ダブル発電って言葉は聞いたことがあるけど、具体的にはどんなものなの?
ダブル発電っていうのは、簡単に説明すると「太陽光発電」と「自家発電設備」を組み合わせて、電気を発電することだよ!
太陽光発電設備単体よりも、メリットがあるのかな?
もちろんだよ!
みんなが気になる、ダブル発電のメリットをお届けするね!
ダブル発電のメリットとは
ダブル発電のメリットは、以下のとおりです。
- ダブル発電を行うことで電気代が安くなる
- 売電収入が高くなる
- 災害時にも電気が使える
- 発電が天候に左右されない
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
ダブル発電を行うことで電気代が安くなる
「ダブル発電」とは、太陽光発電設備と、自家発電設備を組み合わせた発電システムのことです。
自家発電設備には、以下のようなものがあります。
- エネファーム
- エコウィル
- 蓄電池
- 電気自動車(EV車)
「エネファーム」と「エコウィル」は、LPガスや、都市ガスを使って「発電」と「給湯」を行う機器です。両者ともに、ガスで発電を行い、発生した熱でお湯を作ることができます。
引用:西日本住宅株式会社
「エネファーム」は、発電が主な目的なんだけど、その際に熱も発生するから、ついでにその熱を使ってお湯も沸かしちゃおうっていう発想なんだ!無駄がない感じがエコだよね!
対して「エコウィル」は、お湯を作ることが目的なんだけど、その時に電力も一緒に生まれるから、発電にも利用しちゃおうってことなの!2つは似ているけど、根本的な部分は違うんだよ!
ちなみに、エネファームや、エコウィルのように「電気」と「熱」の両方を生み出す仕組みを「コージェネレーションシステム」と言います。
太陽光発電設備と、上記のどちらかを組み合わせることにより、太陽光だけでなく、ガスを使った発電が可能になることから、自家消費に回せる電力を増やすことができます。
結果、電力会社から購入する電気が少なくなるので、電気代が安くなるというわけです。
売電収入が高くなる
ダブル発電には「押し上げ効果」というものがあります。
押し上げ効果は、エネファームや、エコウィルといった、自家発電設備で生み出した電力を、家庭内の自家消費に回すことで、太陽光発電で生む出した電力を、より多く売電に回せるといった仕組みです。
つまり「使う電力」は自家発電「売る電力」は太陽光発電って感じで、役割分担をするわけだよ!
当然、売電に回る電力が増えれば、売電収入が高くなるので、設置者からすれば嬉しいことです。
実は、2018年以前まで「固定価格買取制度(FIT)」のダブル発電に適用される売電単価は、太陽光発電単体で発電する「シングル発電」に比べて、安く設定されていました。
なぜなら、FITは再生可能エネルギーの普及を目的として、太陽光発電で生み出した電力を、高い単価で買い取るというシステムだからです。
つまり、エネファームなどの自家発電設備で生み出した電力や、押し上げ効果で増えた太陽光発電の電力を、通常のFIT適用価格で買い取るのは、公平性に欠けるというのが理由でした。
せっかくダブル発電にしたのに、何だか損した気分だね!自家発電設備の導入にも費用が掛かるのにさ!
ところが、嬉しい急展開を迎えます。
ご存じのとおり、FITは毎年買取価格が見直されますが、2019年度になり「ダブル発電」と「シングル発電」の買取単価が同じになったのです。
その背景には、ダブル発電が、太陽光発電の導入を促進してくれるという期待があったからです。
これにより、ダブル発電による、売電収入の増額が実現しました。
災害時にも電気が使える
太陽光発電で生み出した電力を「蓄電池」や「電気自動車」に貯めておくことで、災害時にも電気を使うことができます。
引用:省エネドットコム
オール電化住宅であれば、ガスが止まっても、調理は「IHクッキングヒータ」で行えますし、入浴に関しても「エコキュート」などでお湯を作ることができますので心配いりません。
「エコキュート」は、大気中の熱を利用して、電力でお湯を作る機器のことだよ!
水さえあれば、災害時でも日常生活の心配はいらないね!
発電が天候に左右されない
先に述べたように「エネファーム」や「エコウィル」は、ガスを使って発電することができるので、梅雨の時期のように、雨や曇りの日が続いて太陽が出ていなくても、発電ができないという心配はいりません。
更に、エネファームやエコウィルには「自立運転機能」が備わっていますので、万が一停電になっても、問題なく稼働できるのは非常に心強いですね。
懸念すべき点は、ガスを使って発電するということは、ガス代が掛かってしまうということです。
仮に、オール電化住宅にしていた場合、太陽光発電による発電が期待できないとなれば、ガス代の負担はかなりのものになるでしょう。
ダブル発電のデメリットも知ろう
メリットの多い「ダブル発電」ですが、良いことばかりではありません。
デメリットも知っておくことで、無用なトラブルを回避することができるので、しっかりチェックしてください。
ダブル発電のデメリットは、以下のとおりです。
- 導入費用が高い
- 機器の設置場所が必要
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
導入費用が高い
設備容量にもよりますが、太陽光発電単体であっても、高額の初期費用が発生します。
加えて、自家発電設備や蓄電池を併用するとなれば、導入費用はかなりのものになるでしょう。
参考までに、4kWの太陽光発電設備と、蓄電池を同時に設置した場合の費用をご紹介します。
まず、太陽光発電設備の試算から始めます。
2021年度の、新規太陽光発電導入費用は、発電容量1kWあたり、平均28万円です。
つまり、4kWの太陽光発電を設置する場合、約112万円の導入費用が発生します。これは、工事費用も込みの金額です。
次に、蓄電池の導入費用を試算していきます。
蓄電池の相場価格は「購入費」と「工事費」を合わせて、80万~160万と言われています。
参考:タイナビ蓄電池
仮に蓄電池の金額を100万円としましょう。すると、太陽光発電と蓄電池の設置費用は、合計で212万円となります。
めちゃくちゃ高いじゃん!簡単に払える金額じゃないよ!
ダブル発電の導入費用は、FITを上手に活用することで賄うことができます。
FITは、太陽光発電の初期費用を助ける側面があるので、売電収入で導入費用が完済できるように、ローンの返済プランを検討してください。
ちなみに、FIT適用期間は「家庭用」なら10年間「産業用」なら20年間となっています。
また、太陽光発電や蓄電池は、地方自治体で独自の「補助金制度」があるので、ぜひ活用してください。
引用:ソーラーパートナーズ
導入費用は業者によって異なるから、複数の業者への見積もり依頼は必須だよ!お得な「セット割り」とかやっている業者もあるから要チェックだよ!
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機器の設置場所が必要
意外と盲点かもしれませんが、自家発電設備や蓄電池には、設置場所が必要であることを理解してください。
それぞれ、大きさはかなりのものです。住宅の敷地内に、機器を設置できるスペースがなければ、そもそも導入自体ができないのです。
※写真は「エネファーム」です。
引用:家仲間コム
ダブル発電を検討されている方は、必ず事前に、機器の設置場所を業者に確認してください。
設置場所の環境によって難しい工事になる場合、施工業者によっては、工事費が高くなるケースがあるので、必ず複数の業者に見積もりを依頼して、内容を見比べてください。
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ダブル発電メリット まとめ
ここまで、ダブル発電のメリットとデメリットを解説してきました。
まとめると、以下のようになります。
ダブル発電のメリット
- ダブル発電を行うことで電気代が安くなる
- 売電収入が高くなる
- 災害時にも電気が使える
- 発電が天候に左右されない
ダブル発電のデメリット
- 導入費用が高い
- 機器の設置場所が必要
メリットと、デメリットをしっかり理解し、上手に「ダブル発電」を活用してください。