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太陽光発電の売電メーターとは|スマートメーターへの交換費用は?

太陽光発電の売電メーターとは 売電
ひかり
ひかり

太陽光発電の売電メーターってどんな役割があるの?なくてもいいの?

てんか
てんか

太陽光発電の売電メーターについて詳しく見ていこう!

スマートメーターへの交換費用や、交換費用は誰が払うのかも紹介するよ♪

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太陽光発電の売電メーターとは

太陽光発電の売電メーターとは

電力会社に売る電気の計測機器を「売電メーター」といいます。住宅用太陽光発電システムを導入後、電力会社に売電するためには必ず売電メーターを設置しなければなりません。

太陽パネルの設置を検討している人は、ここでしっかり売電メーターの種類や役割について理解しておきましょう。

売電量の測定機

売電メーターは、太陽光システムで発電した電力量の測定機です。太陽光発電システムを設置した家では、一般の買電メーターとは別に売電メーターを設置する必要があります。

電力会社が認定する正式な規格と基準をクリアしたメーター機器のみが設置可能で、売電量に応じて売電収入が得られる仕組みとなっています。

所有権の考え方

売電メーターの所有権については、契約する電力会社ごとに考え方や対応が異なります。所有権に関する基本的な考え方は、以下のとおり。

所有権 設置費用の負担者
電力会社 電力会社
使用者
使用者 使用者

しかし、現在は国がデジタル式売電メーター「スマートメーター」の普及に尽力している背景もあり、売電メーターの所有権は使用者(私たち)から一般送配電事業者(地域の電力会社)へと変わりつつあります。

所有権に伴い、初期設置・費用の負担や対応についても電力会社によって異なりますので、居住地域を管轄する電力会社に確認しておくと安心です。

以下、スマートメーターに関する各電力会社の情報サイトです。情報は随時更新される可能性があります。あらかじめご了承ください。

売電メーターの種類

売電メーターの種類

現在主流となっている売電メーターは、2種類(アナログ式・デジタル式)あります。スマートメーターは、デジタル式メーターに含まれます。

それぞれの特徴を、詳しく見ていきましょう。

アナログ

従来型の電力メーターを「アナログ式誘導型電力量計」といいます。

通常、アナログ式メーターの中には円盤状のものがあり、アラゴの円板という原理が利用されています。電気メーター内部のコイルに電力が流れると磁場も円板もクルクルと回転し、回転数をもとに電気の使用量(kWh)を測定します。使用する電気量が多いと円板が速く回る仕組みです。

毎月、検針員が電力メーターの数字を読み取り、「 電気ご使用量のお知らせ」などの検針情報を発行して契約者に電気料金の請求を知らせます。昔ながらの方法であるため、デジタル式に比べて精度は落ちるものの、データが表示できないといったトラブルがないのが利点です。

スマートメーター(デジタル)

スマートメーターとは、買電用・売電用のデータを1台で計測できる高性能な電力量計です。

経済産業省・資源エネルギー庁の資料によると、2014年に閣議決定された「エネルギー基本計画」において、2024年度末までに全世帯・全事業所にスマートメーターを導入する計画を掲げています。

現時点でアナログ式メーターを使っている家庭も、必ずスマートメーターに交換することになるわけですが、スマートメーターが導入されることで私たちの生活がどのように変わるのか気になるところ。まずはスマートメーターがもたらす恩恵について、確認していきましょう。

スマートメーターのメリット

スマートメーターのメリット

スマートメーターを導入することは、電気会社・使用者の双方にとって多くのメリットがあります。スマートメーターの特徴は、以下のとおり。

  • デジタル表示
  • 通信機能の搭載
  • ブレーカー機能の搭載
  • 遠隔でのメーター確認が可能
    など

スマートメーターを導入するとデータでの送信が可能になりますから、毎月の検針業務を自動化できるだけでなく、電気使用状況をリアルタイムで「見える化」できるようになるため、社会全体の省エネ化にも期待が寄せられています。

では、もう少し具体的に見ていきましょう。

停電時の復旧が早い

スマートメーターの内部にはアンペアブレーカーが備わっているため、一度に電気を使用しすぎてブレーカーが落ちてしまっても約10秒後には自動で復旧します。

照明、エアコン、パソコン、扇風機、電子レンジなどの急な停電は想像以上に不便を感じるものですが、スマートメーターがあれば急な停電で不安を感じることがなくなり、さらには従来のように停電で落ちたブレーカーをその都度上げに行く必要もありません。

電力会社は30分ごとに電気量を遠隔で把握できることから、停電エリアをいち早く確認することができスムーズな復旧作業が可能になります。

検針員の訪問コストが減る

スマートメーターは、測定した電力の消費量をデータで遠隔地に送信できます。

そのため、従来型のアナログ式メーターのように一戸一戸の敷地内に検針員が立ち入ってチェックする必要がなくなり、電力会社は検針員の人件費削減や業務負担の軽減に役立ちます。

節電・節約につながる

アナログ式メーターの使用では、電気代・電力使用量を1ヶ月単位でしか確認できませんでしたが、スマートメーターは30分単位で計測できるため、電力使用量のデータが毎日チェックできます。

家庭内で電力量を管理するためには電力会社とHEMS機器の連携が必要になりますが、多くの電力会社では契約者向け「マイページ」を用意しており、グラフで使用量の推移が確認可能。表示されるグラフでは時間別・設備別の電力量の推移が一目で分かるため、以下のような気づきが得られることも。

  • エアコンの温度設定を最適にしてみよう
  • 見ていないときはテレビの電源をOFFにしよう
  • 夜間の電気使用量が増えたから、夜間にお得な電気プランに変更しよう
    など

気になる電気の使用量を視覚的に確認することで、節電・節約の意識がより高まるはずです。

アンペア変更の工事・立会いがいらない

電気の基本料金は、電力会社と契約した容量数(アンペア数=10A~60A)によって決まっていますが、引越しなどを理由にアンペア数を変更することもあるでしょう。

その際、従来型のアナログ式であれば、分電盤に設置されているアンペアブレーカーを取り替えるのに交換工事を行ってもらう必要があり、作業時には立会うことになります。

一方、スマートメーターの導入後は、電話一本で変更手続きが可能。電力会社は現地に赴いて工事をする必要がなく、遠隔操作でアンペア数が変更できるため、検針員も私たちも立会いは不要です。

スマートメーターのデメリット

スマートメーターのデメリット

メリットが多いスマートメーターですが、危惧されているデメリットが2つほど挙げられます。過度に心配する必要はないものの、知識として頭に入れておくと良いでしょう。

電磁波による健康被害

通信機能を搭載したスマートメーターは数十秒ごとに高い数値の電磁波が出ていると指摘されています。数値レベルは様々ですが、600Wの電子レンジ、WIーFIルータ、スマホ(4G-LTE)と同レベルとも言われており、特に電波過敏症の人にとっては体調への悪影響が心配されています。

太陽光発電から電磁波が出る仕組み|人体や周囲に悪影響はある?
太陽光発電から電磁波が出る仕組みを分かりやすく解説しています。太陽光発電システムのどこから電磁波が出ているのか?人体や周囲に悪影響はないのか?などなど、太陽光発電から発せられる電磁波に関する様々な疑問にお答えします。

プライバシーの問題

私たちの電力使用状況は電力会社にデータとして記録されています。そこで万が一、データが盗まれた場合は、家族構成や生活パターンを推測されることから、プライバシーの侵害や空き巣被害のリスクが懸念されています。

スマートメーターの見方

スマートメーターの見方

スマートメーターの液晶部分に表示される単位は、アナログ式メーターと同じくkWh(キロワットアワー)です。

さらに電力量(kWh)の数字の右横には、矢印が「表示されている」状態と「表示されていない」状態が交互に表示されます。それぞれの意味は、以下のとおり。

表示の種類 意味
矢印「←」の表示 あり 太陽光など発電施設の発電量
なし 消費した電力量

同じく、電力量(kWh)の数字の右横には「●」が表示されることもあります。●の表示場所によって、それぞれ以下のような意味を表しています。

表示の種類 意味
●の位置 上「順作動」 電力会社から買電している状態
下「逆作動」 電力会社に売電している状態
上下「順作動」「逆作動」の両方 全く電気を使っていない状態

表示が自動で切り替わる

スマートメーターの表示画面は約10秒おきに自動で電気が入る仕組みになっており、それに伴って表示も自動で切り替わります。

表示が自動で切り替わることで、電力会社は遠隔地に居ながら、各家庭・各オフィス・各工場などの電力消費量をリアルタイムで把握できます。

当月の電気使用量は自分で計算する

スマートメーターには、今までの電気使用量を積算した数字が表示されており、現在の表示値から前回の表示値を引くことで当月の電気の使用量が把握できます。

当月の電気使用量が自動で表示される機能は付いておらず、自分で計算しなければない点は少し不便に感じるかもしれません。

太陽光発電のメーターが1つと2つではどう変わる?

太陽光発電のスマートメーターが1つと2つではどう変わる?

以前は買電用と売電用とで別々にメーターを設置する必要があり、買電メーターは電気会社から支給されていたものの、売電メーターは自分で購入しなければなりませんでした。

一方、スマートメーターは1台で両方(買電・売電)の機能を併せ持っているため、まさに一石二鳥と言えます。さらには、データ送信が可能であるため、電力会社がリリースする専用アプリなどを活用して、自分で毎月の数値を記録・管理できるようになります。

売電メーターの選び方

売電メーターの選び方

売電メーターは、太陽光発電の販売店か電力会社から購入出来ます。法律によって、10年ごとに売電メーターの交換義務が定められていますから、どの電力会社・業者に設置を依頼するかよく検討しておきましょう。

以下、費用面・機能面から選び方を要チェック。

取替費用

電力会社に依頼する場合、1万~2万円くらいあれば取替可能ですが、太陽光発電の販売店と信頼関係がある場合はそちらにお願いしても良いでしょう。

なお、新規でアナログ式orデジタル式を導入する場合、以下のとおり金額が大きく異なります。

メーターの種類 価格
アナログ式 1万~2万円台程度
デジタル式 数万円~10万円程度

ただし、国の計画では2024年までに各家庭のメーターを順次スマートメーターに交換する計画があります。安易にアナログ式を購入するとかえって損する可能性もありますから、メーターの取替時期が気になる人は、事前に電力会社に確認しておくと安心です。

機能性

スマートメーターは比較的小型でデータ送信が可能です。デジタル式メーターでは、以下のような機能が備わっているものもあります。

  • 時計機能
  • カレンダー機能

さらにパソコンやスマホと連携できるので、外出先でも電気使用状況がリアルタイムで確認可能。離れて暮らす家族の安否確認にも役立ちますね。

太陽光発電のスマートメーターに関するよくある質問

太陽光発電のスマートメーターに関するよくある質問

経済産業省・資源エネルギー庁の報告によると、2020年3月末時点で6,105万台設置済み(全体の75.2%)となっており、2024年度末までに全国の全世帯・全事業所に導入される予定です。

今のうちによくある質問を確認して、スマートメーターの交換時期や費用に関する知識を増やしておきましょう。

交換するタイミングは?

電力メーターの耐用年数は10年。法律で交換義務が定められており、違反すると罰則が科せられることも。スマートメーターへ交換する主なタイミングは、以下のとおり。

  • 引越し
  • 新築
  • 電力メーターの使用期限が過ぎたとき
  • 新しい電力会社と契約したとき
    など

交換・設置費用は?

スマートメーターの設置は国策ということもあり、私たちは基本的に無料で設置できる上、設置・メンテナンスにかかる費用や手間もかかりません。スマートメーターの交換工事は、エリアを管轄する電力会社が請け負ってくれます。

ただし、建物の配線や外壁の不良など個別の状況次第では、費用が発生する場合があります。

スマートメーターに変更したら従来の売電メーターは取り外しすべき?

結論から申し上げると、従来の売電メータを取り外さずに残しておいても特に問題はありません。

もし撤去を希望する場合は、電力会社や電気工事業者へ直接問合せましょう。撤去してしまうと電気が切れてしまうため、継続して電気を使うためには端子接続などの専門的な作業が必要(有料)です。

太陽光発電の売電メーターはスマートメーターが便利

太陽光発電の売電メーターはスマートメーターが便利

太陽光発電の売電メーターは、アナログ式とデジタル式の2種類がありますが、デジタル式の方が圧倒的に高性能です。さらに国策として掲げていることから、スマートメーターは基本的に無料で交換されます。

スマートメーターの普及によって、電力使用量、時間帯情報、停電情報などが全てデータで記録でき、データ送信機能を活用することで停電時の復旧が早いだけでなく、遠く離れて暮らす高齢家族や留守中の子どもの見守りに役立てることも可能になるでしょう。

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