太陽光パネルを処分するときって、費用は発生するのかな?
発生するよ!太陽光パネルの処分費用だけじゃなくて、住居の屋根から取り外す場合は、別途で撤去費用が発生するよ!
えぇっ!処分費用があんまり高くなると困るよ!具体的には、どのくらいの費用が掛かるの?
太陽光パネルの処分費用や撤去費用など、みんなが気になる情報をお届けするね!
太陽光パネル1枚あたりの処分費は?
太陽光パネル1枚あたりの処分費は、5,000円前後です。
業者によっては、1,500円前後で請け負ってくれるところもあるようですが、太陽光パネルは、定められた適切な方法で処理をしなければならないので、あまり安過ぎる業者には注意が必要でしょう。
中には、ルールを守らずに適当な処理をする業者もいるからね!
その場合は、処理を依頼して人にも責任が及ぶ場合があるから注意してね!
これは、あくまで太陽光パネルのみの処分費用であり、トータルの撤去費用ではありません。
家庭用や産業用に限らず、太陽光発電を設置している場合、処分費用以外にも様々な料金が発生してしまいます。
ここからは、処分費用以外に発生する料金を、詳しく解説していくよ!
太陽光パネルの撤去費用
太陽光パネルの撤去に掛かる費用は、以下のとおりです。
- 人件費・作業費
- 足場代
- 運搬費
人件費・作業費
人件費には、作業代も含まれているケースが多いです。
気になる金額ですが、実際に撤去作業をする、作業員の数によって異なります。
取り外す太陽光パネルや、架台の数によって人数が増減するので、大規模な太陽光発電システムほど、人件費は高くなっていきます。
大まかな価格をお伝えすると、太陽光発電を撤去するための人件費(作業費)は、約10万円程です。
げっ!結構高いじゃん!
プロの作業員に依頼するんだから仕方ないよ!素人が屋根に上るのは危険だし、太陽光パネルや架台の取り外しは、専門的な知識と経験がなきゃ難しいからね!
素人が下手にケーブル類をいじると、感電事故などの原因になりますので、絶対に止めましょう。
足場代
足場代は、住居の屋根や、高い場所に太陽光発電が設置されている場合に発生します。
引用:足場の知識王
みなさんも、足場の上をヘルメットを被った作業員の方が歩いている光景を、目にしたことがあると思います。
足場を組むには、作業員だけでなく、多くの鉄製パイプを運搬する必要があります。
何だか複雑そうな形状だし、設置費用は高そうだよね!
気になる足場の価格ですが、以下のようになっています。
足場代の相場は、1㎡あたり700~1,000円だと言われています。30坪の2階建ての場合なら、15~20万円程でしょう。
引用:スマートでんきコラム
人件費(作業費)と合わせると、25~30万くらい掛かるんだね!これは痛い出費だね!
中には、足場を組まずに、クレーンを使って作業員を屋根に運ぶ業者もいるので、少しでも費用を抑えたい方は、そういった業者を探してみてください。
また、太陽光パネルを取り外した際に、屋根に破損がある場合は、別途、屋根の修理費用が発生します。
事前の見積もり段階で、太陽光パネルを設置することで、屋根にどの程度のダメージが加わるのか、撤去時に屋根を修復する可能性があるのか、必ずチェックしてください。
良心的な業者であれば、そういった細かい部分も丁寧に調べてくれますし、アフターサービスの中に、屋根の修繕を含めている業者もいます。
太陽光パネルを設置する場合は、必ず複数の業者に見積もりを依頼し、良心的な業者を探してください。
\Amazonギフト券200円分プレゼント/
運搬費
無事に撤去作業を終えることができたら、最後に発生するのは、太陽光パネルを処分場まで運ぶ運搬費です。
運搬費は、処分場までの距離と、実際に運ぶ太陽光パネルの枚数で異なりますので、一概には言えませんが、あくまで一例を挙げると、太陽光パネル20枚で掛かる運搬費は、約5万円程度だと言われています。
もし、自分の車で太陽光パネルを処分場まで運ぶことができたら、運搬費は節約できるからね!
ここまでの情報をまとめると、以下のようになります。
区分 | 価格 |
太陽光パネル処分費用 | 5,000円前後 / 枚 |
人件費・作業費 | 10万円 |
足場代 | 15~20万円 / 30坪 |
運搬費 | 5万円 / 20枚 |
仮に、二階建て30坪の住居から、太陽光パネル20枚を処分した場合は、合計で40~45万の費用が発生する計算となります。
太陽光パネル撤去の依頼先
太陽光パネル撤去の依頼先ですが、撤去する理由によって異なります。
具体的には、以下のとおりです。
- 家の建て替えやリフォームの場合
- 太陽光パネルが故障や破損した場合
- 太陽光パネルが寿命を迎えた場合
それぞれ、詳しく解説をしていきます。
家の建て替えやリフォームの場合
家の建て替えや、リフォームを行う場合、施工会社が太陽光パネルの撤去をしてくれます。
それってさ、やっぱり別料金が発生する?
たとえリフォームを行う場合であったとしても、撤去費用は発生します。
建て替えや、リフォーム費用とは別に、太陽光パネルの撤去費用が追加で、建築費用に含まれることになります。
無料サービスで撤去をしてくれる施工会社もあるかもしれませんが、探すのは難しいでしょう。
見積もりの段階で撤去費用を知ることができるので、値切り交渉を行うか、見積もり金額より安く請け負ってくれる業者に太陽光パネルの撤去だけ依頼するという方法もあります。
太陽光パネルが故障や破損した場合
太陽光パネルが、故障や、破損をした場合、保証期間内であれば、メーカー保証を受けることができます。
メーカー保証の種類は、以下のとおりです。
- 出力保証
- 製品保証
- 周辺機器保証
- 自然災害保証
太陽光パネルの発電量が低下しているケースでは出力保証、故障や、破損のケースは製品保証が適用されます。
このとき、修理や交換のために太陽光パネルを取り外す作業は、メーカーか、もしくはメーカーに業務委託された業者が行います。
既にメーカーの保証適用期間外の場合は、太陽光パネルの撤去を請け負ってくれる業者を探し、自費で依頼をする必要があります。
保証期間は、メーカーによって様々だからね!なるべく、保証期間が長いメーカーを選ぶと、トラブルが発生したときは安心だよ!
メーカー以外の業者から太陽光パネルを購入する際も、アフターサービスは業者ごとに異なるから、必ず複数の業者に見積もりを依頼して、内容を見比べてね!
\Amazonギフト券200円分プレゼント/
太陽光パネルが寿命を迎えた場合
一般的に、太陽光パネルの寿命は20~30年と言われています。
その頃になると、メーカー保証も切れているケースが多いので、自分で撤去作業を請け負ってくれる業者を探す必要があります。
業者ってどうやって探せばいいのかな?簡単に見つかるものなの?
インターネットで検索をすれば、業者を探すのはさほど難しくはありません。
安く請け負ってくれる業者を、ランキング形式で載せているサイトもあるので、ぜひ活用してみましょう。
太陽光パネルは買い取ってもらえるのか
近年、太陽光パネルの中古市場というのは、需要が高まっています。
それに伴い、不要になった太陽光パネルを買い取ってくれる、買取業者の数も増えています。
金額は、メーカーや型式、劣化具合によって異なりますが、売れ筋なのは、シャープやパナソニックといった、大手メーカーの製品です。
どんな業者に買取依頼をすればいいのかな?
太陽光パネルを売るには、以下のような方法があります。
- 店舗に売る
- オークションサイトに出品する
- フリマサイトに出品する
店舗に売る際、オススメなのは、ホームページなどで、太陽光パネルの買取実績を公表している店舗です。
太陽光パネル専門店や、リサイクルショップ、住宅用建材買取業者などは、適正な価格で不要になった太陽光パネルを買い取ってくれます。
オークションサイトや、フリマサイトでは、出品のタイミング次第では、店舗よりも高値で売却できる可能性があります。
例えば、太陽光パネルの生産に必要な部品が品薄になった影響で、生産ラインが止まってしまうなど、太陽光パネル自体が手に入りにくい状況が発生した場合は、高値での売却が期待できるでしょう。
太陽光パネルは産業廃棄物に該当する
意外と知られていませんが、太陽光パネルは、産業廃棄物に該当します。
太陽光パネルには、鉛等の有害物質が含まれている可能性があるため、廃棄物処理法に従って、適切な方法で処分する必要があります。
また、太陽光パネルを処分する際は、産業廃棄物管理票(マニフェスト)を交付する必要があります。
産業廃棄物管理伝票(マニフェスト)の具体的な概要は、以下のとおりです。
産業廃棄物管理票(マニフェスト伝票)とは、排出事業者が産業廃棄物の処理を委託する際に、定められた事項を記載し交付します。また産業廃棄物の流れを自ら把握・管理するとともに、委託契約内容に基づき適正に処理されていることを確認するための仕組みです。
個々の産業廃棄物の運搬・処分の状態を明らかにするもので、委託契約に基づき交付されるものです。委託契約を締結せずに産業廃棄物管理票(マニフェスト伝票)のみ交付することはできません。
引用:群馬県産業廃棄物情報
こんなルールがあるなんて知らなかったよ!
太陽パネルがきちんと適切な形で処理されたのか、排出業者が最後まで責任を持って見届けているんだね!
廃棄処理に関する細かいルールは、お住まいの都道府県によって若干異なります。
例として、埼玉県の太陽光発電設備の取り扱いについて特に留意する点を載せておきます。
- 廃棄等にあたっては、廃棄物処理法の他、再生可能エネルギー特別措置法や建設リサイクル法等の各種法令を遵守してください。
- 太陽電池モジュールは、一般的には「金属くず」「コンクリートくず及び陶磁器くず」「廃プラスチック類」の混合物です。処理委託を行う場合は、これら品目の許可を受けた処理業者に委託してください。
- 太陽電池モジュール由来の「金属くず」「コンクリートくず及び陶磁器くず」「廃プラスチック類」を埋立処分する場合には、おおむね最大径15 センチメートル以下になるよう破砕等を行ったうえで、管理型最終処分場に埋め立てることが必要です。
- 使用済・破損した太陽電池モジュールであっても発電を続けている場合があるため、感電防止には十分に注意してください。
- 破損した太陽電池モジュールは、雨水等の水濡れにより含有物質が流出するおそれがあるので、水濡れ防止策をとるように努めてください。
また、経済産業省資源エネルギー庁は、2012年に開始されたFITから導入された太陽光発電が製品寿命の20~30年を経過した2040年に、大量の太陽光パネルの不法投棄が起きる可能性を懸念しています。
太陽光パネルを適当な方法で処分したり、処分費用を捻出できず、人目のつかない場所に置き去るといったケースが予想できますね。
ここまでの解説で、太陽光パネルを処分するには多額の費用が発生することは理解したけど、だからって不法投棄は絶対にダメだよ!
自分の都合で地球を汚すような真似は最低だからね!
太陽光パネルは、リサイクルによって、以下のような有用な資源を回収することができます。
- ガラス
- 金属
- プラスチック
- シリコン
特に、シリコンは、耐熱性や保温性に優れており、様々な用途で再利用することができます。
貴重な資源を無駄にせず、太陽光パネルを処分する際は、決められたルールに従ってください。
事前に廃棄費用を積み立てておく
太陽光パネルを処分するには、多額の費用が掛かることは、ここまでの解説で理解してもらえたと思います。
では、いざその時になった場合、果たして処分費用を捻出することはできるのでしょうか?
先に述べた、2040年の太陽光パネル不法投棄の可能性は、ここに繋がってきます。
確かに、40~45万円なんて、簡単に支払える金額ではないね!
そんなときのために、あらかじめ廃棄費用を積み立てておくことをオススメします。
太陽光パネルの寿命は、20~30年と長いです。毎月少しずつ積み立てておけば、20~30年後には、かなりまとまった金額になっていることでしょう。
また、発電容量が10kW以上の産業用の太陽光パネルに関しては、2020年7月1日から、廃棄費用の積立制度が義務化されています。
売電の買取価格から、源泉徴収的に積立金が搾取されるので、嫌でも積立金が貯蓄できます。
電力の売り上げ金から搾取されるのは嫌かもしれないけど、結果的には自分を助けることになるから我慢してね!
太陽光パネル以外の設備を廃棄するには
太陽光パネル以外の周辺機器にも、適切な廃棄方法があります。
該当する機器は、以下のとおりです。
- 架台
- パワーコンディショナー
- 接続箱
- ケーブル類
それぞれ、詳しく解説をしていきます。
架台
架台は、一般の破棄物ですが、リサイクル資源として再利用することができます。
アルミや、スチール製の架台であれば、撤去を依頼した業者が処理場に運び、各パーツごとに仕分けをしてくれます。
近年、リサイクル意識が高まっていることから、再利用できる資源は大切にしていきたいですね。
パワーコンディショナー
パワーコンディショナーは、粗大ゴミとして廃棄することができます。
大きさや、重さ的にも運べるサイズですので、自分で粗大ゴミ処理場に持ち込めばOKです。
ですが、各自治体によって処理方法が異なる場合があるので、事前に問い合わせをして確認しておきましょう。
また、太陽光パネルを買い取り業者に売る場合、パワーコンディショナーもセットで売ることで、買取金額が上がることがあります。
もちろん、ちゃんと稼働するパワーコンディショナーであることが条件だよ!
接続箱
接続箱も、パワーコンディショナーと同様に、粗大ゴミとして処分することができます。
お住まいの自治体の破棄方法を確認したうえで、粗大ゴミ処理場に持ち込んでください。
残念だけど、接続箱の買い取りはあまりやってないみたい!
ケーブル類
ケーブル類は、芯に銅が使われている場合は、業者に買い取ってもらえる可能性があります。
太陽光発電に関するトラブルで、ケーブル類の盗難って意外に多いから、銅ってやっぱり需要があるんだね!
引用:ANN NEWS
また、解体業者の中には、ケーブル類の買い取りを条件に、解体費用を値引きしてくれる業者もいます。
どうせ、処分するのなら、少しでも得をするように活用していきたいですね。
太陽光パネル1枚あたりの処分費は? まとめ
ここまで、太陽光パネル1枚あたりの処分費について解説をしてきました。
まとめると、以下のようになります。
- 太陽光パネル処分費用 ⇒ 5,000円前後 / 枚
- 人件費・作業費 ⇒ 10万円
- 足場代 ⇒ 15~20万円 / 30坪
- 運搬費 ⇒ 5万円 / 20枚
リサイクル意識が高まる中、国は太陽光発電の不法投棄を懸念しています。
世界中で環境汚染や、資源不足が叫ばれているからこそ、1人1人が地球を守るという意識を持っていきたいですね。