ソーラーパネルの維持費って、高いのかな?
設置する規模にもよるけど・・・、気になるの?
そりゃ、気になるでしょう!設置費用だけでも高額なんだから、維持費まで高かったら、利益なんてないじゃん!
設置したことを後悔はしたくないもんね!ソーラーパネルの維持費はどれくらいなのか、具体的な維持費の内訳を交えながら解説をしていくね!
ソーラーパネルの維持費はどれくらい?
ソーラーパネルの維持費は、設置するパネルの種類によって異なります。
具体的には、以下のように分けられます。
- 住宅用ソーラーパネルの維持費
- 産業ソーラーパネルの維持費
住宅用ソーラーパネルは、発電出力10kW未満、産業用ソーラーパネルは、発電出力10kW以上と区別されます。
引用:タイナビNEXT
それぞれのソーラーパネルの維持費を、詳しく解説していきます。
住宅用ソーラーパネルの維持費
住宅用ソーラーパネルの維持費は、1kWあたり年間で約3,690円の維持費が発生すると発表しています。
仮に、4人家族に理想的だとされる4.5~5kWのソーラーパネルを設置した場合、約16,605~18,450円の維持費が発生する計算となります。
うーん、高いのか安いのか、判断に迷うね!
必ずしも、年間でこの維持費が必要というわけではありません。
例えば、ソーラーパネルの維持費で最も経費が掛かるのは、パネル部分の洗浄でしょう。
ソーラーパネルに関しては、汚れると発電量が低下してしまうため、定期的に洗浄をするのが理想です。
ですが、通常の砂や、埃といった汚れであれば、雨が洗い流してくれるので、洗浄をする必要はありません。
問題となるのは、鳥の糞や、異物がソーラーパネルに付着し、雨では取り除くことができない場合です。
糞や異物が付着した箇所は影になってしまうから、人の手で取り除いてあげないと、発電量が低下しちゃうんだよ!
引用:エコでんち
住宅用のソーラーパネルの場合、住宅の屋根に設置してあるので、専門の業者にメンテナンスを依頼する必要がありますが、その際に1回数万円の料金が発生してしまうのです。
引用:エコでんち
お金がもったないからって、自分でソーラーパネルを洗浄しようとする人もいるけど、絶対に素人が屋根に上るのは止めてね!落ちたら命に関わるよ!
確かに、ソーラーパネルの洗浄費用は安い金額ではありませんが、必ずしも、毎年のようにメンテンナンスをする必要はありません。
毎月の発電量をマメにチェックをして「あれ、今月は発電量が異様に少ないな」とか「去年の今頃と比べると、少し発電量が低下しているな」など、明確な発電量の低下が確認できたタイミングで依頼する程度で十分です。
太陽光発電は、基本的にメンテナンスフリーって言われているからね!何事もなければ、数年に1度くらいのメンテナンスで大丈夫だよ♬
住宅用太陽光発電を設置した場合、FIT(固定価格買取制度)は、10年間適用されます。毎月の売電収入から、ローンの返済だけでなく、ソーラーパネルの維持費も積み立てておくといいかもしれません。
産業用ソーラーパネルの維持費
経済産業省資源エネルギー庁は、産業用ソーラーパネルの維持費を、全体平均で1kWあたり約5,400円であると発表しました。
発電出力別の内訳は、以下のとおりです。
発電出力 | 平均値 |
10~50kW未満 | 5,300円 |
50~250kW未満 | 4,800円 |
250~500kW未満 | 4,900円 |
500~1,000kW未満 | 5,900円 |
1,000~2,000kW未満 | 6,300円 |
2.000kW以上 | 7,500円 |
全体 | 5,400円 |
やっぱり、規模が大きくなるほど維持費も上がっていくね!
産業用の場合は、ソーラーパネルの洗浄に加え、周辺の除草作業費などが必要になります。
雑草が伸びてソーラーパネルにかかってしまうと、その部分が影になり、発電量が低下してしまうので、定期的に除草作業を行う必要があります。
引用:はつでん管理人
除草に関するメンテンナンス費用は、ソーラーパネルを設置する前の段階で、地面に除草剤を散布したり、アスファルトで地面を舗装するなどの対策を行うことで、メンテナンス費用を節約をすることが可能です。
初期投資として費用が発生するけど、長くソーラーパネルを運用するのであれば必要な経費かもしれないよ!
何より、除草作業をする手間が省けるからね♬
産業用太陽光発電を設置した場合、FITは20年間適用されます。
住宅用と同様に、毎月の売電収入から、ソーラーパネルの維持費を積み立てておくことが理想ですが、2020年度から、発電出力が10~50kW未満の太陽光発電には、全量買取が適用されなくなりました。
つまり、住宅用と同じ、余剰買取が適用されることになるのです。
全量買取制度を利用したい場合は、発電出力が50kW以上の太陽光発電を設置する必要があります。
10~50kWの発電所は売電収入が大きく減るから、ソーラーパネルの維持費も、意識的に積み立てていってね!
ソーラーパネルの維持費 5つの内訳
ソーラーパネルはの維持費の内訳は、以下の5つです。
- 定期点検費用
- 保険料
- 固定資産税
- 所得税
- ソーラーパネル破棄費用
それぞれ、詳しく解説をしていきます。
定期点検費用
ソーラーパネルは、基本的にはメンテナンスフリーと言われていますが、定期的に点検をすることが望ましいです。
ソーラーパネルも電気機器だから、寿命を迎える前に故障する可能性は十分にあるからね!
経済産業省資源エネルギー庁は、4年に1度の点検を推奨しているよ!
費用は、1回あたり1~2万円程度だと思ってください。
ソーラーパネルの他にも、パワーコンディショナーや、架台などの周辺機器も、併せて点検してくれるます。
保険料
ソーラーパネルには、出力保証や、製品保証といった、メーカー保証がついていますが、自然災害など、メーカー保証では対応できないケースもあります。
メーカー保証には、10年とか期限が定められているから、もしものときの備えとして、保険に加入しておくと安心だよ!
ソーラーパネルで加入できる保険は、以下のとおりです。
- 火災保険
- 動産総合保険
- 休業保険
- 地震保険
- 施設賠償責任保険
メーカー保証と内容が被る保険もありますが、施設賠償責任保険などは、加入しておくと安心です。
施設賠償責任保険は、設置したソーラーパネルが、万が一他人に危害を及ぼした場合に、保証してくれる保険だよ!台風なんかでソーラーパネルが風に飛ばされることもあるからね!
メガソーラーのパネルが台風で飛ばされた事故事例
引用:JAPAN UPDATE
具体的な保険料は、設置するソーラーパネルの規模や、保険会社によって異なります。
固定資産税
ソーラーパネルにも、固定資産税が発生します。
固定資産税が発生する条件は、以下のとおりです。
- 出力が10kW以上
- ソーラーパネルの設置目的が事業である
- ソーラーパネルの設置方法が屋根一体型である
また、太陽光は再生可能エネルギーなので、再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置という制度が適用されます。
簡単に言うと、太陽光発電設備に対して発生する固定資産税を減税することができるんだよ♬
具体的には、発生した固定資産税が3分の2になります。
ありがたい制度だよね!減税措置があれば、太陽光発電を導入する人も増えるかもしれないね!
所得税
ソーラーパネルの売電収入にも、所得税が発生します。
売電収入が年間で20万円を超えると、所得税が発生するよ!
一般家庭に設置される住宅用のソーラーパネルであれば、年間で20万円を超えるケースは少ないかもしれませんが、メガソーラーのような発電出力の規模が大きい場合は、ほぼ確実に所得税の支払い義務が発生しますので、忘れずに申告をしてください。
納税は国民の義務だから、しっかり払ってね!
ソーラーパネル破棄費用
ソーラーパネルにも寿命があります。
ソーラーパネルの寿命は、20~30年ほどだと言われていますが、もっと前に故障することも十分にあり得ます。
飛来物で太陽光パネルが破損するケースもあるからね!
台風による飛来物で太陽光パネルが割れた事故事例
引用:メガソーラービジネス
そうなったとき、ソーラーパネルを破棄するための費用が必要になるのです。
一般的には、ソーラーパネル1枚あたりの破棄費用は5,000円前後だと言わていますが、その他にも以下のような費用が発生します。
- 人件費・作業費
- 足場代
- 運搬費
住宅用太陽光発電の場合は、作業員が屋根に上るために、足場を組む必要があるんだよ!
足場代は、設置する面積によって異なるよ!
引用:足場の知識王
また、発電出力が10kW以上の場合は、2020年7月1日から、廃棄費用の積立制度が義務化されました。
具体的には、毎月の売電収入から、積立金が源泉徴収的に搾取されるのです。
ソーラーパネルの設置枚数が多いと、破棄には何十万円って費用が掛かるから、事前に自動的に破棄費用を積み立ててくれるなら、いざってときに安心だね!
ソーラーパネル以外の維持費
ソーラーパネル以外の維持費は、以下のとおりです。
- 周辺機器
- 蓄電池
- 土地代
それぞれ、詳しく解説をしていきます。
周辺機器
ソーラーパネルだけでなく、パワーコンディショナーや、架台といった周辺機器にも、定期的なメンテナンスが推奨されています。
費用は規模にもよりますが、ソーラーパネルと同様に、1回あたり1~2万円だと思っていてください。
引用:エコでんち
蓄電池
蓄電池は、基本的にメンテナンスは必要ありません。
ですが、定期的に修理や、交換を検討する必要があります。
太陽光発電には、発電した電力を貯めておく機能はありませんが、蓄電池を導入することで、そのデメリットを解消することができます。
蓄電池には、電気を蓄電することで、電気代の削減や、災害時にも電気を使えるなどのメリットがあります。
引用:省エネドットコム
導入には費用が発生しますが、業者によっては、値引き交渉や、太陽光発電とのセット割りなどのキャンペーンを実施していたり、地方自治体が実施する補助金制度を利用することで、導入へのハードルは低くなっています。
年々導入コストが下落しているとはいえ、まだまだ、100万円前後の費用は発生するので、将来を見据えて、交換や修理費用を積み立てておくと安心です。
蓄電池はメーカーや業者によって価格が異なるから、複数の見積もり依頼は必須だよ♬
見積もりシュミレーションを使えば、手軽に導入コストを調べられるから、ぜひ活用してね!
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土地代
産業用のメガソーラーを設置するには、広い土地が必要になります。
多くの場合は、郊外の使われていない土地を活用するのですが、借地である場合は、月々の土地代を支払う必要があります。
個人投資家の場合は、土地を購入するのはリスクが高いから、借りるケースが多いみたいだよ!
土地を購入したとしても、ローンを組んだ場合は、同様に月々の支払いが発生します。
また、土地を購入した場合は、ソーラーパネルとは別に、土地に対しても固定資産税が発生するので注意をしてください。
ソーラーパネルの維持費 まとめ
ここまで、ソーラーパネルの維持費について解説をしてきました。
まとめると、以下のようになります。
住宅用ソーラーパネルと産業用ソーラーパネルの維持費
- 住宅用ソーラーパネル ⇒ 3,690円 / kW
- 産業用ソーラーパネル ⇒ 5,400円 / kW
ソーラーパネルの維持費 5つの内訳
- 定期点検費用
- 保険料
- 固定資産税
- 所得税
- ソーラーパネル破棄費用
ソーラーパネル以外の維持費
- 周辺機器
- 蓄電池
- 土地代