電を重視するか、各家庭に適したモードが選べます。
運転モード | 主な特徴 |
---|---|
スマートモード |
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節エネモード |
|
ノーマルモード |
|
蓄電モード |
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スマホで操作・確認が可能
ダイヤゼブラ電機では、IoT化に備えてパワーコンディナー内に搭載されたネットワーク機能とスマートフォンやタブレット端末を連携させた遠隔操作サービス「TABUCHI-cloud」があります。
外出先でも自宅リビングでも、モード設定の操作や蓄電池の運転状態(データ)が確認でき、万が一、機器が故障したり停電が続いた場合には、メールでお知らせが受け取れるので非常に便利です。
手軽に蓄電池の状況確認・操作ができれば、節電や防災への関心も高まるでしょう。
ダイヤゼブラ電機のデメリット
ダイヤゼブラ電機の蓄電池シリーズは、EIBSとEIBS7のみ販売していますが、EIBS(ハーフアイビス)は2022年3月に生産が終了しています。
そのため、他メーカーと比べると、蓄電池の種類としては選択肢が少ないのが、ダイヤゼブラ電機のデメリットと言えるでしょう。
さらにEIBS7はハイブリッド型蓄電池であるため、必ずしも他の太陽光発電メーカーと接続ができるわけではありません。太陽光発電メーカーとの相性を確認するため、販売店に問い合わせる必要があります。
ダイヤゼブラ電機の保証やアフターサービス
一般的な蓄電池の保証期間は10年とされていますが、ダイヤゼブラ電機の蓄電池は製品機能と蓄電容量を標準装備で15年も保証してくれます。
蓄電池の寿命は10年以上あることを考えると、保証期間は長ければ長いほど安心ですし、住宅用パワーコンディショナーに関しては国内累計シェア1位という実績を誇っていますから、蓄電池の安全性の高さも期待できそうですね。
ダイヤゼブラ電機の向く人・向かない人
ダイヤゼブラ電機が向く人もいれば、向かない人もいます。長期での生活を支える蓄電池・パワーコンディショナ―だからこそ、中身と相場を検討するのは絶対条件です。
あなたはどちらに分類されるか、下記の表を確認してみましょう。
向く人 | 向かない人 |
---|---|
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向いている人
全負荷タイプ+ハイブリッド型という希少性の高さがダイヤゼブラ電機の蓄電池の魅力でもありますから、せっかくなら単機能ではなく、電力のロスが少ない装備のハイブリッド型を設置したいという人にはぴったりのメーカーと言えます。
また全負荷タイプでハイブリッド型であるのに手頃な価格で購入できる点も、ダイヤゼブラ電機の人気の理由ですから、費用対効果を重視したい人も向いていると言えるでしょう。
向いていない人
ダイヤゼブラ電機の悪い口コミでは、補償の対応が遅いことが挙げられています。世界情勢の影響を考慮しつつも、できるだけスピーディーな補償を受けたい人は、他メーカーを含めてもう少し検討したほうが良さそうです。
さらにダイヤゼブラ電機に対するSNS上での口コミは少なく、その中では悪い評判も目立つため、SNSの評判が気になる人は不向きと言えるでしょう。
ダイヤゼブラ電機の会社概要
ダイヤゼブラ電機株式会社(旧:田淵電機株式会社)は、大阪市にある電気機器メーカーで、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社の子会社にあたります。
1997年よりパワーコンディショナーの開発を開始し、2011年には自社ブランドであるEneTelus(エネテラス)を立ち上げました。「エネルギーで未来を明るく照らす」というコンセプトのもと、長年のノウハウと独自開発の技術を合わせた製品(蓄電ハイブリッドシステム、単相パワーコンディショナー、三相パワーコンディショナーなど)を販売しています。
とりわけ業界で初めて200Vへの出力を可能にした蓄電池システム「EIBS7」は、2020年の販売売上ナンバー1を記録するなど、蓄電池市場を牽引している存在となっています。
2021年10月1日付けで、ダイヤゼブラ電機株式会社へ社名変更し、近年では順調経営を維持。売上高は、762億7,100万円(2022年3月決算)となっており、豊富な実績をもつ電機機器メーカーとして、4,091名(2023年3月末日)の従業員とともに、今後も社会に役立つ製品を開発し続けていくことでしょう。
主要事業
ダイヤゼブラ電機では、主に以下の事業を行っています。
- 自動車機器事業
- エネルギーソリューション事業
- 電子機器事業
自社工場では、以下のような電子部品・電子機器を設計・開発・製造し、国内外で販売しています。
- 変成器
- パワーコンディショナー
- 蓄電システム
- 各種スイッチング電源
- ACアダプタ
など
会社情報
ダイヤゼブラの親会社であるダイヤモンドエレクトリックホールディングスの企業概要は、以下のとおり。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | ダイヤモンドエレクトリックホールディングス株式会社 |
本社所在地 | 大阪府大阪市淀川区塚本1丁目15番27号 |
設立年 | 2018年10月1日 |
資本金 | 12億3,600万円(2023年3月末日現在) |
代表者 | 代表取締役社長 CEO: 小野 有理 |
支店・営業所・工場
ダイヤモンドエレクトリックホールディングスには複数の子会社が存在し、日本国内のみならず世界各国/地域で経営を展開しています。以下は、ダイヤゼブラ電機の国内拠点です。
名所 | 所在地 |
---|---|
東京支社 | 東京都千代田区神田錦町3丁目18番3号 錦三ビル6F |
DZ-Lab. | 大阪府大阪市淀川区田川2丁目8番7号 |
豊田営業所 | 愛知県豊田市寿町3丁目14番地 ビレッジ豊田ビル3F |
浜松営業所 | 静岡県浜松市南区高塚町4740番地1号 |
その他の子会社は、以下のとおり。参考URL:https://www.n-diaelec.co.jp/
名称 | 所在地 |
---|---|
ゼブラ電子株式会社 | 栃木県大田原市若草1丁目1475番地 |
ダイヤモンド機器株式会社 | 新潟県燕市吉田鴻巣65番地4 |
ダイヤモンド株式会社では、以下の地域に自社工場を展開しています。
名称 | 所在地 |
---|---|
第一・第二工場 | 鳥取県鳥取市南栄町18番地 |
第三工場 | 鳥取県鳥取市南栄町15番地 |
以下は、ダイヤクラフト株式会社の工場です。参考URL:http://www.craft-corp.com/
名称 | 所在地 |
---|---|
本社工場 | 東京都西多摩郡瑞穂町長岡2-6-2 |
秋田工場 | 秋田県横手市雄物川町南形字蝦夷塚75-1 |
ダイヤゼブラ電機の評判は保証対応が低評価ぎみ
ダイヤゼブラ電機の評判は、製品のスペックに対する評価は高いものの、保証(補償)対応が低評価ぎみとなっています。15年保証という長期間保証が付いているので安心している人が多いと思いますが、世界的な情勢の影響もあり、不具合のまま数ヶ月間放置されているユーザーもいます。
とはいえ、蓄電池の売り上げランキングなどを見てみると、ダイヤゼブラ電機は常に上位にランクインしていますから、コスパの良さは期待できるでしょう。
ちなみに住宅メーカーの「一条工務店」では、自社蓄電池ではなくOMS品であるダイヤゼブラ電機製の蓄電池を採用しており、既築に後付けする場合は固定資産税もかかりませんので、注文住宅をリフォームしたい人などはダイヤゼブラ電機を検討してみるのも良いでしょう。