先月のオール電化の電気代がやばいことになってる!
オール電化の電気代が高い原因に対応した方法を行えば、安く抑えられる可能性があるわよ。節約のポイントを見ていこう!
オール電化の電気代は高すぎる?
2023年1月以降、オール電化の住宅に住んでいる人から、下記のような嘆きの声が多く挙げられました。
- 「1人暮らしなのに電気代3万円」
- 「請求書が4万超えた」
- 「電気代が高すぎる」
など
オール電化には夜間に安く電気を使えるプランがあるため、通常よりも電気代が安くなるはず。
また、電気+ガス+灯油の光熱費を便利に一本化できることも、光熱費削減に役立つとされてきました。
しかし、ここに来て「オール電化にして後悔している」「オール電化はヤバい」といった声が大きくなっているのが現状です。
オール電化における電気代の平均とは
同じオール電化でも、一戸建てと集合住宅では電気料金に違いあります。
住宅の種類 | 電気料金の平均(1ヶ月) |
---|---|
一戸建て | 13,697円 |
集合住宅 | 12,893円 |
参照:関西電力
一戸建てのほうが電気料金が高いのは、集合住宅に比べて部屋数や照明の数が多いことが理由。
また、オール電化の電気代は、当然ながら世帯の人数によっても変わります。人数が多いほど電気の使用頻度が発生しやすいように思えますが、実際はどうなのでしょうか。
これからご紹介する世帯の人数別のオール電化の電気代の平均額は、関西電力のホームページを参照にしています。お住まいのエリアや生活のスタイルなどによって使用電気量は変わるため、目安としてご覧ください。
世帯数 | オール電化の電気代の平均額 | 1人あたりの電気代 |
---|---|---|
1人暮らし | 11,415円 | 11,415円 |
2人暮らし | 14,303円 | 7,152円 |
3人家族 | 15,873円 | 5,291円 |
4人家族 | 17,738円 | 4,435円 |
1人暮らし
1人暮らしのオール電化の電気代の平均額は、11,415円です。
一般的に1人暮らしの自宅は日中留守になりやすいので、電気代は安い傾向にある気がしますが、「思っていたよりも高い」と感じた人が多いのではないでしょうか。
2人暮らし
2人暮らしのオール電化の電気代の平均額は、14,303円です。
1人暮らしに比べて2,888円高くなりますが、1人当たりに換算すると7,152円となり、1人暮らしよりも4,263円も安く電気を使えると分かりました。年間にすると51,156円、約5万円もお得になります。
2人暮らしの電気代が1人暮らしの電気代の2倍にならないのは、家電や照明、エアコンなど使用する時間が共有されるからです。
3人家族
3人家族のオール電化の電気代の平均額は、15,873円です。
1人暮らしに比べて4,458円高くなりますが、1人当たりに換算すると5,291円となり、1人暮らしよりも6,124円も安く電気を使えます。
4人家族
4人家族のオール電化の電気代の平均額は、17,738円です。
1人暮らしに比べて6,323円高くなりますが、1人当たりに換算すると4,435円となり、1人暮らしよりも6,980円も安く電気を使えます。
オール電化は、世帯人数が多いほどメリットと言えるでしょう。
オール電化で冬に電気代が高騰する理由
世帯数 | 4月~6月の電気代 | 7月~9月の電気代 | 10月~12月の電気代 | 1月~3月の電気代 |
---|---|---|---|---|
1人暮らし | 5,916円 | 5,330円 | 5,135円 | 6,535円 |
2人暮らし | 9,449円 | 8,832円 | 8,384円 | 11,396円 |
3人家族 | 10,874円 | 9,965円 | 9,771円 | 13,117円 |
参照:総務省統計局
電気代は冬(1~3月)に最も高く、次いで春(4~6月)が2番目となり季節や時期によって違います。
冬に電気代が高くなる理由は、以下のとおり。
- ファンヒーターなどの暖房器具の使用量が増えるから
- 天候が安定せず乾燥機の使用が増えるから
- 日照時間が短く、曇りの天候が多いため照明を使う時間が長くなるから
- シャワーよりも風呂に浸かるようになり、お湯の使用量が増えるから
- 温かい食べ物や煮込み料理などのIH調理器を使う時間が長くなるから
加えて、オール電化には特有の理由もあります。
- 夏に比べて高温のお湯を使うので、お湯を作るときの使用電力量が増えるから
- 外気を取り込んでお湯を作るエコキュートは、気温が低くなるとお湯を作るために使うエネルギー量が増えるから
- 夜間に熱を作って日中に放出する蓄熱暖房機は、蓄熱量が足りないと電気代が割高の昼間に追い焚きするので電気代が高くなるから
電気代を見直すチェックポイント
平均よりも電気代が高いと感じる場合は以下をチェックし、工夫や対策を行ってみてください。
また、無料で電気料金が比較できるサイトを利用するのも良いでしょう。エネチェンジでは新電力会社を含む90の電力会社から最適な料金プランを見つけられます。
エアコンの設定
経済産業省資源エネルギー庁によると、夏季・冬季で最も消費電力量が多い家電はエアコンです。
エアコン、冷蔵庫、照明の3つで家庭の家電に占める消費電力量の5割を超えるので、エアコンの使い方を変えて電気代を抑えましょう。
エアコンの消費電力は、電源をオフにした状態から設定温度まで下げる(上げる)までが最も多くなるので、次の場合は電源をこまめに切らずにつけっぱなしにしたほうが消費電力が少なくなります。
- 外気温と室内の温度差が激しい
- 30分以内の外出
また、設定温度の調整でも電気使用量を減らせます。
項目 | 夏 | 冬 |
---|---|---|
温度設定 | 1℃高くする | 1℃低くする |
消費電力量の差 | 約13%削減 | 10%削減 |
環境庁では夏場は28℃、冬場は20℃の室温を推奨しているので目安にすると良いでしょう。
さらにエアコンの消費電力量を減らしたい場合は、以下の方法を試してみてください。
方法 | 得られる効果 |
---|---|
カーテンを閉める | 夏場は日光を遮り、冬場は暖かい空気が逃げるのを防ぐ。 |
窓や扉の開閉を極力抑える | 冷やした空気(暖めた空気)が窓や扉から逃がさない。 |
フィルターの掃除を行う | フィルターが目詰まりしているとエアコンの消費電力量が増える。フィルターをこまめに掃除しておけば、冷房で約4%、暖房で約6%の消費電力の削減に繋がる。 |
自動運転を行う | 自動運転は電気代を抑えながら効率よく部屋を冷やす(暖める)。 |
室外機周辺を整える | 室外機の雑草を取り除いたり、除雪しておくことでエアコンの効率を下げずに利用できる。 |
長期間使わないときはプラグを抜く | 電源プラグが刺さったままだと、エアコンを使っていなくてもリモコンの電波を受信して電力を消費してしまう。 |
扇風機の利用
エアコンだけで部屋の温度を調整せず、扇風機やサーキュレーターを活用しましょう。
家電の種類 | 3時間の消費電力量 |
---|---|
エアコン | 17.82円(冷房能力2.8kW、冷房消費電力600W、電気料金単価を1kWhあたり27円で計算) |
扇風機 | 2.43円(消費電力30W、電気料金単価を1kWhあたり27円で計算) |
サーキュレーター | 2.02円(消費電力25W、電気料金単価を1kWhあたり27円で計算) |
エアコンから吹き出した冷たい空気は部屋の下に、暖かい空気は上に溜まりやすいため、扇風機やサーキュレーターをによって空気を撹拌すれば室温を早く下げる(上げる)ことができます。
設定 | エアコンのルーバー | サーキュレーターの位置 | サーキュレーターの向き |
---|---|---|---|
冷房の場合 | 水平 | 風下にエアコンと向かい合うように置く | 真上 |
暖房の場合 | 真下 | 部屋の真ん中 | 真上 |
なお、厳密には扇風機とサーキュレーターは使用目的が違うため、扇風機はサーキュレーターよりも空気を循環させる効果は弱くなります。反対に、サーキュレーターは風力が強く、直接人に当たると体調不良を起こすことがあるので、使い分けるようにしましょう。
テレビの明るさ
経済産業省資源エネルギー庁によると、画面の明るさを最大から中間に変えるだけで年間約840円の電気代の節約につながります。
テレビは画面の明るさが明るく、音量が大きいほど消費電力量が増えるので、意識して明るさや音量を調整するだけで簡単に電気料金を下げることができます。
また、テレビを見る時間を1日1時間減らすと、32V型のテレビでは年間約520円の節約に。テレビは何となくつけっぱなしにしてしまう人が多いですが、見たい番組がないときは消しておきましょう。
パソコンの設定
パソコンは起動時もしくはシャットダウン時に最も電力を消費します。
マイクロソフト社の調査では、90分以内の離席ならスリープ機能を使ったほうがシャットダウンよりも節電効果が高いと分かりました。
また、以下の方法もパソコンの節電効果が期待できます。
- 画面の明るさを調整(暗いほど消費電力は減る)
- デスクトップ型よりもノート型のほうが消費電力は小さい
- 省電力モードを設定
古い家電の買い替え
家電の買い替えは「壊れてから」と考えている人は多いですが、10年以上経過した古い家電は最新の省エネ家電に比べて電気代が高くなります。
家電の種類 | 消費電力の削減率 |
---|---|
冷蔵庫 | 10年前と比較して約40~47% |
テレビ | 9年前と比較して約42% |
照明器具 | 電球形LEDランプは一般電球と比較して約86% |
エアコン | 10年前と比較して約17% |
参照:環境庁
外出の時間帯
夏の午後は一日の中で最高気温を記録するため、室温を下げるためにエアコンの消費電力量が増えてしまいます。
暑くてもエアコンをなるべく使わないようにしている人もいますが、熱中症になる可能性があるので我慢のしすぎは危険。とは言え、電気代が高くなってしまうのも悩ましいところ。
実はこの2つの問題を簡単に解決する方法があります。
それは、エアコンの消費電力量が高くなる夏の午後は、図書館やスーパーなど涼しい場所に出かけてしまうこと。買い物や用事は涼しくなる夕方や夜に行うのではなく、あえて昼間に出かけて自宅でエアコンを使わないようにしてみましょう。
オール電化で電気代を節約するには?
オール電化は家庭で使うエネルギーを一本化しているため、金額が高くなりがちです。
ガスや灯油代を含めていると思っても、もう少し安くならないかと思うのではないでしょうか。オール電化で電気代を節約する方法を解説します。
電気料金プランを把握・変更する
ライフスタイルの変化などによっては、加入した電気料金のプランが合わなくなっているかもしれません。特に昨今はリモートワークの推奨で在宅時間が長い人が増えています。夜間の電気料金が安くなる代わりに日中は割高のプランを使っていると、電気料金が高くなってしまうかもしれません。
こうした場合は、一般的な電気料金プランである従量電灯を選んだほうがお得になるケースもあります。従量電灯は電気の使用量によって料金単価が変わります。
東京電力の場合は、以下のとおり。
電気使用量 | 料金 |
---|---|
120kWhまで | 19.88円/kWh |
120~300kWhまで | 26.48円/kWh |
300kWh以上 | 30.57円/kWh |
まずは自宅の電気料金プランがどれなのか確認し、今の生活に合っているか見直してみましょう。
また、電気料金には契約アンペアも関係します。一般家庭用の契約アンペアは10A~60Aまであり、数字が大きくなれば基本料金も高くなるため、電気の使用量に合わせて契約アンペアを変更してみましょう。
ただし、使用量よりも小さい契約アンペアを選んでしまうと頻繁にブレーカーが落ちてしまうので、下げすぎないように注意してください。
安い時間帯に家電をまとめて使う
オール電化を利用しているユーザーの多くは夜間の電気料金が安く、日中が割高になるプランに加入しています。なぜなら、エコキュートや蓄熱温水器でお湯を作るには電気をたくさん使うので、夜間の安い電気料金を利用したほうがお得になるからです。
そもそも夜間の電気料金が安く設定されているのは、電気使用量が減るため。電気事業連合会の調査で、翌午前0時から翌午前6時までの時間帯が最も電気使用量が少ないことが分かっています。多くの人が寝ている時間帯は需要が減るので、供給が十分になり電気代を安く抑えることができるのです。
しかし、昼間に使う電気は割高になってしまうのがネック。
そこで、オール電化の場合は夜間にエコキュートや蓄熱温水器でお湯を貯めるだけではなく、以下の家電の利用を昼間から夜に切り替えてみましょう。
- 洗濯や乾燥機
- 炊飯器やホームべーカリーの炊き上がり
- 食器洗い乾燥機
- スマホや電気シェーバーの充電
家電のタイマー機能であらかじめ夜間や早朝の時間に設定しておけば、電気代を安く抑えられます。
なお、電気料金が安くなる時間帯は各電力会社によって違い、23時から翌日の7時まで安くなるケースもあれば、21時から翌日の9時など様々。契約している電力会社が設定している夜間時間帯は必ず確認しましょう。
エコキュートは適切に設定する
エコキュートは電気料金の安い夜間にお湯を作りますが、貯めておいたお湯を使い切ってしまうと電気料金が割高な日中にお湯を沸かすことになります。
使う量が多いのに「少なめ」や「普通」を選んでいると湯切れを起こしやすくなりますし、自動沸き増し機能が設定されていると残量に合わせて作動しお湯を沸かしてしまうので、お湯を使わないときは自動沸き増し機能を切っておきましょう。
また、エコキュートには以下の節約機能が備わっています。
節約機能の名称 | 内容 |
---|---|
ピークカット機能 | 電気料金の安い夜間の時間帯以外の沸き増しを回避する。 |
パワーセーブ機能 | 沸き上げに時間をかけることで、ヒートポンプの消費電力を抑える。 |
沸き上げ時間シフト機能 | 電気料金が高くなる朝方までに夜間の沸き上げを完了する。 |
※ピークカット機能とパワーセーブ機能の併用はできません
エコキュートの稼働時間と契約している料金プランの夜間料金時間帯が合っているか必ず確認してください。エコキュートの稼働時間が夜間料金の時間帯から外れていると、電気代が高くなってしまいます。
太陽光発電を設置する
太陽光発電は、住宅の屋根などに設置した太陽光パネルに太陽光を集めて電気に変換します。
住宅用太陽光発電には10年間のFIT制度が適用され、固定価格で電力を買い取ってもらえますし、発電を自家消費すれば日中の高い電気代を払わずに済みます。
オール電化向けの電気料金プラン
電気料金プランには、オール電化の利用者しか加入できないお得なプランもあります。
東京電力、関西電力のオール電化向けの料金プランをご紹介します。
東京電力
プラン名 | 基本料金 | 午前6時~翌午前1時の料金 | 午前1時~午前6時の料金 |
---|---|---|---|
スマートライフS | 10Aにつき295.24円 | 25.87円 | 18.37円 |
スマートライフL | 1kVAにつき295.24円 | 25.87円 | 18.37円 |
スマートライフプラン | 1kWにつき474.50円 | 25.87円 | 18.37円 |
スマートライフSもしくはLの適用は設備状況によって異なり、60AまではスマートライフSを、7kVA以上の場合はスマートライフLが適用されます。
なお、スマートライフプランの新規契約は現在停止中です。
関西電力
プラン名 | 基本料金 | デイタイム料金 | リビングタイム料金 | ナイトタイム料金 |
---|---|---|---|---|
はぴeタイムR | 最初の10kWまで2409.40円
10kWを超えた場合は1kWにつき416.94円 |
夏季28.87円
その他季26.24円(※) |
22.80円 | 15.37円 |
(※)はぴeタイムRの夏季は毎年7月1日~9月30日の期間を指し、それ以外の期間がその他季に該当します。
電気使用量の多いデイタイム(平日午前10時~午後5時)を避け、比較的電気使用量の少ないリビングタイム(平日午前7時~午前10時および午後5時~午後11時)とナイトタイム(毎日午後11時~翌午前7時)の時間帯に電気を使うようにシフトすることで、お得に電気を利用できる料金プラン。
エコキュートやIHクッキングヒーターを設置すると「電化割引」が適用され、電気料金がさらに5%お得になります。
ガス併用との比較
タイプ | オール電化 | ガス併用 |
---|---|---|
1人暮らし | 11,415円 | 8,483円 |
2人暮らし | 14,303円 | 13,513円 |
3人家族 | 15,873円 | 15,585円 |
4人家族 | 17,738円 | 16,258円 |
オール電化とガスの併用の料金を比べると、世帯人数に関係なくガス併用のほうが安くなることが分かりました。
タイプ | オール電化とガス併用の差額 |
---|---|
1人暮らし | ガス併用のほうが2,932円安い |
2人暮らし | ガス併用のほうが790円安い |
3人家族 | ガス併用のほうが288円安い |
4人家族 | ガス併用のほうが1,480円安い |
ただし、ガス併用には灯油代が含まれていません。
2022年11月時点で、店頭の灯油価格(全国平均)は1ℓあたり112円でした。住んでいる地域や家族構成などによって灯油の価格や使用量は変動しますが、オール電化とガス併用の金額の差がそこまでないことを考えると、灯油代を含めた光熱費との比較ではオール電化のほうが安くなる可能性が高いでしょう。
電気代が値上げされている原因
2021年後半から、電気代高騰のニュースを目にする機会が増えてきました。
特にオール電化の住宅は必要なエネルギーをすべて電気で賄うため、電気代が高くなると家計に大打撃となります。
オール電化の導入を検討している人にとって、今の状況は導入に二の足を踏む要因となっていますが、そもそもどうしてここ数年、電気代は値上がりしているのでしょうか。
電力の供給不足
2011年の東日本大震災で福島第一原発が甚大な被害を受け、他の地域の原発が相次いで稼働を停止しました。現在は稼働を再開している原発もありますが、経済産業省資源エネルギー庁の資料によると原発の発電自給率は、2010年の15%から2019年は4%まで低下しています。
また、2016年に電力自由化に伴い、各電力会社よりも安く電気を供給する小売電気事業者が数多く参入したことで、電力会社は採算のとれない古い火力発電所の停止を行いました。
さらに、国が太陽光や水力、バイオマスなどの再生可能エネルギーへの転換を進めていることも、火力発電所の停止が増えた要因と言えるでしょう。
こうした背景が重なって需要に対して電力の供給量が減っていることが、電気代高騰の原因の一つです。
燃料費調整額
燃料費調整額の燃料とは火力発電所で使用する化石燃料を指し、化石燃料の価格の変動に合わせて燃料費調整額が電気料金に反映される仕組みとなっています。
経済産業省資源エネルギー庁の資料を見ると、日本の電気事業者の発電電力量の78.9%が火力であると分かります。
火力発電は主に石炭やLNG(液化天然ガス)・石油を燃料として電気を作りますが、日本は燃料の殆どを海外からの輸入に頼っています。化石燃料の価格は、新型コロナウイルスやウクライナ情勢の影響を受け世界的に高騰を続けているため、おのずと電気代も高くなっています。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
電力会社が太陽光発電を始めとした再生可能エネルギーを買い取る場合には、電気を使用する消費者、つまり私達がその費用を負担しています。
これを再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)といい、負担分は毎月の電気料金から差し引かれています。
再エネ賦課金の一般家庭の負担額の推移は、以下のとおり。
年度 | 年間の負担額(300kWh/月) |
---|---|
2012年 | 792円 |
2015年 | 5,688円 |
2018年 | 10,440円 |
2022年 | 12,420円 |
2023年 | 5,040円 |
参照:新電力ネット
再エネ賦課金が開始された2012年以降、負担額は年々上がっていましたが、2023年はウクライナ情勢などの影響で再生可能エネルギーの販売収入が増えたことで赤字が減り、再エネ賦課金は値下げされています。
オール電化の電気代はやばい値上げ
現状ではガス併用のほうがオール電化よりもやや光熱費が安いと分かりましたが、それでもオール電化の人気は衰えることなく続くと予想されます。
オール電化は火災の心配やガス漏れのリスクの下げられることや、太陽光発電とセットで利用すると相性が良く、自家消費によって昼間のコストを大幅に抑えられるからです。
電気代高騰が大きく注目されていますが、同様にガス、灯油代も値上がりしている今、料金だけではなくあらゆる角度からオール電化とガス併用を比較する必要があるでしょう。