重塩害地域って、要するに海に近い場所ってことだよね?
簡単に言うとそうなるね!すべての地域で、海岸から500m以内が重塩害地域に指定されているんだよ!
そこまで海が近いと、流石に太陽光発電パネルは設置できないよね?壊れたら困るもん!
それがそうでもないんだよ!海に近い重塩害地域に太陽光発電パネルは設置できるのか、解説していくね!
海が近い重塩害地域でも太陽光発電パネルは設置できる?
結論からお伝えしますと、重塩害地域でも太陽光発電パネルは設置できます。
引用:スマエネ
しかし、あまりおすすめはできない、という一文を添える必要があるでしょう。
なぜなら、海が近すぎるので、潮風によるダメージが大きく、太陽光発電パネルの寿命を、みるみるうちに縮めてしまうからです。
ソーラーパネルだけじゃなくて、パワーコンディショナー(パワコン)なども被害を被ることになるからね!
地域によって異なりますが、海から500m~2㎞離れた塩害地域(地域によっては500m~7㎞)に太陽光発電パネルを設置した場合でも、金属部分が錆びて腐食したり、電気機器の故障を引き起こしてしまいます。
重塩害地域は、そのダメージの比率が大きく、太陽光発電パネルが故障する速度が速いということです。
こういった理由から、重塩害地域に太陽光発電パネルを設置することは可能ですが、故障のリスクを考えるとおすすめはできません。
とは言え、重塩害地域に太陽光発電パネルを設置することで、メリットが得られることもあるんだよ!
どうしても重塩害地域に太陽光発電パネルを設置したい場合は、太陽光発電パネルに、特殊な加工を施す必要があります。
その分、本体価格は高くなり、各メーカーによって料金は異なるので、見積もりシュミレーションを利用して費用を確認してみてください。
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重塩害地域に太陽光発電パネルを設置するメリット
重塩害地域に太陽光発電パネルを設置するメリットは、日照条件が良いということです。
そのため、1日の発電量は、かなりの数値を期待できます。全量売電のメガソーラーであれば、売電収入も高額になり、投資としては、まずまずの成果を得ることができるでしょう。
ですが、先に述べたとおり、重塩害地域に設置した太陽光発電パネルは、劣化や故障のリスクが非常に高いです。
太陽光発電パネルが稼働しているうちに導入コストを回収するのは、些か厳しいかもしれませんね。
せっかく多額の初期費用を投資しても、資金の回収もできないうちに太陽光発電パネルが壊れたら完全に赤字だよ!
メリットよりデメリットのほうが大きくなっちゃうってことだね!
とは言え、採算が取れるのであれば、重塩害地域に投資をしてみるのもアリかもしれません。
まずは、初期費用にどれくらい掛かるのか、調べるところから始めてみてください。
導入コストを軽減できれば、それだけ早く初期費用を回収することが可能です。
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海が近い重塩害地域に太陽光発電パネルを設置する方法
海が近い重塩害地域に太陽光発電パネルを設置する方法は、以下のとおりです。
- 重塩害地域に適応した製品を選ぶ
- 周辺機器は屋内に設置する
- 事前に現場を視察する
- 経験が豊富な地元の施工業者に依頼をする
- 定期的にメンテナンスをする
- メーカー保証や保険を活用する
それぞれ、詳しく解説をしていきます。
重塩害地域に適応した製品を選ぶ
そもそも塩害とは、潮風に含まれる塩分が機器に付着することで、錆びや、腐食などの被害を被ることを言います。
ですが、太陽光発電パネル自体は、それほど塩害の被害を受けません。
なぜなら、近年は塩害に強いタイプの製品が開発されているからです。太陽光発電パネルを特殊な構造で製造することにより、塩分から受けるダメージを抑えています。
重塩害地域専用仕様のモジュール(太陽光発電パネル・ソーラーパネル)もあるんだよ!
下の画像は、京セラグループが中心となって建設を進めてきた、鹿児島の巨大メガソーラーです。
発電量は驚異の70MWで、国内ナンバー1と言われています。
引用:スマートジャパン
海に近いっていうか、もはや海に浮いているよね!
個人でここまでの規模が難しいですが、個人投資家でも重塩害地域に適応した製品を選ぶことで、メガソーラーの建設は可能です。
問題となるのは、太陽光発電パネルよりも、架台のほうでしょう。
架台とは、太陽光発電パネルを乗せるための、金属製の台のことです。
金属部分に塩分が付着することで、耐久性が低下し、太陽光発電パネルが落下するなどのリスクが発生します。
しかし、こちらも近年、塩害地域に適応した製品が販売されています。酸化皮膜をつくるアルミニウムや、クリアコートを施すことで、錆びや腐食から守ってくれるのです。
専門的なことはプロに相談するのが一番だから、ぜひ見積もり依頼をするときに相談してみてね!
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周辺機器は屋内に設置する
パワーコンディショナーなどの周辺機器は、可能な限り屋内に設置することが望ましいです。
屋内であれば、塩分から機器が遮断されるので、塩害の被害を被ることはありません。
ですが、重塩害地域のように海に近い場所ですと、そもそも建物を建設すること自体が難しい場合があります。
太陽光発電設備を設置する環境にもよりますが、なるべく、屋内に周辺機器を設置するなどの対応をすることで、塩害の被害を最小限に抑えることが可能です。
パワーコンディショナーを、太陽光発電パネルの下に設置するだけでも、潮風による影響を軽減できるでしょう。
パワーコンディショナーなどの周辺機器も、塩害対策が施された製品が販売されているから、各メーカーの製品をチェックしてみてね!
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事前に現場を視察する
重塩害地域に太陽光発電パネルを設置する場合、必ず事前に現場を視察してください。
周辺環境によっては、予測よりも、潮風から受けるダメージが大きい場合がありますし、そもそも太陽光発電パネルの設置自体ができないケースがあります。
事前にどんな場所なのか詳しく知っておけば、できるだけ塩害の被害を抑える対策を練ることができるからね!
また、近隣で実際に稼働中の太陽光発電パネルがあれば、見学に訪れてみるのもいいでしょう。
設置方法や塩害対策など、参考になることは多いでしょう。
経験者の話は貴重な情報だよ♬
経験が豊富な地元の施工業者に依頼をする
重塩害地域に太陽光発電パネルを設置する場合、その土地を良く知る業者に施工を依頼したほうが、地の利を得ることができるでしょう。
極端な話、東京で営業をしている施工業者に、沖縄の離島で太陽光発電パネルの設置を依頼するのは、些か不安ではありませんか?
やはり、地元でその土地を良く知る業者のほうが、周辺環境に関する情報を多く持っています。過去に、重塩害地域に太陽光発電パネルを設置した経験もあるかもしれません。
情報と経験の両方を持ち合わせた業者に巡り合うことができたら良いね!
定期的にメンテナンスをする
太陽光発電パネルを、定期的にメンテナンスすることで、重塩害地域での稼働期間を延ばすことができます。
太陽光発電パネルや、周辺機器に付着した塩分を定期的に取り除いてあげることで、錆びや、腐食の進行を遅らせることができるのです。
メンテンナンスには費用が発生しますが、故障による修理や、交換などの費用と比較すれば軽い負担なので、惜しまず投資をしてください。
もし可能なら、太陽光発電パネルを設置した人が、自分でパネルなどに付着した塩分を拭きに行くだけでも違ってくるよ!
その場合は十分に注意をしてね!海が近いから落ちたら命に関わるよ!
メーカー保証や保険を活用する
太陽光発電パネルを重塩害地域に設置する方法とは少々異なりますが、メーカー保証や、保険を活用することも重要です。
メーカーによっては、塩害による被害で太陽光発電パネルが故障した場合、修理や交換を無料で請け負ってくれる保証があります。同様に、有料ではありますが、同じ保証内容の保険も販売されています。
ですが、メーカーによっては、塩害による故障は、保証適用外である場合があります。
重塩害地域に太陽光発電パネルを設置する場合、必ず契約前に、メーカー保証の内容を確認してください。
重塩害地域への太陽光発電パネルの設置基準 メーカー別一覧表
下の表は、重塩害地域への太陽光発電パネルの設置基準を、メーカー別にまとめたものです。
また、どこが塩害地域に該当するかは、国土交通省が地域塩害マップを載せているので、参考にしてみてください。
重塩害地域でも太陽光発電パネルが設置できるメーカーが意外と多いね!設置を検討されている人は、ぜひ参考にしてね!
メーカー名 海岸からの最低距離 塩害地域でのパワーコンディショナーの野外設置 東芝 500m 可能 シャープ 飛散した海水がかからない場所であれば設置可能 可能 パナソニック 300m 可能 京セラ 飛散した海水がかからない場所であれば設置可能 500m以内で塩害が想定される地域への設置不可 三菱 50m 可能 ソーラーフロンティア 500m 海岸から500m以内または潮風が直接当たる場所には設置不可 サンテック 500m 可能 カナディアン・ソーラー 飛散した海水がかからない場所であれば設置可能 可能 フジプレアム 塩害地域への設置不可 不可 ソラキューブ 500m 不可 キングダムソーラー 飛散した海水がかからない場所であれば設置可能 可能 Qセルズ 飛散した海水がかからない場所であれば設置可能 可能 トリナ・ソーラー 飛散した海水がかからない場所であれば設置可能 不可 RECソーラー 塩害地域への設置不可 不可 リクシル 飛散した海水がかからない場所であれば設置可能 可能 サンパワー 500m 可能 長州産業 飛散した海水がかからない場所であれば設置可能 可能 アブリテック 100m 可能 インリ・ソーラー 塩害地域への設置不可 不可 JAソーラー 飛散した海水がかからない場所であれば設置可能 可能
メーカーによって、設置基準はそれぞれだね!太陽光発電パネルの価格も大きく異なってくるから、色々なメーカーに見積もりを依頼してみてね!
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重塩害地域への太陽光発電パネル設置 まとめ
ここまで、重塩害地域に太陽光発電パネルが設置できるのか解説をしてきました。
結論は、設置することは可能だが、おすすめはできないということです。
ですが、重塩害地域に太陽光発電パネルを設置することで、多くの発電量と売電収入を得られるというメリットが存在するのも事実です。
重塩害地域に太陽光発電パネルを設置する方法は、以下のとおりです。
- 重塩害地域に適応した製品を選ぶ
- 周辺機器は屋内に設置する
- 事前に現場を視察する
- 経験が豊富な地元の施工業者に依頼をする
- メーカーの保証期間や保険を利用する
- 定期的にメンテナンスをする
採算が取れるのであれば、重塩害地域に太陽光発電パネルを設置するのも、アリかもしれませんね。