太陽光発電で得するためには、損益分岐点も把握しておかないとね!
うんうん、損益分岐点、ちょっと難しいけど、ホント大事
じゃ、今回はさ、太陽光発電で必要な費用と収入の関係をググっと深堀りしてみよっか!
OK!太陽光発電でしっかり元が取れるようにチェックしていこう!
太陽光発電の損益分岐点とは
太陽光発電を導入するには大きな費用が必要です。
ですが、太陽光発電に費用投資すれば、日々の生活に必要な電力をまかなえるだけでなく、余った電力を売って収入を得ることもできます。
太陽光発電の損益分岐点は「自宅で使う電力と売電で得られる収入とのトータル金額」が「太陽光発電導入・維持の費用」を超える時点。
一般的に、太陽光発電の損益分岐点は8年~12年といわれています。
まずはここを押さえて、太陽光発電を少しでもお得に運用できるよう、じっくり検討していきましょう。
太陽光発電の損益分岐点、つまり元を取るまでにどれくらいかかるかってことね!
損益分岐点はケースバイケースよね。損益分岐点を決める要素もチェックしていこう!
太陽光発電の損益分岐点を決める7つの要素
損益分岐点を決める要素には、以下の7つの要素があります。
- ソーラーパネルの導入価格
- 補助金の有無
- 自家消費量
- 売電価格
- メンテナンス
- 耐用年数
- メーカーによる保証期間
それぞれの要素を詳しく見ていきましょう。
ソーラーパネルの導入価格
太陽光発電のソーラーパネル導入は高額なコストが必要で、初期費用がトータル費用の大部分を占めるため、損益分岐点にも大きく影響する要素です。
ソーラーパネルの導入価格は、規模やメーカーだけでなく、工事費用など取り付けの環境によっても変わってきます。
太陽光発電導入の初期費用でいくらかかるのか。得られる電力量とのバランスが悪ければ、元を取るまでにも時間がかかったり、費用回収が難しくなってしまうでしょう。
補助金の有無
太陽光発電の導入は、省エネ推進にも繋がるため、各自治体にて補助金制度が設定されていることもあります。補助金制度の有無は、自治体によって異なるのでしっかりチェックしておきたいですね。
太陽光発電設置に関する補助金は、
- 国の補助金
- 都道府県の補助金
- 市町村の補助金
と大きく分けて3つ。
ただし、国が太陽光発電導入に補助金を出していたのは2014年まで。現在、国による補助金はありません。
例えば、東京では「東京ゼロエミ住宅導入促進事業」というのがあります(2022年2月時点)。
「東京ゼロエミ住宅」というのは、断熱性能や設備の省エネルギー性能が高水準となる都内の住宅のこと。
この東京ゼロエミ住宅の条件を満たす新築住宅を対象に、太陽光発電システムの設置で上限100万円の助成金を交付を行っています。
自治体によって補助金制度があったりなかったり、内容もそれぞれだから、ホームページなどでチェックしてみるといいよ!
自家消費量
太陽光発電で損益を考える際には、自家消費電力がどの程度必要なのか、この見極めも大事な要素の1つで。
ソーラーパネルを大量に取り付けるほど得をしそうな気もしますが、その分導入費用はアップします。
また、あまりに規模が小さすぎても、今度は設備導入の単価が高めになってしまうため、収益面で非効率になることも。
どれくらいの電力が必要なのかを把握したうえで、初期費用をかけすぎずバランス良く導入するための試算が重要です。
需要と供給のバランスが大事なんだ!
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売電価格
太陽光発電で得られた電力のうち、自家消費して余った分は、再生可能エネルギーの「固定価格買取制度(FIT)」により電力会社に買い取ってもらえます。その買取価格が、損益分岐点に影響を及ぼす重要な数値となるわけです。
再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)というのは、住宅用太陽光発電で発電した電力を買い取るよう、国が電力会社に義務付けている制度。
この電力の買取費用は、一般に電気を消費する消費者が「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」として負担しています。
この売電価格は毎年変動しており、2021年の住宅用太陽光発電10kw未満では1kwhあたり19円でした。
ただし、FITの制度利用で売電できるのは10年間と期間が定められています。10年後、売電を継続した場合は、1kwhあたり7円~10円程度とグンと単価が下がります。
太陽光発電の導入をバックアップするための制度がFITなんだよね
10年間は高めに余剰電力を買い取って、太陽光発電導入の費用をカバーしてくれてるわけね!
メンテナンス
太陽光発電は20年、30年といった長期的スパンで活用できるものですが、長く使うためにも定期的なメンテンナンスが欠かせません。
経済産業省の「太陽光発電事業計画策定ガイドライン」でも、遵守事項の1つとして、
安定的かつ効率的に再生可能エネルギー発電事業を行うために発電設備を適切に保守点検及び維持管理すること。
引用:事業計画策定ガイドライン(太陽光発電)/資源エネルギー庁
と記載があります。
メンテナンス費用の中でも、特に大きな支出となるのはパワーコンディショナー(=パワコン)の交換でしょう。
パワコンというのは、ソーラーパネルで集めた電気を家庭で使えるよう、直流→交流の電気にするために欠かせない機器です。
このパワコンの寿命は10年程度、長くて15年ほど。1台あたりの価格相場は20万円程度となっています。
10年単位で発生する大きな費用もあるから、損益分岐点を決める要素としてしっかり把握しておかないとね!
耐用年数
損益分岐点を考えるにあたっては、太陽光パネルの耐用年数もとても大事です。
太陽光発電の耐用年数は20年以上。30年以上維持できるケースもあります。
これは、メンテナンスや設置環境による影響が大きいですね。できるだけ長持ちさせるよう維持管理をしっかり行うことで、十分に元を取ることができるでしょう。
メーカーによる保証期間
太陽光発電のメーカーによって、保証期間も10年から25年と大きく異なります。
メンテナンスにどれくらいの費用が必要になるか、先々に発生する可能性のある費用も含め、把握しておくことが大事ですね。
太陽光発電の損益分岐点は、いろんな要素が関係してるから難しいのよね
そうそう、だから太陽光発電を検討するなら、いくつかの会社に見積もりもらって、それぞれどう違うのか、長~い目でしっかり比較検討しないとね!
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太陽光発電導入とその収支
太陽光発電の損益分岐点を左右する要素について把握したら、次は収支について、さらに詳しく見ていきましょう。
太陽光発電でかかる支出は?
太陽光発電を導入することでかかる費用は大きく分けて3つ。
- 初期費用
- パワコン交換費用
- メンテナンス費用
初期費用
太陽光発電の初期費用は、メーカーやパネルのタイプなどによって変わってきますが、一般的な相場はどれくらいなのでしょうか。
経済産業省の資料によると、新築で住宅用太陽光発電を導入する際のシステム費用平均は、1kwhあたり28.0万円(新築の場合)とのこと。この費用の約60%がソーラーパネルの費用、その他は工事費等となっています。
参照: 令和4年度以降の調達価格等に関する意見(経済産業省・調達価格等算定委員会)
ただ、既存住宅に設置する場合などは、新築で設置するよりコストがかかります。屋根の補強が必要だったり、吹き替えが必要だったりするケースもあるので、事前の状況確認が非常に重要です。
パワコン交換費用
太陽光発電は、導入時の初期費用の負担が最も大きく、その次に大きな費用が発生するのが、寿命10年ほどといわる「パワコン」の交換費用です。
太陽光発電の耐用年数は20年~30年、損益分岐点は8年~12年といわれています。
30年以上活躍してくれたとしても、パワコンの交換は2回、多くて3回ね。
メンテナンス費用
あとはメンテンナンス費用がどれくらいかかるかですが、これはメーカー保証期間によって変わってきます。
ソーラーパネルの設備について、どれくらい、どの範囲で保証してくれるのか、これも把握しておくと安心です。
経済産業省の資料によると、住宅用の太陽光発電でかかる維持費相場は、5kwの設備の場合として、以下のように記載されています。
- 3~4年ごとに1回程度のメンテナンス推奨 → 1回あたりの費用は約2.9万円程度
- パワコンは20年間で1回の交換で、相場は22.4万円程度
5kwの太陽光発電設備の場合、メンテナンスにはこれらの費用が必要で、1kwあたりの年間運転維持費は約3,690円であったとのこと。計算式は以下のとおりです。
(2.9万円×5回+22.4万円)/ 5kw / 20年間 = 約3,690円/kw/年
引用:令和4年度以降の調達価格等に関する意見(経済産業省・調達価格等算定委員会)
これらの費用トータルが、太陽光発電の主な支出となります。
太陽光発電で得られる収入は?
続いて、太陽光発電で得られる利益について見ていきましょう。
太陽光発電を導入すれば、
- 自家消費する電力
- 余剰電力の売電
による利益が発生します。
自家消費する電力
一般住宅での電力コストは、
電力会社 | 1kwhあたりの電気料金 |
---|---|
東京電力 | 19円88銭 |
関西電力 | 20円31銭 |
東北電力 | 18円58銭 |
九州電力 | 17円46銭 |
このように、電力会社によって異なりますが、概ね1kwhあたり19円前後かかります。
この電力を自給自足できる分が、太陽光発電による利益と捉えることができますね。
余剰電力の売電
自家消費して余った電力は、先述のとおり、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)によって買い取ってもらえます。
固定価格買取制度(FIT)は、太陽光発電の設置から10年間。その買取価格は、2021年で1kwhあたり19円でしたが、では、10年の期間が満了となったらどうなるのでしょうか。
FIT終了後には、以下の2つの選択肢があります。
- 自家消費のみで使用する
- 自家消費+余剰電力を新たな売電契約で買い取ってもらう
FIT終了後の新たな売電契約では、FITより安い価格での売電となります。その相場は1kwhあたり10円以下。電力会社によって異なりますが、7~8円程度での買取がほとんどです。
太陽光発電の損益分岐点は8年から12年が目安って言われてるけど、FIT終了前に費用を回収しておくと効率いいよね!
太陽光発電の損益分岐点を下げるためにできること
太陽光発電の損益分岐点を下げ、早く元を取ることができれば、お得感もアップします。
損益分岐点を下げるためにできることもあるので、チェックしておきましょう。
初期費用を抑える
太陽光発電は、設備の選び方で大きくコストが変わってきます。
初期費用で1kwhあたりのコストを安く抑えられれば、損益分岐点を下げることができるでしょう。
ですが、ここまで解説してきたとおり、要素はいくつもありますので、環境に合った設備にすることも大事です。
いくつかの業者を比較しながら、頼れる業者をしっかり選択し、コスパの良い設置を検討しましょう。
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補助金を利用する
太陽光発電の補助金も様々です。
地域によって異なるので、都道府県による補助金、市区町村による補助金、いずれもしっかりとリサーチして活用しましょう。
コストが少しでも抑えられれば、その分費用回収も楽になります。
自家消費と余剰電力のバランス
太陽光発電を設置するには、需要と供給のバランスをしっかり検討することも大事です。
自家発電のみで余剰電力がほとんど無かったり、自家発電より余剰電力の方が多かったり、バランスが悪いと収支にも影響します。
20年、30年と長いスパンですから、FITの終了なども含め検討したいところです。
こうした算定は素人では難しい部分でもありますので、プロに相談して最適なプランを検討しましょう。
太陽光発電は元が取れない?!考えられる要因とは
太陽光発電で元が取れない!設置して損をした!なんてケースもあるよね
なんとしても、それは避けたいよね!
太陽光発電を設置して元が取れない、というケースでは、初期費用が高すぎたり、設置の条件が悪かった、などの要因が考えられます。
初期費用については、ここまで解説してきましたが、設置条件についてはどうでしょうか。
太陽光パネルの設置は、
- 地域
- 方角
- 設置場所
- 天候
など、様々な要素で発電量が変わってきます。
例えば、2020年3月、発電容量4kw、南向き30度といった条件で設置した太陽光パネルでの全国の予測発電量は、平均で446kwh。個別に見ると、
- 北海道で481kwh
- 関東で442kwh
- 北陸で406kwh
- 沖縄で396kwh
と、地域によって異なります。
方角はもちろん、設置場所によっては影になる時間帯が長かったり、積雪が多かったりなど、マイナス要因が重なれば、トータルで採算性が低くなることも。
いずれも設置前に十分な調査が必要ですね。
太陽光発電で失敗?!6つの原因
考えたくないことですが、太陽光発電で失敗するケースとして、6つの原因が挙げられます。
失敗回避のために、リスク想定もしっかりね!
施工不良
業者選びで失敗してしまうと、施工不良で失敗する可能性があります。
太陽光発電の設置は費用もかかることですから、いくつかの業者を比較することが非常に大事です。
残念ながら、太陽光発電の業者には悪徳業者も存在しますので、1つの業者だけで設置の判断をするのは避けるべきです。
実績などもチェックしておきましょう。
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見積もりの失敗
見積もりにおいても、各業者ごとに内訳が異なります。
相場もありますが、設置場所に適した提案をしてくれているか、保証はどうなっているか、メンテナンスの実施内容などもそれぞれ。
甘い予測で、あたかも大きな利益になるように提案してくるといった業者もいます。見積もりの内容説明などを聞くだけでも、それぞれの会社の姿勢などが分かるので、比較検討することが大事なのです。
高額な導入費用
パネルや工事内容によっては、コストがグンとアップすることがあります。
新築の場合での導入費用相場は1kwあたり30万円前後ですが、太陽光発電の後付けでは状況によってさらに高額になることもあるため、注意が必要です。
災害による破損
長期にわたり、屋根の上などで働いてくれる太陽光発電ですが、時に災害などで破損することもあります。
破損の原因によって、メーカー保証で対象外となるケースもあり、大きな負担が発生する可能性もゼロではありません。
業者検討の際の保証内容の確認も必須ですね。
太陽光パネルによるその他のトラブル
自然災害などで、太陽光パネルが損害を受けることもありますが、太陽光パネルが原因で、別のトラブルが発生することもあります。
例えば、
- 太陽光設置で屋根の破損や雨漏り
- パワコンからの出火
- 太陽光パネルの反射で近隣からクレーム
などが挙げられます。
業者が倒産
太陽光発電は寿命が長いだけに、業者が倒産してしまうといったリスクもあります。
アフターサービス期間が残っているうちに倒産してしまった場合には、予定していたメンテナンスが受けられず、新たな業者に有料で依頼しなければなりません。
繰り返しになりますが、こうしたことも含め、業者選びの際は実績確認も大事ですね。
太陽光発電で後悔しないために
太陽光発電を導入することで、自家消費分の電力を確保しつつ、余剰電力を売電することで、将来的にプラスにすることが可能です。
損益分岐点を下げるためにも、収支のバランスを比較検討して、よりリアルな状況に沿ったプランを検討したいですね。
太陽光発電の導入時は、信頼性のある業者を複数選択、自身でも具体的な数値を把握、計算しながら、じっくり比較検討することをおすすめします。
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