ねーねー、エネカリって言う初期費用0円の凄いサービスを見つけちゃたの!めっちゃ良さそうだから、やってみようか考えてるんだ!
確かにエネカリは初期費用0円で、保証も充実している素晴らしいサービスよ!でも、場合によっては購入するより高くなるから、焦って決めたら後悔するかも。デメリットもしっかり確認していこう!
エネカリとは省エネ設備の定額利用サービス
エネカリとは、東京電力グループのTEPCOホームテックが提案する、電気の定額利用サービスです。
毎月定額料金を支払うと初期費用0円で様々な省エネ設備を利用できる、家庭に評判の良いサービスを実現しています。
プラン別に設備を選択
エネカリでは、下記の6つのプランから自由に設備を選択できます。
プラン | 内容 |
---|---|
安心プラン | 太陽光発電、蓄電池、エコキュート、IHクッキングヒーターを導入するプラン。オール電化で普段の電気代の節約や、万が一の災害に備えます。 |
節約プラン | 太陽光発電、蓄電池を導入し、作った電気を自宅で使い、余った電気は蓄電池に貯めます。 |
防災プラン | 太陽光発電、蓄電池を導入し、もしもの災害時の長時間の停電にも備えられるプランです。 |
EVプラン | 太陽光発電、V2Hを導入し、太陽光発電で作った電気を電気自動車の充電に使います。 |
FIT応援プラン | 蓄電池を導入し、FIT期間満了後の電気の自家消費のためのプランです。 |
オリジナルプラン | 希望する設備だけを自由に選べます。 |
FITとは固定価格買取制度のことで、国が電力会社に一定の期間、一定の価格で電気を買い取るように定めたものです。
住宅用太陽光発電は10年、商業用太陽光発電は20年で、期間が終わると電気の売電価格が下がってしまうので、自宅に蓄電池を導入し発電した電気は自家消費する流れになります。
蓄電池は高額になるので、定額で利用できるのは魅力的ですし、プランが選べるので嬉しいポイントですね。
初期費用は0円
太陽光発電を導入して電気代を節約しながら暮らしたいと考えても、太陽光発電導入には高額な初期費用がかかるので、費用面で諦めている人も多いのではないでしょうか。
エネカリは太陽光発電を導入するのに必要な初期費用が0円なので、最初にまとまったお金が必要ないと言うことです。
月々のリース代は必要ですが、初期費用が0円だと気軽に太陽光発電を始められる理由になるでしょう。
エネカリは損?後悔しやすいデメリット
どんなに良いシステムでも、デメリットは存在します。
デメリットをしっかりと研究した上で導入を決めないことには、後で後悔することになりますので、しっかりと確認していきましょう。
途中で解約できない
エネカリは原則として、サービスの利用途中に解約することはできません。
やむを得ず自己都合により途中で解約する場合は、サービス料の残額と消費税を支払う必要がありますが、解約することは可能です。
さらに補助金を利用している場合は、補助金の返還が必要になる場合がありますので、注意しましょう。
月額料金の見積もりが即座に出ない
利用料は、太陽光発電設備の機器代金や設置工事代金によって変わります。
エネカリが利用する立地の現地調査を行い、次のことを調べます。
- 屋根の形
- 屋根の向き
- 機器のメーカー
- 設置工法
上記を調べてから結果が出るまで月額の利用料金が分からないことは、デメリットと言えます。
工事費用の内訳が分からない
エネカリは初期費用は0円ですが、機器の代金や工事費用はかかります。
機器の代金や工事費用をどのように支払うかと言うと、月々の利用料金に含まれており、施工業者によって設置料金が変わってくるため、実際の機器の代金や工事費用がいくらかかるのか不透明なことが、デメリットと言えるでしょう。
事前に機器の代金や工事費用が総額でどれだけかかるのかを把握し、確認する必要があります。
購入より割高になる
太陽光発電機器の価格に工事費用、さらにリースの手数料やアフターサービスの料金も月額料金に含まれているため、購入するよりも割高になってしまいます。
太陽光発電は初期費用で最初にたくさんの費用が必要になりますが、エネカリは月額で支払うので負担が少ない分割高になってしまうので、この点には注意してください。
エネカリのメリット
エネカリのメリットは太陽光発電を0円で導入できることが挙げられますが、ほかにも様々なメリットが存在します。
期間終了後に設備を無償で譲渡される
エネカリの契約期間は、10年です。10年間遅延無く支払いができた場合、契約期間終了後は設備を無償でもらうことができます。
さらに最新の設備に取り替えてエネカリを再契約することも可能です。期間終了後が楽しみですね。
まとまった資金の準備がいらない
住宅用の太陽光発電の初期費用は、一般的に3kW〜5kWで84万円〜140万円かかります。
高額な費用が最初に必要になるのが太陽光発電のデメリットでしたが、エネカリは初期費用が0円なので、最初にまとまったお金は必要ありません。
一種のローンのようなシステムなので、費用面で太陽光発電の導入を諦めていた人にとっては、良いシステムと言えるでしょう。
光熱費を節約できる
蓄電池を導入する「節約プラン」を利用することで、光熱費を節約することができます。
夜は発電することができないので、太陽光パネルで昼間電気を発電し、使いきれず余った電気を蓄電池に貯め、昼間に発電して余っている電力を夜利用します。
昨今の電気代高騰のために、光熱費節約を考えている人にピッタリのプランと言えるでしょう。
サポートが充実している
エネカリは、保証やサポートも充実しています。
- 機器保証
- 工事保証
- 自然災害補償
- コールセンターサポート
コールセンターについては、24時間365日対応してくれるので、安心して任せられますね。
エネカリ導入で失敗するケース
エネカリは気軽に始められるのはメリットなのですが、10年間もしくは15年間の契約期間中ずっと利用料を払い続けることができ、途中で解約しないと言う強い意志と経済力が必要になります。
ここでは、エネカリ導入で失敗するケースを確認していきましょう。
レンタルやサブスク感覚で導入してしまう
昨今主流のサブスク感覚で太陽光発電を導入するのは、危険です。
エネカリはレンタルでもサブスクでも無く、10年間利用料金を支払い続けて、最終的には自分のものになる太陽光発電導入の仕組みです。
途中で契約を辞めたいと思っても、高額な残金を支払う覚悟や資金がない場合は、契約するのは控えた方が無難と言えます。何事も収支のバランスが大切です。
施工業者の見積もりが面倒で放棄してしまう
見積もりを出すためにエネカリが立地の現地調査を行うため、見積もりが出るまでに時間がかかります。
さらに工事費などが施工業者によって変わるため、費用が不透明な部分があり、見積もりを出すのが面倒で放棄してしまう人もいます。
しかし、見積もりは必ず出して、購入がお得かエネカリがお得か、しっかりと比較検討したほうが良いでしょう。
エネカリ導入と自費購入はどっちがお得?
エネカリは初期費用が0円と大変魅力的なサービスですが、購入するのとどっちがお得なのか気になるところですよね。
費用面について比較しましたので、確認していきましょう。
設備費用は安くなってきている
エネカリにはリース料などが含まれるため、設備購入の場合と比較して、エネカリのほうがトータルで高額になるケースが多いです。
太陽光発電の設置費用はシステム容量1kWあたり25万円〜40万円が主流で、設置費用は100万円〜200万円かかります。
太陽光発電は年々普及が進んでおり、設備費用が安くなってきているため、結局は購入のほうが安かったと言うことにならないように、エネカリ利用の際にはしっかりと見積もりを比較することが大切です。
トータルで考えるなら自費購入が安い場合が多い
エネカリで4kWの太陽光発電を月額1万円で購入した場合の10年間の総額は120万円、つまり10年間の1kWあたりの価格は30万円です。
太陽光発電購入の場合は、1kWあたり27万円が相場の価格なので、購入の方が安いと言えるでしょう。
とは言えケースにより異なるので、エネカリの見積もりを利用し、一括見積もりサイトの結果と見比べて導入を決めましょう。
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エネカリ導入がおすすめなタイプ・しないタイプ
エネカリを導入するか否かは、予算や生活スタイルによって異なります。
おすすめタイプ | おすすめしないタイプ |
---|---|
まとまった予算を確保できないが省エネはしたい | 長期的に割高になるなら避けたい |
充実したサポートを受けたい | まとまった予算が確保できる |
プランのなかから選びたい | リース用の手数料を払いたくない |
やはり1番の特徴である初期費用が0円というのは、最大の魅力でしょう。しかし、トータルで考えると割高になる場合も考えなくてはなりません。
メンテナンスや保証も充実しており、何かあった時に24時間365日対応してくれるのは嬉しいポイントです。
プランも充実しており、ピッタリのものが見つかることでしょう。反対に、費用面でまとまったお金が用意できる人には、リース手数料がかかるのでおすすめとは言えません。
上記を参考にして、ぜひご自分に合った太陽光発電導入を検討してください。
エネカリの保証・アフターサービス
契約期間中はあくまで所有者はエネカリなので、故障や災害時など基本的には0円で対応してくれます。
ここでは保証内容をまとめましたので、確認していきましょう。
機器保証
各種メーカーの定めた初期保証に準じて、エネカリが保証してくれます。
製品の不具合や保証は無償で行っていますが、故障原因が自身の過失となると修理は有償になりますので、注意してください。
保証期間の延長は、行っていません。長期保証が必要な場合は、15年の利用期間を選択しましょう。
工事保証
設置工事が原因で利用期間中に不具合が生じた場合、契約不適合として保証してくれます。
施工工事は十分に気を付けて行いますが、屋根に穴を開けてかなりの重量があるものを取り付けるため、絶対大丈夫とは言い切れません。
そのため、工事保証がついていると、万が一不具合が生じても無償で対応してもらえるので安心と言えます。
自然災害補償
エネカリ利用期間中に何らかの自然災害に見舞われても、下記の内容であれば保証してくれます。
- 火災
- 落雷
- 爆発
- 破裂
- 破損
- 汚損
- 濡損
- 盗難
- 風害
- 水害
- 飛行機の墜落
- 車両の衝突
ここまで保証してくれる施工会社は少ないので、万が一にも安心と言えますね。
24時間365日対応のコールセンター
エネカリの利用期間中は、24時間・365日TEOCOホームテックのコールセンターが、電話やメールで対応してくれます。トラブルはいつ起こるか分からないので、いつでも即座に対応してくれるのは安心ですね。
コールセンターはメンテナンスのほかにも、リフォームについても相談できるので、気軽に問い合わせてみましょう。
エネカリの料金
金額が状況によって変わってくるので一概には言えませんが、希望する設備で確認を行いましょう。
エネカリに問い合わせを行って自宅を訪問してもらい、提案と見積もりを出してもらった上で、納得したら契約になります。
設備 | 月額料金(税込) | 取り扱いメーカー |
---|---|---|
太陽光発電システム | 状況による |
|
蓄電池 | 8,900円〜 |
|
エコキュート・IH | エコキュート:5,600円〜
IH:2,100円~ |
|
V2H
(電気自動車の給電システム) |
状況による | ニチコン |
上記のとおり、取り扱いメーカーは充実しています。
見積もりは無料ですし、見積もりを出したからと言ってサービスを使う義務が生じる訳ではないので、安心して見積もりを出しましょう。
エネカリ導入の注意点
エネカリ導入にはメリットがありますが、注意点も押さえておきましょう。
- 住宅の条件によっては導入できない
- 保証期間のみの延長はできない
- 補助金が利用できる場合がある
落とし穴にはまらないよう、ひとつひとつ注意点を解説します。
住宅の条件によっては導入できない
エネカリに限ったことではないですが、太陽光発電を設置できないケースがあります。
- 屋根の形が特殊
- 塩害地域である
- 築40年以上経っている
- 屋根までが13m以上ある
- 連帯保証人がいない
上記の場合は設置が難しいので、一度相談してみたほうがいいでしょう。
エネカリは、新築の場合は特におすすということですね。
保証期間のみの延長はできない
エネカリでは保証のみの延長はできず、長期保証を望む場合は、最初の契約時に15年契約を選択する必要があります。
太陽光システムの寿命は、一般的には下記のようになります。
機器 | 寿命 |
---|---|
太陽光パネル | 25年 |
パワーコンディショナー | 10年〜25年 |
パワーコンディショナーの寿命が一番短いので、不安な場合は15年を選択すると安心でしょう。
補助金が利用できる場合がある
自治体によりますが、蓄電池を利用する場合、補助金が利用できます。
例えば東京都では1kWあたり最大7万円の補助金を受け取れますので、蓄電池導入の際には、必ずお住まいの自治体に問い合わせて補助金の確認をしましょう。
エネカリが損になるのは期間をどの程度で試算するかによる
エネカリは初期費用が0円で、保証も充実している素晴らしいサービスです。
昨今の再生可能エネルギーの普及や世界情勢による電気代高騰で、創エネできる太陽光発電に興味が出てきたけれど、まとまった金額を用意できない人にとっては、とても有意義なものになるでしょう。
一方で、トータルで考えた時に購入よりも高くなる場合があるなど、注意点も出てきました。
メリット・デメリットは必ずどんな太陽光発電のサービスにも出てくるので、一括見積もりサイトや価格や保証など、様々な視点からご自分に合う太陽光発電を導入することをおすすめします。