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熱海の土砂崩れの原因はメガソーラー?土石流の責任は太陽光発電なのか?

熱海の土砂崩れの原因はメガソーラー? トラブル
ひかり
ひかり

熱海の土石流はメガソーラーが原因だって聞いたんだけど、本当なの?

てんか
てんか

そう言われていることも事実ね。でも、それが真実とは限らないわ。

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熱海はメガソーラーが原因で土砂崩れが発生したのか?

2021年7月3日に静岡県熱海市で発生した土石流の原因は、固さや排水対策が不適切な盛り土をしたことによると2022年9月3日に結論付けられました。

さらに盛り土の中に産業廃棄物が混ざっていたこと、基準値を約2倍も上回る高さの盛り土をしていたことも明らかになりました。

それらの理由から、土石流の原因はメガソーラーではなく盛り土に問題があったことが証明され、直接的な因果関係はないことが分かりました

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熱海のメガソーラー土石流に対するSNSの声

熱海の土石流に対するSNSの声はどうでしょうか。

因果関係がないと証明されたものの、SNSでは相変わらず太陽光発電所の責任が問われています。

メガソーラーより原発のほうが安全

私たちが生きるのに必要なエネルギー。

自然災害が多い日本において、安全性の確保が大きな課題です。

原発が生み出すエネルギーは必要ではあるけれど、震災から未だに家に帰れない方々を思うと原発が安全とは言い切れないでしょう。

ただ確かに、山の斜面に森林を切り開いて設置するメガソーラーが安全とは思えません。

さらに立地地域の確保や、地域との共存も大きな問題です。

経産省は即刻FIT認定を取り消すべき

FIT認定とは、固定価格買取制度のことです。

太陽光発電などで発電した再生可能エネルギーを、国が決めた価格で業者が買い取ってくれる制度です。

なぜ熱海の太陽光発電所が違法なのかというと、土石流が起きた土地の近くの太陽光発電所は、しっかりとした土地作りをしておらず、法に沿ったものではないと熱海市職員が証言しているからです。

にもかかわらずFIT認定は剥奪されず、私たちの負担する再エネ賊課金から支払われる高額な買取価格は、維持されています。

因果関係の調査をお願いしたい

2021年7月3日に静岡県熱海市で発生した土石流で26人もの大切な命が失われ、現在も1人が行方不明、131軒の家屋が倒壊し多くの被災者を出しました。

事業者が盛り土を造成する過程で、法に従わず安全対策を怠ったのが土石流の原因とされています。

2021年9月28日に土石流の原因である盛り土を作った前所有者、現所有者らに対し損害賠償を求める訴訟を被災者が起こしました。

さらに2022年9月5日には静岡県、熱海市に対し損害賠償を求める訴訟を被災者が起こしています。

ひかり
ひかり

業者が安全対策を怠っていなければ、こんな大災害は起きなかったのに…。

てんか
てんか

そうよね。

行政もしっかり取り締まることができていたら、こんな事件になることは無かったかもしれないわね。

太陽光発電は崩壊の直接的原因でない

太陽光発電施設は崩壊の直接的原因ではないと、静岡県の調査で明らかになりました。

しかし、熱海の土石流を受けて、森林開発をすることで災害が引き起こされる恐れのある太陽光発電施設の立地規制を検討しています。

そのことから、必ずしも太陽光発電施設は崩壊の直接的原因ではないと言い切れないのが実情でしょう。

ひかり
ひかり

写真を見ても、こんなに近くが崩れていると因果関係があるんじゃないかと疑ってしまうわね。

てんか
てんか

確かにそうね。

土砂崩れのメカニズムはまだ解明されていないから、太陽光発電施設の建設が土石流に作用していてもおかしくはないわ。

熱海の土石流の責任が太陽光発電にあると言われた理由

2021年7月3日に静岡県熱海市で発生した大規模な土石流の原因は、太陽光発電所が原因なのではないか、という憶測がSNS上で拡散されました。

なぜなら、土石流の発生した地点の付近20〜30mの場所に大規模な太陽光発電パネルが設置されていたからです。

なぜ太陽光発電が原因だと言われたかというと、下記のとおり。

  • 森林伐採による地盤の弱化
  • 降雨時の水の流れが変わる

太陽光発電の設置で、どうして上記のような状態になるのか見ていきましょう。

森林伐採による地盤の弱化

太陽光発電パネルを建設するためには、森林を切り開く必要があります。

森林は根で土地を支え、保水機能まで備えており山を守っているのです。

その森林を伐採し、メガソーラーを設置することによって地盤が弱化し、土砂災害が発生するのではないかと近隣住民からは心配の声が挙がっています。

実際の事例で言うと、2018年7月の西日本豪雨で神戸市の太陽光パネルが崩落しました。

幸い被害者は出ませんでしたが、こうした被害は度々報告されています。

降雨時の水の流れ方が変わる

降水時の水の流れが原因となって、土石流が発生することもあります。

太陽光発電パネルを設置するためには森林を伐採し、さらに地盤をコンクリートで固める必要があります。

山の地面は保水機能を備えていることを先ほどお伝えしましたが、地盤をコンクリートで固めることにより保水機能を失い、降水時の水の流れが変わってしまうことは想像しやすいでしょう。

それにより、降雨時に一箇所に水が集まり、土砂災害が発生することが懸念されます。

太陽光発電による地盤崩壊への国の対応

近年増加している太陽光発電設備や、多様化する設置形態を踏まえ、2021年4月1日に経済産業省は「発電用太陽電池設備に関する技術基準を定める省令」を施行しました。

この省令により太陽光発電所を設置する場合、人体に危害を及ぼしたり、物件に損傷を与える恐れがないようにしなければなりません。

敷地への立入検査が可能に

「発電用太陽電池設備に関する技術基準を定める省令」が定められたことにより、敷地への立ち入り検査が可能になりました。

それにより、盛り土の総点検が行えたり、監視の目を光らせ問題を指摘することが可能になりました。

盛り土の総点検を行う意思を発表

人体に危害を及ぼしたり、物件に損傷を与える恐れがないように、土地利用関係各府省の連名で都道府県に対し、総点検を行うことを依頼しました。

その内容としては、下記のとおり。

  • 土砂災害警戒区域の上流や区域内の重点点検
  • 山地災害危険区域の集水区域や区域内の重点点検
  • 大規模盛土造成地の重点点検

全国の総点検予定箇所は、3万〜4万箇所に及びます。

そもそも土石流とは?

土石流とは、集中豪雨や天災などが原因で、河川や渓流、山間部の谷になっている部分に蓄積された大量の土砂や土石が、一気に流れ落ちる現象です。

2021年7月3日に、静岡県熱海市で発生した大規模な土砂災害も記憶に新しいでしょう。

土石流は、巨大な岩や木を先頭に、速いスピードで突然襲いかかってくるので、甚大な被害が出てしまいます。

土砂災害には下記の3パターンがあり、それぞれメカニズムが違います。

  • 地すべり
  • 崖崩れ
  • 土石流

土石流が起こる仕組み

土石流が起こる仕組みとしては、普段は重力や摩擦力によって引っ張り合っている地表の表面と岩盤が一気に滑り落ちることで起こります。

  • 大雨や集中豪雨
  • 雪解け水
  • 地震や火山
  • 森林伐採

などが要因で、地面の表層の一部が分断されて地盤の上の土砂が滑り落ちてくることにより、甚大な被害を引き起こします。

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土石流が起こりやすい状況

もともと日本の地形は、山の傾斜が急で土石流が起こりやすい状況にあります。

山の勾配が急な河川や、谷に溜まった土石が台風や集中豪雨で地面が緩むことによって一気に流れ落ちてきます。

さらに長雨で地面が緩んだ状態の時に地震などが発生すると、土石流が起こりやすくなりますので、雨が止んだ後も注意が必要です。

お隣の国、韓国も例外ではなく2021年7月6日、韓国南部の全羅南光陽市で土砂崩れが起きました。

韓国といえば災害が少ないイメージですが、近年の異常気象の影響を受けているようです。

太陽光発電が土石流を発生させる可能性はゼロではない

太陽光発電が原因で土石流が発生する因果関係は、証明されていません。

しかしながら、違法な盛り土に太陽光発電所の排水が流れ込んだ可能性はゼロではないでしょう。

まだ土石流のメカニズムは解析されていないので、しっかりと調査が進み、太陽光発電所の建設がきっかけで災害に発展することのないように、見守っていく必要があります。

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