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エアコンが使える蓄電池はどう選ぶ?何時間使えるか計算してみた

エアコンが使える蓄電池はどう選ぶ? 蓄電池
ひかり
ひかり

エアコンが使える蓄電池ってどう選んだらいいの?

てんか
てんか

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エアコンが使える蓄電池の選び方

エアコンが使える蓄電池の選び方

太陽光発電システムと蓄電池があれば、停電時でも平常どおり過ごすことができて安心です。しかし、蓄電池のスペックによっては稼働時間が数時間~数日ほどと幅があり、多くの蓄電池は残念ながら200V対応のエアコンを動かすことができません。

停電時にパニックに陥らないためにも、蓄電池を購入する際には、使える家電とスペックを確認しておくことが大切です。

エアコンの電圧に対応している

停電時にエアコンを使用する際、エアコンの電圧に対応する蓄電池かどうかを把握しておきましょう。エアコンには、100Vと200Vの2つのタイプがあります。

エアコンの電圧 対応する部屋の広さ(目安)
100V 14畳以下向け
200V 14畳以上向け

また、蓄電池のタイプには、以下のとおり「特定負荷対応」と「全負荷対応」の2つの種類があります。

停電時に200Vの大型エアコンを使うには、200V対応の蓄電池を使う必要があり、もし200Vのエアコンに対して蓄電池が100Vしか対応していない場合は、エアコンが使えないということになりますので注意しましょう。

蓄電池のタイプ 対応電圧 特徴
特定負荷対応 100V
  • 100Vのエアコンのみ対応
  • 家の一部の電気機器だけ電気を供給
  • 消費電力は抑えられる
  • 長期的な停電にも対応しやすい
全負荷対応 200V
  • 100V・200Vのエアコンに対応
  • 家全ての電気機器に電気を供給
  • 停電時でも普段通りの生活を送ることが可能
  • 消費電力が大きい(=蓄電池の消費が早い)
  • 「特定不可対応」に比べ価格が高め

使いたい家電を賄える容量がある

蓄電池の選び方のポイントとして押さえておきたいのが、以下の3点。

  • 停電時にどんな家電を使いたいか
  • 使いたい家電を何時間使いたいか
  • 使いたい家電を賄うだけの容量はあるか

仮に下記のような家電機器を使用する場合、一日の消費電力量(合計)は8,730Wh(=8.73kWh)。つまり1日停電した場合は、8.0kWh以上の容量を賄える蓄電池が必要ということになります。

電気機器名 消費電力 使用時間 消費電力の合計
エアコン(200V系) 300W 8時間 2,400Wh
照明(48W品) 40W 6時間 240Wh
冷蔵庫 50W 24時間 1,200Wh
電子レンジ(500W) 1,300W 0.3時間 3,900Wh
テレビ(40インチ) 65W 9時間 585Wh
ルータ 15W 24時間 360Wh
スマホ・タブレット 45W 1時間 45Wh
合計 8,730Wh

上記のほかにも、食器乾燥機、床暖房、給湯器など消費電力量の大きい家電を使用したい場合は、さらに大容量の蓄電池が必要です。

1日の電気使用量は電気料金の明細表に記載されている1ヶ月分の使用電力量(kWh)を30日で割ると電気使用量(1日分)の目安が分かりますので、計算してみてくださいね。

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蓄電池でエアコンは何時間使える?

蓄電池でエアコンは何時間使える?

猛暑が続く夏の停電でエアコンが適切に使えないと熱中症患者が続出したり、真冬の時期に災害が起きて暖が取れずに凍死するケースもありますから、万が一の際にも冷暖房が使える環境を整えておきたいもの。

しかしながら、やみくもに蓄電池があれば良いというものではありません。

命を守るための準備としてあらかじめ蓄電池の容量(kWh)を知り、停電時にエアコンがどのくらい使えるかを計算してみましょう。

エアコンが使える時間を計算

容量が5,000Wh(=5kWh)の蓄電池でエアコンのみを使用した場合、100V仕様なら最大9日程度、200V仕様なら3日~6日ほど使える計算ですが、エアコンとほかの家電機器を使った場合は1日程度しか賄うことができません。

以下の計算式を使って、エアコンの使用可能な時間を求めてみました。

電力使用時間(日)=蓄電池容量5,000Wh(=5kWh)÷1日の消費電力(W)

まず「特定負荷」対応の蓄電池で、エアコン(冷房)のみを使用した場合の電力使用時間について、以下の例を見てみましょう。

メーカー名 電圧 部屋の広さ 使用可能時間 計算式
メーカーA 100V 8畳 9.09日 5,000÷550W
メーカーB 10畳 6.06日 5,000÷825W
メーカーC 200V 14畳 6.25日 5,000÷800W
メーカーD 3.79日 5,000÷1,320W
メーカーE 3.01日 5,000÷1,660W

一方、「全負荷型」対応の蓄電池で、エアコン以外の電化製品も使用した例を見てみましょう。

電化製品 1時間あたりの消費電力 1日の使用時間 1日の消費電力
エアコン(100V) 500W 3時間 1,500W
冷蔵庫 50W 24時間 1,200W
照明(LED) 40W 5時間 200W
テレビ 150W 3時間 450W
スマホ充電器 15W 4時間 60W
パソコン 100W 5時間 500W
炊飯器 150W 1時間 150W
項目 計算
一日の消費電力 1,500W+1,200W+200W+450W+60W+500W+150W=4,060W
電力を使用できる時間 5,000Wh÷4,060W=1.23日

仮に蓄電池の容量が大きくなると、以下のように電力を使用できる時間が増加します。

蓄電池の容量 電力を使用できる時間 計算式
5,000Wh(=5kWh) 1.23日 5,000Wh÷4,060W
8,000Wh(=8kWh) 1.97日 8,000Wh÷4,060W
10,000Wh(=10kWh) 2.46日 10,000Wh÷4,060W

ただし、上記の例はあくまで目安です。エアコンの製造年・メーカーによって出力量や消費電力は異なりますので、ご承知おきください。

停電時は節電が基本

「全負荷型」対応の蓄電池を導入したとしても、消費し過ぎて長期間の停電に対応できなくなっては意味がありませんから、停電中は無駄な運転を抑えて節電することが大切です。

消費電力と使用時間を考慮してできるだけ長く電気を使うために、以下のような代用品を活用することも可能。エアコン代わりに、日頃からポータブル電源のアイテムを準備しておくのもいいですね。

項目 代用品の例
照明機器 懐中電灯、スマホのライト機能、ランタン、ろうそく
スマホ・タブレットの充電 モバイルバッテリー(充電済のもの)
冷房 扇風機、サーキュレーター、ハンディー扇風機、うちわ
暖房 防寒具、使い捨てカイロ、乾電池式のストーブ、寝具、段ボール
調理機器 ガスボンベ
冷蔵庫 クーラーボックス
テレビ ポータブル式ラジオ

太陽光発電でエアコンつけっぱなしは可能?

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太陽光発電システムと蓄電池を併用すればエアコンをつけっぱなしにできるのでは?という声も聞こえてきそうですが、現実的には完全に安心することはできません。

ソーラーパネルと蓄電池の併用は、売電収入と電気代の節約という観点からメリットが多いものの、蓄電できる容量には限りがあります。また、ソーラーパネルでエアコンを動かすには日中の太陽光が不可欠でありがなら停電時に太陽光があるとも限りません。

停電時は、節電が基本。いつまで続くか分からない停電のために、大切に電気を使いましょう。

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エアコンが使える蓄電池を選びたいなら200V対応を推奨

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近年、首都直下型地震や南海トラフの危険性が高まっていることが指摘されており、特に真夏・真冬の停電に備えて日頃から準備しておくことが何より大切です。

家庭用蓄電池でも使い方次第では数日~1週間以上使うことができますので、より安心を準備しておきたい人は、200V様式のエアコンに対応する蓄電池がおすすめです。もちろん蓄電池を導入しても、節約しながら使うことは基本中の基本であることをお忘れなく。

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