タマホームの太陽光は、パネルと屋根の景観を損ねないって本当?
住宅メーカーの強みを持ったタマホーム太陽光について、評判や口コミを見ていこう!
タマホーム太陽光の良い評判&口コミ
タマホームの太陽光について、以下のような喜びのコメントがありました。
- 光熱費が削減できた
- 太陽光パネルと蓄電池のリースを行っている
お得な暮らしを実現されている方の声ですから、しっかり内容を確認していきましょう。
光熱費が削減できた
ふかし壁や細長いスリット、9つの小窓などデザイン性の高い外観にしました。また、屋根に10kW超の太陽光パネルを設置することで、光熱費の削減に大いに貢献しています。
引用:タマホーム
こだわって建てた新築の美観を保ちつつ、光熱費の削減にも成功しているとは、実に喜ばしいコメントです。
FIT制度(固定買取価格制度)では、発電量によって売電価格や契約期間が大きく変わり、10kW未満=住宅用、10kW以上=産業用となっていますが、十分なスペースがあれば住宅の屋根にも10kW以上の太陽光パネルを設置することが可能です。
上記コメントのように、太陽光発電設備を光熱費の削減に役立てている利用者の声はほかにも複数あったことから、タマホームの新築にオプションで太陽光パネルを設置するのは賢い選択肢と言えるでしょう。
太陽光パネルと蓄電池のリースを行っている
タマホーム
「太陽光パネル」+「家庭用蓄電池」
ついでに水素発電も加えてほしいな!
蓄電池ではなく水素発生をさせ、夜の伝欲を水素でまかなうシステム。来年あたりには、各メーカーがこぞって販売かな?どうする電力会社!! pic.twitter.com/BOSxolvrKG— こう (@Satan_02) March 6, 2015
初期投資が高すぎて太陽光発電設備が導入できないという方にとっては、太陽光パネルや蓄電池のリース・レンタルは朗報ですよね。
しかし、残念ながら、2015年に開始したリース・レンタル事業は、現在タマホームの公式サイト上に記載されておらず、太陽光発電のリース・レンタル事業は既に終了している模様。サービス開始当初は、日本初の取り組みとして注目されていたようですが、終了時期も不明のまま人気のサービスがなくなったことは、非常に残念です。
とはいえ、太陽光パネルと蓄電池をセットで設置できれば、10年以上の安定した売電収入が得られたり、貯めた電気を夜間や発電不足時に効率よく使えたりするなどのメリットが多い上、リースであれば購入に比べて初期費用が最小限に抑えられますので、「売電収入には興味があるものの、初期投資が難しい」という方は太陽光発電の販売店や施工業者に問い合わせてみるもの良いでしょう。
タマホーム太陽光の悪い評判&口コミ
タマホームの太陽光について、以下のような口コミもありました。
- 太陽パネルに関し最適な設計のアドバイスはない
- 担当者の対応が悪い
- 蓄電池のリースが無くなった?
SNSでの口コミは事実確認をしないままコメントされている場合もありますから、真相を確認しつつ投稿を読み解いていきましょう。
太陽パネルに関し最適な設計のアドバイスはない
「南面135度以内なら太陽光パネル設置基準に適合するので問題ないですよ」
「お施主様が望んで作られた間取りなので、設計の方から何か指摘することはございません」
でした!タマホームでは建築申請が通る家は作るけど、最適解の家を作るところまでは面倒見ませんよってことなのかな。— ななな@50日後に痩せる (@mamagondaruma15) January 23, 2022
近所の家は全て南側に太陽光パネルが設置されているのに、自分の家だけ別方角に設置されているとなると、発電量に大きな違いが生じるのでは?と不安になって当然ですよね。
一方、上記ツイートの内容から、顧客の希望を取り入れながら間取りや外観を設計する注文住宅で家を建てたことが伺えます。
全ての家において、発電効率が最も大きい南側に太陽光パネルを設置できればいいのですが、以下のような屋根には太陽光パネルが設置できないようです。
- 屋根の面が入り組んでいる
- 屋根が急勾配(きゅうこうばい)
太陽光パネルは一枚ごとに発電しているわけではなく、一定枚数のパネルを組み合わせて一つの回路として発電を行う仕組みとなっていますので、南側の屋根に十分なスペースがあることが条件となります。
投稿者の家の構造は不明ですが、タマホームは耐震性や断熱性に優れた家を販売することで利益を得ている住宅メーカーだからこそ、間取りや外観の打ち合わせの中で、太陽光発電設備を考慮した最適な設計アドバイスが欲しかったと言える一件です。
担当者の対応が悪い
タマホーム笑えるわ
間取り確認をラインで午前中に送ったのに既読にすらならない
そもそも今日太陽光パネルの件で電話するって言ってたのに逃亡してんのかこれ
どうなってんの。— ネジネジ@a.k.a ポジ (@nezinezi2010) January 6, 2023
住宅購入の契約後も担当者と顧客の打ち合わせは続いていきますが、担当者から連絡や回答があまりにも遅いとなると、企業への信頼はなくなってしまいますよね。
特にショールームや展示場では対応も良く、契約前はこまめに連絡がもらえたのに、契約した途端に連絡が遅くなったり対応がずさんになってくると、腹立たしい気持ちも理解できます。
一方、住宅販売の営業マンはノルマを達成するために展示場に来場したお客様への対応で忙しいことも多く、更に住宅メーカーからすると太陽光パネルはオプション扱いなので、残念ながら契約者への対応が後回しにされている可能性も否定できません。
とはいえ、住宅の購入は千万単位の大きな買い物ですから、契約を後悔しないためにも円滑に話を進めたいものです。
例えばこちらがLINEやメールを送っていたとしても、何らかのミスでメールが届いていないという場合もありますから、あまりにも返信が遅いと感じた場合は、再度こちらから確認のメールを送ったり、電話を入れるなどしてみましょう。
蓄電池のリースが無くなった?
タマホームから突然の連絡。
太陽光と蓄電池のセットのリースレンタルが突然なくなることになったとか。
全国20人の枠に入らないと代替が見つからなかった場合にはサービスがなくなると。— ひーよ@ペル5Sやるべ。と言いながら色々浮気プレイしてる。 (@hiyoku_chi) January 30, 2018
上記の投稿だけで、先着順であればリースは継続なのか制度自体が無くなったのかを読み解くことはできませんが、いずれにせよ蓄電池とのセットレンタルが目当てだった人からすれば、メリットが無くなってしまいますね。
タマホームでは、新築戸建てを購入した顧客に対して、太陽光パネルと蓄電池のリース・レンタル事業を2015年より開始し、2016年にもサービスを拡大していましたが、2024年現在タマホームの公式サイトには情報の記載がありません。残念ながら、リース・レンタルサービスは既に終了してしまったようです。
タマホーム太陽光の特長やメリット
住宅メーカーの太陽光発電については一長一短がありますので、まずはタマホームならではの魅力について見ていきましょう。
太陽光パネルありきの美しい屋根にできる
タマホームでは、屋根のデザインを太陽光パネルありきで建てることができますので、景観を損ねないのが最大の魅力です。
例えば地域の雰囲気に合わせた和風の家や、フォルムにこだわった個性的な家、レトロモダンでおしゃれな家など、家の美観を保ちつつ光熱費の削減も実現したいというご家族にとって、タマホームはおすすめだと言えます。
また、景観に加えて、コスパの面でも人気です。建築後に太陽光パネルを取り付けるとなると新たに足場を組むなどの施工が必要となりコストがかさみますが、タマホームで建てる場合は、太陽光パネルありきの価格で済むのも嬉しいポイントですね。
住宅ローンで太陽光発電を導入できる
タマホームでは、新築戸建てに太陽光発電システムを導入するとローンを一本化することができます。
新築の家を購入する際に30年~35年のローンを組むことも珍しくなく、完済時に支払う金利は数百万円になることも。太陽光発電を住宅ローンにまとめることで金利を減らし、無駄な出費を減らすことができれば家計にとって喜ばしいことですね。
タマホーム太陽光のデメリット
タマホームは住宅メーカーですから、太陽光発電システムに関してはそもそも専門外です。
そのため、住宅メーカーが担う太陽光発電のデメリットも浮き彫りになっていますので、それぞれ確認していきましょう。
専門店より割高になる
住宅メーカーは専門店に比べて、太陽光発電システムの金額が高い傾向にあることは言うまでもありません。
タマホームを含めた住宅メーカーで、太陽光発電システムを導入した場合の価格相場は、電気量の出力1kWhあたり30万円~45万円と言われていますが、専門店では1kWhあたり20万円~35万円が相場。
仮にキャンペーン中で割引されていたとしても、本当にお得に設置できたかどうかが分かりずらいのが難点です。
社員の専門知識が浅い可能性がある
施工実績が伴った太陽光発電の専門業者であれば、営業の段階で太陽光発電のメリット・デメリットを説明してもらえたり、日照時間を考慮に入れた正式な計算式に基づいて家庭の損得を割り出してもらえるなど専門的な対応が期待できますが、住宅メーカーでは、太陽光発電に関する専門知識を持った社員がいるのはごく稀です。
そのため、太陽光に関する質問をしても、一旦住宅メーカーが専門業者に聞く手間も時間もかかる上、予見すべき事態を予見できていないことから入居後のトラブルに発展する場合もあります。
例えば過去に、以下のような損害賠償の実例も。
隣家の屋根に取り付けられた太陽光パネルの反射光が家の中に差し込み、日常生活に支障が出たとして、横浜市金沢区の住民2人が隣人男性と設置工事をしたタマホーム(東京)にパネル撤去と計220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、横浜地裁は18日、パネル12枚の撤去と計22万円の支払いを命じた。(2012年4月19日)
引用:日本経済新聞
古い判決ではあるものの、社員の専門知識が浅いことが原因で近隣トラブルに発展した実例です。
購入前に太陽光発電の専門業者と直接話し合って決めたい場合は、タマホームは向いていないかもしれません。
公式サイトに太陽光パネルの詳細な説明がない
タマホームの公式サイトには太陽光パネルの施工事例としてはあるものの、残念ながら、商品や保証などについて説明するページはありませんでした。
太陽光パネルのメーカーやそれぞれの性能、価格、保証などについて、住宅メーカーと相談する前にある程度の情報を掴んでおきたい方は、タマホームは不向きかもしれませんね。
タマホーム太陽光の保証やアフターサービス
タマホームの住宅では、以下の保証が付いています。
- 地盤保証制度
- 住宅瑕疵担保責任保険
- シロアリ10年補償
- 屋根保証
引き渡し後10年間は、初期保証として無償点検が付いていますので、構造上の問題や防水など家の性能・耐力の問題はカバーしてもらえます。
長期優良住宅認定の住宅の場合は60年という長期保証が付いている点は魅力的ですが、残念ながら、太陽光パネルに対するタマホーム独自の保証やアフターサービスについての記載はありませんでした。
太陽光発電の導入した新築戸建てを検討されている場合は、住宅保証だけでなく太陽光パネルについても事前に確認しておくことをおすすめします。
タマホーム太陽光の取り扱いメーカーリスト
タマホームでは、以下のメーカーを取り扱っています。
- 京セラ
- カネカ
- エクソル
エクソル(xsol)は、タマホームの公式サイトには記載がありませんでしたが、大手住宅メーカーの新築住宅に採用されているメーカーであり、タマホームでも実際に取り扱っているようです。
タマホーム太陽光の向く人・向かない人
タマホームはそもそも住宅メーカーです。太陽光の専門知識がある営業マンがいるのは稀で、公式サイト上にも太陽光パネルの詳細な説明がありませんから、太陽光発電ありきで新築戸建てを考えている方には、タマホームは不向きと言えます。
一方で、住宅ローンで太陽光発電が導入できたり、家の景観を損ねない設置技術のノウハウを持っているのが、タマホームの魅力であり人気の理由です。
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
ローンを一つにまとめたい | 相談前にある程度の情報収集がしたい |
新築時に太陽光パネルを取り付けたい | 専門店並のサポートがほしい |
景観を損ねず綺麗に取り付けたい |
タマホームの会社概要
「Happy Life Happy Home TAMA HOME」のキャッチコピーでお馴染みのタマホーム。
福岡県を基盤に家族経営の建設業から始まり、1998年、土木・建築・設計・不動産業を担うタマホーム株式会社として創業。九州地方を出発点に関西・関東へと事業を展開し続け、グループ会社を含めると全国に223拠点(2013年時点)を構えるほどの大手住宅メーカーとなっています。
タマホームの主な事業は、以下のとおり。
- 注文および分譲住宅の建築請負・販売
- マンションの企画・開発・販売
- オフィスビルの転貸事業
- 賃貸取扱物件
- 売買取扱物件
- 事務所不動産
- リフォーム
- 保険代理店業務
タマホームの住宅は、木造軸組在来工法(=日本伝統の木工法を発展させた工法)を採用し、充実した標準装備と高い耐震性能に定評があります。
また、業務の高効率化によるコスト削減を推進した結果、「良質低価格」の戸建分譲住宅を実現。風や陽射しが感じられる空間設計と省エネルギー住宅の普及が評価され、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2021では、「優秀賞」「省エネ住宅特別優良企業賞」を受賞しています。
項目 | 内容 |
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会社名 | タマホーム株式会社 |
設立年 | 1998年6月3日 |
資本金 | 43億1,014万円 |
代表者 | (会長) 玉木 康裕 (社長) 玉木 伸弥 |
所在地 | 〒108-0074 東京都港区高輪3丁目22番9号 タマホーム本社ビル |
タマホームの太陽光システムは専門店より割高
タマホームで太陽光発電の設置をすると、太陽光発電の初期費用を新築時の住宅ローンと合算できるメリットはあるものの、住宅メーカーの太陽光発電は価格が割高なので損をしてしまう可能性も。
太陽光発電設備は大きな買い物です。安心して暮らすためにも、ぜひ専門業者のアドバイスをもらいながら購入を決めてほしいと思います。施工業者を探す際は、無料見積相談や相見積を活用して必ず複数の業者を比較して選んでくださいね。