初期費用が高くて、太陽光発電や蓄電池の導入を諦めなきゃいけないわ!
カナエルソーラーなら初期費用実質0円で、太陽光発電と蓄電池が導入ができるよ。メリットやデメリットを踏まえながら、カナエルソーラーの口コミをチェックしてみよう!
カナエルソーラーとは?
不安定な世界情勢が取り巻く昨今において、電気代の高騰は現時点だけの問題ではなく今後も続くと見られています。現状が解消されたとしても、次の新しい問題が引き起こされれば、いつまた電気代に悩む日が来るか分かりません。
そのため、太陽光発電を導入して電気代を節約したり、自家発電による供給を考える人は年々増えています。
太陽光発電は下火という声がありますが、太陽光発電協会(JPEA)の調査では2020年時点の住宅用太陽光発電の普及率は10%。日本の住宅の10軒に1軒は太陽光発電を導入していることになります。
とはいえ、太陽光発電は初期費用が高額。日中に発電した電気を貯めて夜に使える蓄電池を導入するとさらに金額が跳ね上がり、誰でも気軽に始められません。
こうした悩みを耳にした中部電力ミライズが、設置費用の負担解消のために一条工務店とタッグを組んで始めたのがカナエルソーラー。その内容について以下で詳しく解説します。
中部電力と一条工務店によるキャンペーン
カナエルソーラーでは、中部電力ミライズと一条工務店が連携して太陽光発電自家消費サービスを提供します。
具体的には一条工務店で新築住宅を購入する人に向けたサービスとなり、過去に一条工務店で家を建てた人や、そもそも一条工務店以外のハウスメーカーで家を建てる場合は該当しません。
初期費用0円で太陽光発電と蓄電池を導入できる
カナエルソーラーの最大の特徴は、太陽光発電・蓄電池の設置費用相当額を中部電力ミライズが支払うという点です。
高額な初期費用の負担がネックになり、太陽光発電の導入を見合わせている人にとっては、目の前にそびえたつ高い壁を一気に壊せるというわけです。
経済産業省の調査では、2022年の住宅用太陽光発電(新築)の設置費用は1kWあたり26.1万円。容量別の相場は以下のとおりとなります。
太陽光発電の容量 | 設置費用 |
---|---|
3kW | 78.3万円 |
4kW | 104.4万円 |
5kW | 130.5万円 |
一方で、蓄電池の相場は経済産業省の資料によると、補助金が込みで1kWhあたり18.7万円。
住宅用太陽光発電の平均容量である4.5kWの場合、蓄電池は9.5kWhが標準的とされるため、蓄電池の価格は9.5kWh×18.7円=約177.7万円となります。
4.5kWの住宅用太陽光発電に蓄電池を導入するのであれば、117.4万円+177.7万円=295.1万円。本来なら300万円近くかかる自己負担も、カナエルソーラーなら0円で太陽光発電と蓄電池が手に入れられます。
通常の太陽光発電(及び蓄電池)の導入では初期費用は自己負担なるので、FIT制度を利用した売電によって少しでも早く初期投資分を回収したいと思いますが、カナエルソーラーならそのような心理的負担も0円です。
カナエルソーラーの良い評判&口コミ
カナエルソーラーの導入を検討する前に、まずは口コミを見て実際の評判を知っておきたい人は多いでしょう。
カナエルソーラーの良い口コミを探してみましたので、参考にしてください。
家の性能との相乗効果が見込める
一条工務店は断熱性能のカタログスペックは完璧で、しかも太陽光発電を売電払いできるので初期投資0円で始められるのは魅力。断熱性能が良いので省エネのため売電量も多くとれ早く投資を回収できるらしい。内装・外装ともに文句ないが、間取りなどは完全な自由設計にはならないっぽい。
— たけいしたけし‼️GJ‼︎ (@tamatebacks) October 22, 2011
一条工務店の住宅は、一般社団法人省エネルギーセンターが主催する2021年省エネ大賞で経済産業省大臣賞(最高賞)を獲得。高気密・高断熱の実現によって電気を無駄に消費せず、環境にも優しい住まいとなります。
カナエルソーラーの悪い評判&口コミ
カナエルソーラーの悪い口コミは1件も見つかりませんでした。
良い口コミと同様に、サービスを開始してからまもないことや、一条工務店で新築住宅を建てるといった条件があるので、インターネット上になかなか口コミが集まらない状況なのでしょう。
カナエルソーラーの特長やメリット
電力会社とハウスメーカーが協力して太陽光発電に関するプランを提供するという、新たなサービスの形であるカナエルソーラー。
具体的にはどのような特長があるのでしょうか。
カナエルソーラーの導入によって得られるメリットは以下のとおりです。
初期費用分の現金サポートを受けられる
カナエルソーラーからサポートを受けた初期費用相当額は現金で支払われます。その現金を太陽光発電や蓄電池の設置費用に利用しても構いませんが、実は「太陽光発電と蓄電池の設置費用以外に使用してはならない」との決まりはありません。
新築住宅を建てる場合、家具や電化製品の購入などにお金を回したいと思う人は多いでしょう。カナエルソーラーの現金サポートなら、家具や電化製品の購入に使っても問題はありません。太陽光発電と蓄電池の設置費用は住宅ローンに含めてしまえば、月々の負担を抑えられます。
また、住宅ローンの頭金に使用する方法も。実際にサポート資金を頭金に入れ、住宅ローンの金利を下げたという人もいます。
長期的に見ると電気料金が抑えられる
カナエルソーラーの契約期間は15年です。その間、契約者は太陽光設備が発電した電気から使った分を電気代として支払い、余剰電力を中部電力ミライズに譲渡する形になります。
そのため、契約者は契約期間中、FIT(固定価格買取制度)を利用した売電は行えません。
売電ができないとなると、「カナエルソーラーを契約しても、結局損をするのでは?」と思うかもしれません。しかし、電気使用量に応じた電気料金+サービス利用料金を合わせても、中部電力ミライズの試算では年間9,300円お得になり、15年の契約では139,500円のプラスになります。
さらに、契約期間満了後(15年経過)は利用料金の支払いがなくなり、発電した電気の売電が可能に。自家消費によって電力会社に支払う実質負担は月13,400円程度になれば、年間で188,200円もお得なるとされます。
国税庁の定める太陽光発電の法定耐用年数は17年。法定耐用年数とは資産を減価償却費として経費計上する期間を指すもので、17年で壊れてしまうということではありません。
実際の太陽光発電の期待寿命は30年といわれているので、カナエルソーラーの契約期間が終了しても契約年数と同じだけ太陽光発電が現役で活躍してくれる可能性は十分にあるでしょう。
災害時の停電でも電気が使える
太陽光発電があれば、太陽が出ている日中に発電した電気を使えるため、地震などの自然災害によって電力会社からの電気の供給が止まってしまっても自家消費が可能。
また、蓄電池は日中に発電した電気を貯めておけるので、太陽が沈んだ日没後以降も電気が使えます。
近年は日本各地で災害が多発し、電気代を抑えたいという理由だけではなく、万が一に備えて太陽光発電と蓄電池の導入を検討する人がとても増えています。
カナエルソーラーのデメリット
初期費用0円で太陽光発電と蓄電池が設置できるなら、住宅の建設も一条工務店にお願いしようと思う人がいるかもしれません。
しかし、メリットだけで契約を決めてしまうのは危険です。
以下のカナエルソーラーのデメリットもしっかりと踏まえた上で、契約するべきか慎重に検討しましょう。
契約期間中の節電料金が大きくない
電気代高騰に悩んでいる現状をどうにかしたい人にとっては、カナエルソーラーで得られる電気代節約のメリットは微々たるもの。試算では月1,000円安くなる程度です。
一方で、太陽光発電を自己負担で設置した人は、FITによって通常よりもレートが良い状態で余剰電力を売電できます。SNSなどで「今月はこれだけ売電収入がありました!」といった報告を目にするたび、自分も自己負担で設置したほうがよかったのでは?と悩んでしまうかもしれません。
設備は一条工務店が指定するものから選ぶ
カナエルソーラーでは、一条工務店の指定した太陽光発電システムや蓄電池を設置することが条件となります。
自分で太陽光パネルや蓄電池を選んで設置できないので、希望するメーカーがある場合は一条工務店の指定に該当しなければ、ほかのメーカーで妥協しなくてはいけません。
太陽光発電や蓄電池は20~30年と長く運用していくため、自分の意思でメーカーなどを決められないのは大きなデメリットといえるでしょう。
メンテナンスや保険加入は自力で行う
カナエルソーラーの太陽光発電システムは、設置した契約者の所有物になります。そのため、契約期間中のメンテナンスは契約者が行う必要があります。
また、故障した場合の修理費も契約者負担となります。初期費用は0円でも、一切の手出しがなく全て無料で太陽光発電と蓄電池が導入できるわけではありません。メンテナンス費用の積立や保険の加入などを行って備えておきましょう。
カナエルソーラーの保証やアフターサービス
カナエルソーラーで太陽光発電や蓄電池を設置した場合、気になるのはメーカー保証や販売店(この場合は中部電力ミライズと一条工務店)によるアフターサービスではないでしょうか。
サイトを詳しく調査しましたが、保証やアフターサービスについての記載はありませんでした。
カナエルソーラーが向く人・向かない人
カナエルソーラーは、太陽光発電や蓄電池の導入を検討している人なら誰でもおすすめとはいえません。
自分はカナエルソーラーに向いているのか、それとも不向きなのか。以下を参考に考えてみましょう。
向く人 | 向かない人 |
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向いている人
これから新築一軒家を建てる予定があり、なおかつ一条工務店が選択肢に含まれている場合は、カナエルソーラーの初期費用相当額負担(0円で設置可能)は、とても魅力的なキャンペーン内容でしょう。
また、電気代の節約よりも、災害など万が一のことが起こった場合に電気を確保できる安心感がほしい人にもカナエルソーラーは十分なメリットがあります。
向いていない人
太陽光発電のメーカー選びは、自分でたくさんの情報を集め自分で決めたい人にとって、一条工務店の指定した太陽光発電システムや蓄電池しか設置できないのは不満を感じるでしょう。
さらにトラブルが起こったときに迅速に対応してくれるアフターサービスの充実を重要視している人にとっても、カナエルソーラーは不安が残ります。
住宅用太陽光発電は、自宅の屋根に太陽光パネルを載せるのが一般的。納得がいかない状態で契約するのは大きなリスクと言わざるを得ません。
カナエルソーラーの会社概要
カナエルソーラーは、中部電力ミライズと一条工務店が共同で展開している太陽光発電自家消費サービスです。
ただし、運営はあくまで中部電力ミライズになるため、その点は注意してください。
主要事業
中部電力ミライズは、2020年4月1日に中部電力から分社化されて創設された会社。中部電力グループ会社のひとつで、販売事業を行っています。
主要事業は以下のとおりです。
- 電気事業
- ガス事業
- エネルギー関連の機械器具および設備の製造、販売、賃貸、修理、運転および保守
- 蒸気、温水、冷水等の熱供給に関する事業
- 電気通信事業法に定める電気通信事業
- 各種情報の収集、分析、処理、加工、提供および販売に関する事業ならびに広告事業
- エネルギー利用、環境および前各号に関する調査、エンジニアリングおよびコンサルティング
- 法人および個人向け各種支援サービスの提供および斡旋
- 会員向け優待サービスの提供および斡旋
- 割賦販売法に定める信用購入あっせん
- 資金決済に関する法律に定める前払式支払手段の発行および資金移動業
引用:中部電力ミライズ
会社情報
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | 中部電力ミライズ株式会社 |
本社所在地 | 名古屋市東区東新町1番地 |
設立年 | 2020年4月1日 |
資本金 | 4,000百万円 |
代表者 | 代表取締役 社長執行役員 大谷真哉 |
カナエルソーラーの口コミは少ない
カナエルソーラーは、サービスが開始されて日が浅いこともあり、口コミがまだまだ少なく、導入を検討している人は判断材料に乏しいのが現状といえます。
なお、中部電力が展開している0円ソーラーは、カナエルソーラーだけではありません。太陽光発電設置時に発電買取代金の一括支払いが受けられ、さらに月々の電気代は定額制がセットになったカテエネソーラーや、太陽光システムに関する機器に必要な初期費用が0円(月額利用料はかかります)のカテエネリースなど、希望の応じたプランが検討可能。
また、中部電力ミライズの対応エリアには北陸地方もありますが、北陸電力では太陽光発電の月額利用サービス「easyソーラー」を提供しています。内容は初期費用0円、契約期間10年のメンテナンス費用が無償となっています。
自分にとってよりメリットが多いプランを見極め、負担の少ない太陽光発電と蓄電池の導入を目指しましょう。