太陽光パネルの付け替えってどう思う?
えっ!何かトラブルでもあったの?
特に何もないよ!新しいモデルが発売されたから、欲しくなっただけ!
ちょっと待って!太陽光パネルを付け替えることで、損をする可能性があるんだよ!これから詳しく解説をしていくから、後悔しないためにも慎重に検討してね!
太陽光パネル付け替えのデメリット
結論からお伝えすると、太陽光パネルの付け替えは、故障などの問題がなければおすすめしません。
その理由は、何も問題なく稼働している太陽光パネルを付け替えることで、以下のようなマイナス面があるからです。
- FITの適用外になる
- 太陽光パネルの破棄費用が発生する
それぞれ詳しく解説をしていきます。
FITの適用外になる
家庭用であれば10年間、産業用であれば20年間、電力買取価格が固定されるFITですが、同じ住所で交換申請をして太陽光パネルの再設置をしても、新たなFIT契約を結ぶことはできません。
つまり、家庭用で定められたFIT期間を満了したので現在稼働している太陽光パネルを破棄し、新たにパネルを設置して10年間のFIT適用を得ようとしても、それは認められないということです。
電力会社と新たに安い買取価格で売電契約を結ぶか、発電した電力は全て自家消費に回す方針に切り替える必要があります。
売電単価の高いFITが適用されないと、新たに設置した太陽光パネルの導入費用を回収するのは難しいね!
産業用なら、交換するパネルの枚数や規模も大きいから大変だよ!
それでも設置するのなら、少しでもコストを抑えるために、複数の業者に見積もりを依頼してね!
安い業者を探すなら、見積もりシュミレーションを活用することをおすすめするよ!
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太陽光パネルの破棄費用が発生する
太陽光パネル1枚あたりの破棄費用は、平均で約5,000円程度だと言われていますが、その他にも以下のような費用が発生します。
区分 | 価格 |
---|---|
太陽光パネル処分費用 | 5,000円 / 枚 |
人件費・作業費 | 10万円 |
足場代 | 15~20万円 / 30坪 |
運搬費 | 5枚 / 20枚 |
表の価格は、一般家庭に設置された家庭用の太陽光発電システムをモデルとしていますが、それなりに高い費用が発生することが分かります。
また、太陽光パネルには鉛等の有害物質が含まれている可能性があるため、産業廃棄物に該当します。破棄するには、廃棄物処理法に従って適切な方法で破棄してください。
不要になった太陽光パネルは、状態が良ければ買取業者に売ることもできるので、売却の選択肢も視野に入れると良いでしょう。
太陽光パネルの付け替えタイミング
太陽光パネルの付け替えタイミングは、以下のとおりです。
- 太陽光パネルが寿命を迎えたとき
- 太陽光パネルが故障したとき
- 住宅の外壁塗装をするとき
それぞれ詳しく解説をしていきます。
太陽光パネルが寿命を迎えたとき
太陽光パネルの寿命は、一般的に20~30年だと言われています。
つまりFIT契約を満了しても家庭用なら10~20年、産業用なら10年程度は継続して太陽光パネルは稼働できます。
まだ使える太陽パネルを、わざわざお金を掛けて処分する必要はありません。
新しい太陽パネルを購入しても現在のFIT価格は適用できませんから、売電収入で導入コストの返済をするのは難しいと言えます。使える限りは、現在の太陽光パネルを限界まで使ったほうがお得だと言えるでしょう。
太陽光パネルが故障したとき
太陽光パネルが故障した場合は、さすがに新しいものを購入する必要があります。
もしも故障した場合、まずはメーカー保証を確認してください。
通常、太陽光パネルやパワーコンディショナーといった周辺機器には、以下のようなメーカー保証が付きます。
- 出力保証
- 製品保証
- 周辺機器保証
- 自然災害保証(有料オプションの可能性あり)
それぞれの保証には期間が定められており、一般的に10~15年の保証が付きますが、国内の大手メーカーであれば20年保証に期間を設定しているところが多い印象です。
海外の太陽光パネルメーカーの中には、驚異の40年保証を付けるメーカーも存在します。
太陽光パネルや周辺機器が自然に故障した場合、メーカー保証期間内であれば無料で修理や交換に応じてくれます。
焦って新しい太陽パネルを購入する前に、必ず保証期間内かどうか確認をしてください。
太陽光発電に関する保険も数多く販売されているので、万が一の備えとして契約しておくと安心でしょう。
また、太陽光発電は定期的なメンテナンスを行うことによって、故障を防ぐだけでなく寿命を延ばすこともできます。
基本的にはメンテナンスフリーと言われている太陽光発電ですが、経済産業省は4年に1度のメンテナンスを推奨していますので、忘れずに実施してください。費用は1~2万円程度です。
引用:エコでんち
住宅の外壁塗装をするとき
家庭用の太陽光発電であれば、10年でFITが満了を迎えます。10年というと、ちょうど住宅の外壁塗装のタイミングと重なるのです。
住宅の外壁塗装では、屋根塗装の際に太陽光パネルが設置されていると綺麗に塗装ができないので、一時的にパネルを取り外すことがあります。
外壁塗装のタイミングで太陽光パネルを取り外してもらって、塗装終了後に新しいパネルに付け替えるんだね!
そのとおりです。塗装会社の中には、太陽光パネルの取り外しから設置工事まで、全て1社で完結できるところもあります。
そういった業者に依頼をすることで、塗装会社と太陽光パネル設置業者を別々に頼む必要がなくなり、足場の設置も1度で済むというメリットがあります。
足場の設置費用が節約できるし、時間の短縮もできるから助かるね!
また、塗装費用と太陽光発電設置工事の費用を同時に見積もりしてもらえば、値引き交渉なども行いやすいです。
インターネットの塗装会社のランキングサイトなどを閲覧すれば、リーズナブルな価格で工事を請け負ってくれる業者が見つかるかもしれません。ぜひ活用してみましょう。
FIT終了後の太陽光パネルの運用方法
FIT契約が満了となったことで、太陽光パネルの付け替えを検討される方は多いと思います。
ですが、先に述べたとおり、同じ場所で太陽光パネルを再設置しても新たなFIT契約を結ぶことはできません。
そこで、FIT終了後の太陽光パネルの運用方法について解説します。具体的には、以下のとおりです。
- 売電を継続する
- 自家消費に切り替える
売電を継続する
FIT終了後も電力会社と売電契約を結ぶことで、売電を継続することができます。
注意点は、FITと比べて買取単価が大きく下がることです。
2022年の家庭用太陽光発電のFIT買取単価が1kWhあたり17円であるのに対し、東京電力エナジーパートナーの再エネ買取標準プランは1kWhあたり8.5円です。
約半分の買取単価になってしまうんだね!
ですが、近年は新電力の参入で売電単価の高い企業も増えてきました。
インターネットの比較サイトを利用し、少しでも売電単価の高い企業を探して契約をすることで、売電収入の減少も最低限に抑えることが可能でしょう。
新電力っていうのは、これまで電気事業とは無縁だった旅行会社や携帯電話会社などが新たに電気事業に参入することだよ!
電気の購入と売却は、別々の契約にすることができます。
つまり購入は東京電力、売却は新電力と契約を分けることで、少しでも自分が損をしないように立ち回ってください。
自家消費に切り替える
近年、電力は売る時代から消費する時代へと変わってきています。
先に述べたように、FIT終了後に新たな電力会社と売電契約を結んでも、売電収入の減少は防ぐことはできません。
それならいっそのこと発電した電力を全て自家消費に回すことで、月々の電気代を大きく削減しようということです。
安い金額で電力を売って小金を稼ぐより、電気代が安くなったほうが得かもしれないね!
太陽光発電に加えて蓄電池を導入すれば、1日の消費電力を全て発電した電力で賄うことも可能です。
つまり、電気代が無料になるということです。
太陽光発電には発電した電力を蓄電する機能がないことがデメリットでしたが、蓄電池を設置すれば日中に発電した電力を貯めておき夜間帯にも消費できるので、全てが解決します。
蓄電池の仕組み
引用:GODA
蓄電池を上手に使えば、電気代0円の完全な自給自足生活が可能なんだよ!
さらに蓄電池があれば、災害時にも電力を使うことができます。
引用:省エネドットコム
近年、数々の自然災害に見舞われた日本は、被災地からの中継で電気が使えないことの不便さを度々目にしてきました。
電気が使えることで精神的な負担は間違いなく軽減します。万が一の備えとして、蓄電池があれば、非常に心強いことでしょう。
導入費用は掛かってしまいますが、蓄電池の価格が年々下落していることに加え、地方自治体の実施する補助金制度を活用することで、多少は安く蓄電池を購入することができます。
引用:ソーラーパートナーズ
メーカーによっては、太陽光発電と蓄電池を同時に設置することで、お得なセット割りなどのキャンペーンをやっていることもありますので、チェックしてみてください。
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太陽光パネルの付け替えはデメリットが大きい
太陽光パネルの寿命は約25~30年で、それを過ぎると交換が必要になる場合があります。
しかし、発電量の減少や、何かしらの異常が発生していないにも関わらず太陽光パネルの交換を行うことは、デメリットのほうが大きいと言わざるを得ません。
屋根自体にも負担がかかってしまうため、よほどの理由がない限りは、太陽光パネルの付け替えはやめたほうが賢明でしょう。