「太陽光発電の訪問販売がしつこい」「営業トークを論破する方法はある?」って悩んでいる方が多いみたい。
訪問販売で太陽光発電を契約したけど、クーリング・オフしたいといった相談が消費者センターに入っているくらいだからね。
悪質な訪問販売の手口だと思った場合、どうしたらうまく断れるのかしら?
太陽光発電の訪問販売で使われる営業トークの例や断り方について紹介していくので、営業をうまく断れないと悩んでいる方は参考にしてくださいね。
太陽光発電を訪問販売で購入するデメリット
訪問販売で営業に来た業者から太陽光発電を購入する場合、消費者に不利な点が多い可能性があります。
ここでは、訪問販売で考えられるデメリットには、どのようなものがあるかを紹介します。
人件費がかかる分費用が高額になる
訪問販売に限らず、どのような営業手法でも人件費はかかります。通常のビジネスでは、この人件費を含めて利益を考えるものです。
しかし、訪問販売による太陽光発電は、高めの価格設定になっているケースが多く消費者にとってデメリットになります。
価格が高い理由としては、やや強引なセールストークで契約を勝ち取るといった方針の会社があることが考えられます。
太陽光発電に関する知識がない消費者に断るすきを与えないような話術で営業トークを展開すれば、多少高額でも契約できると判断している可能性もあるでしょう。
商品やメーカーを選びづらい
太陽光発電の販売業者で、発売されている全てのメーカーの製品を購入できる会社は存在しません。
販売業者が取引している商社でも、扱っているメーカーが数社に限られているためです。
商品やメーカーを選びにくいのは、訪問販売以外の販売形態でも同じです。
導入を希望する太陽光発電のメーカーが決まっている場合は、購入できる販売業者を探す必要があります。
対面なので断りにくい
訪問販売では、断っても営業マンがなかなか帰ってくれず、根負けして契約してしまったという相談が消費者センターに寄せられています。
これが電話営業であれば、電話を切れば終わりますし、またかかってきても出なければ済みます。
対面しているとうまく断れないとお考えの場合は、営業マンが訪問して来る時間帯に信頼できる人に同席してもらうなど、きっぱりと断る方法の検討が必要です。
太陽光発電の訪問販売で注意すべき営業トーク例
太陽光発電の訪問販売に来た営業マンのセールストークの中で、注意したいケースを紹介します。
注意しなければいけないトークのポイントを把握していれば、うまく断れるでしょう。
太陽光発電の購入で後悔しないために、どのような点に注意が必要なのかを説明します。
「無料で設置できる」
住宅用の太陽光発電は、工事費込みで1kWあたり26.1万円もの初期費用がかかります。
工事費だけでも1kWあたり7.1万円かかるため、これを無料にすると訪問販売業者には赤字の懸念もあります。
それでも無料で設置できると謳って営業できる理由は、以下の3つです。
- 最初から高額に設定しているので工事費を無料にしても十分な利益が見込める
- 工事費以外の項目に金額を上乗せしている
- 工事業者の作業代を安く設定しているため工事費を無料にしても損失が少ない
「無料で設置できる」という営業トークを聞いたら、無料になる理由を質問してみましょう。
納得できる回答がない場合はほかの項目に費用が上乗せされている可能性が高いため、その場で契約しないのが賢明です。
「メンテナンスや手間がかからない」
2017年に施行された改正FIT法で、太陽光発電設置後の定期点検やメンテナンスが義務付けられました。
義務化されたにもかかわらず、メンテナンス不要などと説明をする業者は情報がアップデートされていないか、購入のハードルを下げて契約を取ることを狙っているかのどちらかです。
正しくない情報で営業するような業者は工事やアフターサービスもずさんな可能性が高いため、契約はおすすめできません。
「絶対に儲かる」
太陽光発電は発電量が天候に左右されるため、必ず利益があるとは限りません。
何も根拠がない状態で儲かると断言するような営業トークには、無理があります。
適切なシミュレーション結果を基に、デメリットも交えながら収支について説明してくれる業者でなければ、太陽光発電を購入後に後悔する可能性が高いです。
「今だけ特別」
「今だけ」と限定性を持たせて、消費者の購入意欲を刺激するのは一般的なセールスの手法です。
このため「今だけ特別」と謳う、全ての営業トークに注意が必要なわけではありません。
異常に感じるほど特別感を前面に出したようなトークの場合は、強引に太陽光発電を購入してもらおうと営業マンが考えている可能性が高いため、契約しないのがおすすめです。
太陽光発電の訪問販売で注意すべき態度
太陽光発電の営業で訪問販売に来た営業マンの行動にも、注意したい点があります。
ここで紹介するような行動や言動を営業マンがする業者の場合、太陽光発電を購入するかどうか慎重に検討して判断するのがおすすめです。
どのような態度に注意が必要なのか、解説していきます。
威圧的な態度で契約を迫る
高圧的に接して消費者に恐怖を感じさせ、契約をするように迫る営業行為は違法です。
営業マンの態度が威圧的だと断り方が難しいですが、強引に契約をさせようとする業者から太陽光発電を購入するのはおすすめできません。
会社で決められたノルマを達成するために営業マンが契約を焦って、威圧的な態度になっているとも考えられます。
このような会社は人材の入れ替わりが激しく内部が崩壊していて、購入した太陽光発電に不具合が起きてもなかなか対応してもらえないなど、後悔する可能性が高いです。
見積書やパンフレットを置いていかない
訪問販売で営業に来ても、見積書や提案資料を持ち帰る業者には注意が必要です。
見積もりや資料は、太陽光発電の購入を消費者に検討してもらうために重要ですが、それを持ち帰るのには以下のような理由が考えられます。
- 他社と見積金額を比較されたら困る
- 提案資料をじっくり読み込んで質問されたくない
太陽光発電の購入検討に必要な情報を渡せない業者との契約は、販売価格が高額など消費者にとってデメリットがある可能性が高いためおすすめできません。
オーバーな説明を行う
太陽光発電システムを導入して得られるメリットを、誇張して説明する業者にも注意が必要です。
よくあると言われているオーバートークには、以下のようなものがあります。
- 電気代がかからなくなる
- 他社よりも安い など
電気代がかからなくなるかどうかは、毎月の電力の消費量と設置する太陽光発電の発電能力によります。
シミュレーションもしていない段階で「電気代がかからない」などと説明する業者からは、購入しないほうが良いでしょう。
強引にリフォームを上乗せする
蓄電池のセット購入や、太陽光発電以外のリフォームを強く勧める業者もいます。
消費者が必要ないと思っているものの購入やリフォームを進めるのは、1契約あたりの販売単価を上げるという方針か、経営が行き詰っている可能性が考えられます。
どちらにしても、強引に上乗せを勧める業者との契約は消費者が後悔する可能性が高いため、慎重な検討が必要です。
太陽光発電の信頼できる営業とは
訪問販売に限らず、太陽光発電で信頼できる業者、営業マンには共通した特徴があります。
ここでは、太陽光発電においてどのような業者が信頼できるのか、具体的に説明します。
時間をかけて提案してくれる
シミュレーションを作成するために、屋根の形状や状態などをしっかり確認して対応してもらえる業者は安心感があります。
正確な情報を基にしたシミュレーションがあれば、発電量や収支計画などの説明にもオーバートークがなく信頼できます。
資格や実績がある
太陽光発電の営業向けのこれといった資格はありませんが、施工業者であれば電気工事士やメンテナンス技師資格などがあります。
どちらも技術系の資格になるため、営業職に就いているケースはあまり考えられません。
訪問販売の業者が信頼できるかどうかを確認したい場合は、住宅用太陽光発電の施工実績が豊富かどうかを確認すると良いでしょう。
保証やアフターサービスが充実している
太陽光発電を設置した後に受けられる保証内容や、アフターサービスの体制がしっかりしている業者は信頼できます。
売って終わりではなく、太陽光発電を購入した消費者が負担なく発電を続けていけるように考えられているからです。
太陽光発電を購入する業者は、アフターサービスの体制が整っているかどうかも重要なポイントになります。
営業マナーがある
訪問販売は飛び込み営業が多いため、アポなしで訪問してきます。
消費者は、突然知らない人が自宅にやって来て太陽光発電の説明をされるだけで、良くない印象を持つ可能性が高いです。
相手の心情に配慮して敬意をもって対応してくれる業者は、信頼できるでしょう。
太陽光発電における訪問販売の断り方
太陽光発電の訪問販売業者が営業に来た場合の、断り方をいくつか紹介します。
自宅に太陽光発電は必要ないとお考えで、訪問販売業者への対応に苦慮されている方は、参考にしてみてください。
居留守を使う
訪問販売の業者が来ても玄関のドアを開けない、居留守を使うなどの方法があります。
インターホンにモニターが付いている場合は、来訪者を確認して訪問販売なら対応しないようにできます。
対面しなければ営業を受けることもないので、断りにくいと思われている方におすすめです。
論破しようとしない
訪問販売業者の営業トークを論破して断るのは避けたほうが良いです。
相手は太陽光発電と営業のプロですので、よほど太陽光発電に詳しくない限り論破できず、最悪の場合は契約をしなくてはいけなくなる可能性も考えられます。
太陽光発電は必要ないとお考えの場合は、論破しようとせずに興味がないことをはっきりと伝えるようにしましょう。
質問されてもかわす
太陽光発電を購入する気がない場合は、訪問販売業者からの質問には答えないようにしましょう。
営業マンは、消費者に質問することで情報を収集し、ほかに太陽光発電を売り込める切り口がないかを探っています。
何か質問をされても答えないようにしてかわしていれば、相手は情報収集ができず売り込みの糸口が見つからないため、断りやすくなるでしょう。
相手の目的を尋ねる
訪問販売業者は、最初から営業に来たというのが分からないようにトークを展開する可能性があります。
「少しお時間よろしいでしょうか」といった切り出しで、結論を言わずに長い前置きのような話が続く場合は、「何のために訪問してきたのか」用件を単刀直入に質問するのがおすすめです。
相手が用件を明確に答えない、またははっきりと「営業です」と答えた場合は、必要ないことをはっきり伝えて帰っていただきましょう。
しつこければ警察を呼ぶ
訪問販売業者がどう断ってもしつこい場合は、警察に通報する方法もあります。
いきなり警察を呼ぶのではなく、帰るように要求しても業者がしつこい場合は、以下の流れで対応しましょう。
- 太陽光発電は必要ないので帰るように伝える
- 警察に通報すると伝える
- 実際に警察に通報する
業者がなかなか帰らずにしつこく居座る場合、警察を呼んで注意してもらうことができます。
太陽光発電における訪問販売トークに注意
ここまで、太陽光発電の訪問販売による営業トークの事例や断り方を紹介してきました。
威圧的な態度だったり、オーバートークをしたりする営業マンは、契約を獲得しなければと焦って消費者に不利な情報を伏せている可能性があります。
当然このような業者から太陽光発電を購入するのは、おすすめできません。
訪問販売業者からの営業をうまく断れずにお悩みの方は、本記事を参考にして業者の対応をしてみてください。