太陽光発電がまぶしいことによるトラブルがあるって聞いたんだけど、本当かな?
本当だよ!自分でも気がつかないうちに周囲に迷惑をかけていると思うと、心苦しいよね!
具体的には、どんなトラブルが発生するのかな?
太陽発電発電がまぶしいことで起こったトラブル事例をお届けするね!
太陽光発電がまぶしいトラブル事例3選
太陽光発電によるまぶしさとは「反射光」のことです。
簡潔にお伝えすると「反射光」とは、ある方向から射し込んだ太陽光が、太陽光パネルに反射をして、違う方向に流れてしまうことです。
射し込んだ太陽光を「入射角」、反射した太陽光を「反射角」って言うんだよ!
「入射角」と「反射角」は同じ角度っていうのが特徴だよ!
引用:ソーラーサポートセンター
反射光が流れ込んだ先に住居やビルなどがある場合、反射光トラブルに発展してしまうケースがあります。
具体的なトラブルは、以下のとおりです。
- 反射光が入り込むことでまぶしさを感じる
- 反射光が入り込むことで室内温度が上がる
- 過去には裁判沙汰になったケースもある
それぞれ、詳しく解説をしていきます。
反射光が入り込むことでまぶしさを感じる
住居の屋根に設置する「家庭用」の太陽光発電の場合、周囲には隣接する住居が多いケースがほとんどだと思います。
その際、反射光が近隣の住居に入り込んでしまい、住人にまぶさしさを与えてしまうというトラブルが発生します。
引用:環境ビジネスオンライン
太陽光発電の設置者は悪気があるわけではありませんが、太陽光のまぶしさは受け手からすると相当なストレスになります。
電車やバスで、周囲の人のスマートフォンの画面が反射した太陽光が自分の顔に当たってまぶしさを感じた経験がある人も多いんじゃないかな!
あれって、結構ストレスになるよね!
太陽光には「紫外線」が含まれているので、誤って光が目に入った場合は、痛みや充血といった症状を引き起こす危険性もあります。
繰り返しダメージを受け続けてしまうと、目の細胞が破壊されるといった最悪のケースにも繋がってきますので注意をしましょう。
反射光が入り込むことで室内温度が上がる
反射光が住居に入り込むことで、室内温度が上がるといったトラブルも発生しています。
ですが、これには語弊があります。
確かに、真夏などの日差しが強い時期に反射光が入り込むことで室内の温度は上がりますが、実際の上昇温度は1℃にも満たないことが分かっています。
参考:日経XTECH
1℃にも満たないなら、体感温度的にはほとんど暑さを感じないんじゃないの?
この件に関しましては、恐らく反射光のまぶしさが与えるストレスが住人に暑さを感じさせてしまったのではないかと推測されています。
日頃の積もりに積もったストレスが引き起こす、幻の暑さという言うわけです。
参考:日経XTECH
こういったトラブルも、反射光のまぶしさが原因になるんだね!
過去には裁判沙汰になったケースもある
太陽光発電のまぶしさが引き起こすトラブルが原因で、裁判に発展したケースはいくつかあります。
ここでは、先に述べた「反射光が入り込むことで室内温度が上がる」トラブルで、実際に行われた裁判をご紹介します。
「太陽光パネルの反射光と反射熱によって、平穏な日常生活を脅かされた」として、兵庫県姫路市の男性が、約1MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「姫路ソーラーウェイ」の開発支援事業者であるJAG国際エナジー(東京都千代田区)に対し、パネルの一部撤去と330万円の損害賠償を求め、2015年9月、神戸地裁姫路支部に提訴した。
引用:日経XTECH
この裁判は、反射光が原因で「室内温度が50℃になった」や「住人が熱中症になった」といった、マスコミのやや過激な報道で世間の注目を集めました。
設置者の「被告」と、被害者の「原告」は、様々なシュミレーションや調査を行い、双方主張を繰り広げてきましたが、2017年の8月~11月にかけて和解交渉を行い、2017年11月30日に、原告が訴えを取り下げたことで、裁判に決着がつきました。
結果的には、反射光による「室内温度の上昇」と「住人の熱中症」の因果関係は証明されず、何とも後味の悪い結末を迎えましたが、先に述べたように、実際の上昇温度は、1℃にも満たないとシュミレーションされています。
全ては、反射光のまぶしさが引き起こしたトラブルだと言えるでしょう。
太陽光発電がまぶしいトラブルを防ぐ方法
ここまで、太陽光発電のまぶさしさによるトラブルを解説してきました。
再生可能エネルギーの普及が急がれる中、一般家庭でも、電気代の削減や、売電収入を得ることが目的で、太陽光発電の設置が増えています。
ここからは、事前にまぶしさによるトラブルを防ぐための「予防策」をご紹介します。
具体的な予防策は、以下のとおりです。
- 太陽光パネルを北側に設置しない
- 施工業者に反射光のリスクを確認する
- 近隣住民と円滑なコミュニケーション取る
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
太陽光パネルを北側に設置しない
一般的に、太陽光パネルを北側に設置すると、反射光トラブルが発生しやすいと言われています。
通常、発電効率を考えて、太陽光パネルは南側に設置するケースが多いです。
1番日当たりの良い方角が南なんだよ!
南側から入射した太陽光は、基本的には「空の方向」に反射していきます。
それなら、近隣の住居に反射光が入り込む心配はないね!
これに対し、北側に設置した太陽光パネルに太陽光が入射した場合、太陽の位置や、高度によって、反射した太陽光が、地上に流れてしまうケースがあります。
引用:タイナビNEXT
この反射光が、近隣の住居に入り込むことで、まぶしさによるトラブルを引き起こしてしまうのです。
発電効率や、反射光トラブルを防止するためにも、太陽光パネルは南側に設置することをオススメします。
施工業者に反射光のリスクを確認する
反射光が発生するリスクは、専用のシュミレーションソフトを使うことで、ある程度の予測ができます。
また、シュミレーションを行うことで、太陽光の反射方位や角度を、ある程度自由に設定することも可能となります。
施工業者との打ち合わせで依頼することができるので、ぜひ活用してみてください。
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近隣住民と円滑なコミュニケーションを取る
基本的な対策として、太陽光発電を設置する前に、近隣住民に反射光リスクの有無について、事前に伝えておくとことで、トラブルを回避できる場合があります。
その際は、伝え方が重要となります。
反射光の危険性を赤裸々に伝えるのではなく、万が一、迷惑を掛けてしまったら申し訳ないくらいのスタンスでお話をすると良いでしょう。
太陽光発電に対してマイナスなイメージばかりを与えてしまうと、設置すること自体を反対されるかもしれないからね!
また「産業用」などの大規模な発電システムの場合、住宅の少ない郊外の土地に設置するケースが多いですが、近隣に住居がある場合は、住民に対する説明会を開く必要性も出てきます。
設備が大規模になれば、それだけ反射光の発生するリスクが高くなるからね!
太陽光発電がまぶしいトラブルまとめ
ここまで、太陽光発電のまぶさしさによるトラブルの「内容」と「予防策」をお伝えしてきました。
まとめると、以下のようになります。
太陽光発電のまぶしいトラブル内容
- 反射光が入り込むことでまぶしさを感じる
- 反射光が入り込むことで室内温度が上がる
- 裁判沙汰になるケースがある
太陽光発電のまぶしいトラブル予防策
- 太陽光パネルを北側に設置しない
- シュミレーションソフトを活用して、施工業者に反射光のリスクを確認する
- 近隣住人と円滑なコミュニケーションを取る
反射光トラブルは、自分でも気がつかないうちに、周囲に迷惑をかけてしまいます。
事前に予防対策を取ることで、無用なトラブルは回避しましょう。