蓄電池について調べていたら、「やめたほうがいい」「後悔している」っていう情報が出てきちゃった!大丈夫かな?
蓄電池の導入に向いていないパターンもあるけど、反対におすすめできる人もいるよ!自分はどちらに当てはまるのかチェックしていこう♪
蓄電池で後悔したケース
蓄電池を導入して後悔したケースについて、下記の5つにまとめました。
- 蓄電池の容量が合わなかった
- 発電量が下がった
- 補助金が受理されなかった
- 電気料金が安くならず節約できない
- 駆動音が気になる
それぞれのケースについて、詳しく解説していきます。
蓄電池の容量が合わなかった
実際に使用してみると、蓄電池の容量が生活スタイルに合わなかったケースです。
停電時でも普段どおりの日常生活を送れると期待していたのに、実際にはそこまでではなかったということが起こりえます。
蓄電池にも限界があるから、使う家電によってはすぐに充電が尽きちゃうね!
蓄電池でどれくらい家電を使えるか、シミュレーションも大事だよ♪
また、蓄電池の容量が合わないと、余剰電力をしっかり貯められず、売電につながりません。
以上のように後悔しないためには、普段の電気使用量を把握したうえで、特定負荷・全負荷をチェックする必要があります。
家庭に合った蓄電池の選び方が気になる方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
発電量が下がった
蓄電池を設置したことによって、太陽光パネルの発電量が下がってしまうケースもあります。
設置する蓄電池と、太陽光パネルの相性が悪かったり、接続方法を間違えたりすると、発電量が下がってしまいます。
信頼できる業者に任せれば、あまり発生しないケースではありますが、太陽光パネルと蓄電池に相性がある点は留意しておくべきでしょう。
すでに太陽光発電を設置しているなら、メーカーや業者に相談したうえで、商品を選ぶといいよ!
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補助金が受理されなかった
購入する際に当てにしていた補助金が受理されないと、導入してからの後悔につながります。
蓄電池の補助金を受けるためには、条件を満たしたうえで、所定の手続きが必要です。
例えば、東京都で蓄電池の助成金を受けるにあたっては、下記のような条件を満たす必要があります(参考「家庭における蓄電池導入促進事業」)。
- 新規に設置する
- 決められた期間内に設置する
- 蓄電池の費用が1kWh当たり20万円以下
- 対象機器として一般社団法人環境共創イニシアチブに登録されている
- 他の助成金を重複して受けていない
など
補助金は先着順であるケースが多いため、間に合わなければ自腹で払うことになります。
蓄電池は高額だから、全額を自己負担ってなると家計が圧迫されちゃう!
蓄電池導入における補助金の締切や予算については、詳しい業者に確認しておきましょう。
電気料金が安くならず節約できない
蓄電池を導入したら電気料金が安くなると思っていたものの、節約できなかったとなれば、後悔につながります。
このような事態が起きるのは、電力プランを見直していないからです。
そもそも蓄電池を導入すると電気料金が安くなる理由は、割安な深夜料金で電気を購入しておき、昼間の使用に充てられるからです。
この方法で電気代を節約するには、夜間料金が安い電力プランに入らなければなりません。
下記の表は、東京電力の電気料金プランを比較したものです。
プラン名 | 夜トク8 | スタンダードS |
---|---|---|
内容 | 夜間に使うことを想定 | 昼間に使うことを想定 |
基本料金 | 214.5円 | 286.0円 |
ただし、夜間料金が安いプランは、日中に在宅していないことが前提であるため、昼間は割高になっています。
蓄電池の導入前に、ライフスタイルに合わせた電気料金プランへ見直すことが重要だね!
蓄電池の導入で、本当に電気料金が安くなるのか気になる方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
駆動音が気になる
設置場所を安易に決めてしまい、駆動音が気になって後悔するケースもあります。
屋外に設置するスペースがないために、室内に置いた場合に起こるケースです。
蓄電池は最大で40db前後の音が発生するため、寝室の近くには置かないよう注意するメーカーもあります。
40dbっていわれてもピンとこないけど、そんなに大きいのかな?
40dbは図書館と同じくらいだから、会話するには問題ないレベルだよ♪でも寝室に置くと気になってしまうかもしれないから、音がしても問題ないスペースに設置したいね!
蓄電池で後悔しないポイント
ここまで、蓄電池の導入で後悔するケースについて見てきました。
実際に設置してから「やめておけば良かった…」とならないため、後悔しないポイントについても見ていきましょう。
蓄電池の導入で後悔しないポイントは、下記のとおりです。
- 導入の目的を明確にする
- 自宅に合った容量の蓄電池を選ぶ
- 売電額や購入価格を重視しすぎない
- 信頼できる業者やメーカーに依頼する
それぞれの内容について、詳しく解説していきます。
導入の目的を明確にする
蓄電池を購入する前に、導入の目的を明確にしておきましょう。
多くの方は蓄電池に対して、電気代の節約か、災害時の停電対策というメリットを期待していると思います。
しかし、現状や理想的な状態を把握せず、やみくもに蓄電池を導入しても、期待外れな結果になってしまいます。
災害対策として蓄電池を導入するなら、停電時にどの程度の暮らしを担保したいのか考えておくと、費用も抑えられるでしょう。
例えば停電時にエアコンは必須なのか考えてみます。
夏場に暑い地域で停電して、エアコンが使えなかったら、命取りになっちゃう!
逆に涼しい地域に住んでいるなら、夏場は我慢できそうだね!
冬場の備えは石油ストーブを準備しておくのも良いかも!
このように導入の目的を明確にしたうえで、生活に合った蓄電池を選んでみてください。
自宅に合った容量の蓄電池を選ぶ
電気代や電気料金プランを事前にチェックし、家庭に合った容量の蓄電池を選びましょう。
事前にプランをチェックし、現状を把握しておけば、家庭の使用状況とミスマッチになる可能性が減ります。
家族の人数やライフスタイルによっても、必要な容量は変わるね!
大きい方が良いと思って大容量を買うと、費用や容量が無駄になってしまうかも!
ご利用の電力会社で、事前に電気代や電気料金プランを確認しておきましょう。
売電額や購入価格を重視しすぎない
現状の売電価格や、蓄電池の購入価格を把握したうえで、重視しすぎないようにすることも重要です。
儲けや節約への過度な期待を修正すると、蓄電池の本来持つメリットが分かるので、後悔を防ぐことにつながります。
太陽光発電や蓄電池は、電気料金を節約できるメリットがあるものの、本来は災害時の備蓄や、自然エネルギーの活用がメイン。
「お金儲けできる」って勘違いしちゃうと、現実と違って後悔しちゃうかも!?
売電や節約は確かにメリットだけど、蓄電池の目的を間違えないようにね!
信頼できる業者やメーカーに依頼する
蓄電池の導入で後悔しないために、複数社から見積もりを取り、信頼できる業者に依頼しましょう。
相見積もりを取ることで、対応や価格が比較でき、最適な業者を選択できます。
蓄電池は長期間に渡って使うものだから、親身に対応してくれる業者が良いね!
対応が悪い業者だと、万が一のトラブルのときに安心して任せられないもんね…
実績や保有資格についてチェックし、運営年数が長いとより安心できるでしょう。
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信頼できる業者をチェックする項目について、詳しくは下記の記事で解説しています。
蓄電池の導入をやめたほうがいいタイプ
ここまで、蓄電池を導入して後悔するケースや、残念な結果にならないためのポイントをお伝えしてきました。
以上を踏まえて、蓄電池の導入をやめたほうがいいタイプについてお伝えしていきます。
- 適切な設置場所がない
- 電気料金に不満がない
- 夜型の生活を送っている
適切な設置場所がない
適切な設置場所が用意できないなら、蓄電池の導入はほぼ不可能といえます。
蓄電池を不適切な場所に設置すると、故障につながるからです。
熱暴走やサビが発生し、屋内であれば蓄電池の重さで床が抜ける可能性もあります。
蓄電池の適切な設置場所については、下記のとおりです。
適切な設置場所 | 理由 |
---|---|
広いスペース | 大きさがエアコンの室外機2個ぶんくらいある |
屋内に設置するなら頑丈な床 | 重さが50~150kgある |
北向き・直射日光が当たらない場所 | 熱に弱い |
自宅に適切な設置場所があるか、業者に相談してチェックしてもらうのも良いでしょう。
最近はコンパクトサイズや、日除け板を付けられるモデルもあるから、一度は相談してみると良いよ♪
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電気料金に不満がない
電気をあまり使用せず、料金に不満がないのであれば、蓄電池の導入はやめたほうがいいでしょう。
すでに電気料金が安い家庭では、蓄電池を導入しても、期待するような節約効果は得られないからです。
そもそも蓄電池で節約できる仕組みとは、太陽光発電の余剰電力を夜に回したり、割安な夜間料金で電気を購入したりして、本来かかる電気代をカットすること。
カットする余地がないのであれば、蓄電池や太陽光発電の導入料金のほうが負担になってしまうでしょう。
夜型の生活を送っている
夜型の生活を送っているのであれば、蓄電池による節電効果のメリットが薄いため、導入はやめたほうがいいでしょう。
電気料金は夜間のほうが安いため、在宅時間のメインが午後11時以降なら、現段階でも十分に安い費用で電気を使用できています。
夜型の生活を送っていて、電気料金を節約したいのであれば、電力プランを見直してみるほうが早く、確実です。
蓄電池の導入がおすすめなタイプ
蓄電池の導入をやめたほうがいいタイプをお伝えしてきたので、反対におすすめな人についても見ていきましょう。
- 昼間の電気代を節約したい
- 停電に備えたい
- オール電化に移行したい
- 卒FITを迎える
それぞれのタイプについて、詳しく解説していきます。
昼間の電気代を節約したい
昼間の電気代を節約したいのであれば、蓄電池の機能は大きなメリットとなるでしょう。
夜間の電気を安い料金で購入し、蓄電しておけば、昼間に活用できるからです。
リモートワークの人は、昼間も自宅で生活しているから、電気代を節約できる余地があるってことだね!
停電に備えたい
災害時の停電に備えたいのであれば、蓄電池の導入がおすすめです。
蓄電池は非常用電源として活用できるため、太陽光発電の余剰電力や、夜間に購入した電気を貯めておけば、停電時に家電が使えます。
蓄電池のなかには、気象予報と連携し、災害前に自動で必要な量を蓄電するタイプもあります。
また、停電時に使える家電も、全て必要なのか、ある程度あれば十分なのかによって選ぶことが可能です。
上記で解説した「導入の目的を明確にする」を参考にしつつ、停電の備えに蓄電池をご活用ください。
オール電化に移行したい
オール電化に移行したいのであれば、蓄電池の導入はおすすめです。
ガス代がかからないオール電化は、そのぶん電気代が高いので、蓄電池による節電効果が得られます。
蓄電池による節電は、オール電化の住宅と相性が良いね!
卒FITを迎える
卒FITを迎えるのであれば、蓄電池の導入により、コストを抑えられるでしょう。
太陽光発電の導入から10年が経過し、卒FITを迎えると、売電価格が保証されなくなります。
昨今の価格推移から考えると、売電価格は導入時より値下がりする可能性が高いです。
2012年度の売電価格と、現在の価格を比較してみました。
年度 | 売電価格(1kWh) |
---|---|
2012年度のFIT価格 | 42円 |
2022年度の東京電力 | 8.50円 |
この表から、2012年度に太陽光発電を導入した家庭は、10年間42円で売電できていたものの、卒FITを迎えると約5分の1にまで値下がりすると分かります。
一方で、東京電力の夜間料金プランである「夜トク8」では、午前7時から午後11時まで、1kWhあたり32.74円かかります。
そこで蓄電池を導入し、売電ではなく自家消費に切り替えれば、経済的にお得になる計算です。
FIT終了後の運営について、下記の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
蓄電池の口コミ
ここまで、蓄電池を導入すると後悔するタイプと、おすすめなタイプについて解説してきました。
しかし、実際に導入している人の感想を見てみないと、納得できない部分もあるでしょう。
そこでこの項目では、蓄電池の口コミについてTwitterでリサーチしたものをまとめました。
実際の感想を見ると、自分の生活でも当てはめて想像しやすいね!
つけて失敗?悪い口コミ
5年前、勧められるがまま太陽光パネルを設置。10年間は設置した当初の値段で電気を売れるけど、10年後には3分の1まで値が下がりそう。最近は設置した会社から点検に蓄電池、今がお得と電話営業が多い。こちらも学んで知識を入れて対応しないと更にカモネギにされちゃう〜。そもそも失敗だったなぁ
— にしりこ|複業ワーママ (@riko_writer) July 7, 2022
蓄電池を付けて失敗した感想をリサーチすると、卒FITを迎えたあとの売電価格の値下がりに後悔している人が多い印象です。
ただ、蓄電池を導入したこと自体に後悔しているケースは見つかりませんでした。
つけてよかった!良い口コミ
蓄電池の導入に満足している口コミをリサーチすると、停電時や節約効果にメリットを感じている人が多い印象です。
実際に、蓄電池のおかげで低体温症にならなかったという人もいました。
災害時の停電対策として、蓄電池の存在は心強いね!
電気代や売電代をモニタリングできるのも、節約意識が高まりそう♪
蓄電池を導入するベストなタイミング
蓄電池の導入で後悔しないために、ベストなタイミングについてまとめました。
- 太陽光発電の設置と同じ時期がベスト
- 補助金が利用できる時期
- パワーコンディショナーが寿命を迎える時期
- 災害時への備えであれば早期導入がおすすめ
最適な時期に導入して、蓄電池を活用しましょう。
太陽光発電の設置と同じ時期がベスト
蓄電池の導入は、太陽光発電の設置と同じ時期に行うのがベストです。
太陽光発電とセットで蓄電池を購入すると、合計価格が安くなるケースがあるためです。
また、太陽光発電の余剰電力を売電する際に、蓄電池からも放電すると、売電量を押し上げる効果が得られます。
ただし過剰な発電にもつながるため、エコロジーの観点から単価は安く調整されます。
ダブル発電のメリット・デメリットについては、下記の記事をあわせてご覧ください。
補助金が利用できる時期
蓄電池の導入は、補助金が利用できる時期に行うと良いです。
国や地方自治体は、地球温暖化防止や災害対策のために、再生可能エネルギー機器の導入を推奨しており、費用の一部を補助してくれます。
「蓄電池 補助金 東京」など、お住まいの地域で検索してみてね♪
ただし申請期間は限られており、先着順であるケースも多いので、事前の確認は必須です。
パワーコンディショナーが寿命を迎える時期
太陽光発電のパワーコンディショナーが寿命を迎える時期は、蓄電池を導入する良いタイミングです。
パワーコンディショナーの寿命は10~15年といわれますが、その時期にハイブリッドタイプの蓄電池を導入すれば、太陽光発電と両方のパワコン部分を制御できます。
太陽光発電のパワコン単体を買い替えるよりお得だね♪
災害時への備えであれば早期導入がおすすめ
災害時の停電対策として蓄電池を検討しているなら、早期に導入するのがおすすめです。
蓄電池があれば、停電時にも電気が使えるため、普段の暮らしに近い生活を送れます。
エアコンは季節によっては命に関わるし、食料を保存する冷蔵庫も、災害時こそ動いていてほしいよね!
スマホやテレビが通常通り動けば、災害時の情報収集にも役立つね♪
日本は世界的に見れば停電しにくいといわれますが、気候変動により大雨や大雪の日数が増加しています(参考:環境省「気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018 」)。
大雨や大雪は、土砂災害や雪の重みで停電を引き起こすため、災害のリスクは今後も増えていくでしょう。
そのような災害時の備えとして、蓄電池を住宅に導入するなら、早めに行動するのがおすすめです。
蓄電池をやめとけとは言わないものの向き不向きは人次第
本記事では、蓄電池の導入はやめたほうがいいのかという疑問について、後悔する例やタイプ別に解説してきました。
家庭に必要な容量を把握しなかったり、設置場所を安易に決めてしまったりすると、せっかく蓄電池を買っても後悔することになります。
自宅に適切な設置場所を用意できない人や、電気料金に不満がない場合は、蓄電池の導入は見送ったほうが良いでしょう。
対して、電気代を節約したい人や、災害時の停電に備えたい場合には、蓄電池の導入がおすすめです。
蓄電池を導入する目的を事前に確認したうえで、自宅に合った容量を選び、信頼できる業者に対応してもらいましょう。
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