
PS工法ってほんと凄いよね~。

私ったら、PS工法と従来工法との違いを知った時は目から鱗が3回も落ちちゃたわ~。

ぷぷっ。知らなきゃ損だよね~!
何が凄いのか、PS工法が何なのか、PS工法と従来工法の違いを説明するよ!

みんなも目から鱗が落ちちゃうかもよ~♬
PS工法とは?
PS工法とは2015年くらいにパナソニックがHIT太陽光モジュールを設置する時に採用した工法です。
設置は簡単で、事前に敷いてあるレールにプッシュしてはめ込んでからスライドして位置調整をします。
引用:スマートジャパン
PS工法の「PS」はプッシュ&スライドという意味です。

凄く簡単そうだけど、従来工法との違いが判らないからピンとこないかもしれないわね~。

そうだね!次の項でPS工法と従来工法との違いを説明していくよ!
PS工法と従来工法との違いとは?
太陽光モジュールを設置する前にまず、屋根に墨でレールを設置する位置に印をつけレールや配線を設置します。
太陽光モジュールはレールの下側(屋根の軒先の方)から順番に設置していきます。
ここまでは従来工法と同じです。

あっ、そうそう!屋根に乗ってるパネルがあるでしょう?
ザックリ言うとあれがモジュールなのよ~。

補足説明ありがとうね~!ではここからが本番!
PS工法と従来工法との違いは主に4つあるよ!
- モジュール間の隙間
- 設置にかかる時間
- パネルの上に乗らなくても良い
- 設置するパネルの大きさ

違いはたったの4つだと思うでしょ~。でもこれがとても重要なのよ!
それではもっと詳しく説明していきますね♬
1,モジュール間の隙間
従来工法ではモジュールを設置する際に金具やネジを使用するため、どうしてもモジュール間にある程度の隙間が必要になります。
それに対してPS工法は取り付け金具を改良し狭小化することに成功し、レールにプッシュしてスライドさせて固定するので電動工具が必要なく、その分のスペースも不要となります。
この違いはかなり大きくて、従来工法ではモジュール間の隙間が約27㎜、PS工法は約7㎜と約20㎜もの隙間の差が出ます。

モジュール間の隙間が違うと何が違うのか?って思いますが断然違うよ!
従来工法では約27㎜もの隙間が出来てしまうので、その隙間を埋めるためにカバーを取り付けますが、PS工法は約7㎜と狭い隙間になるので、モジュール間カバーが必要なく美しい外観が実現します。

外観って結構重要よね~♬
2,設置にかかる時間
先ほど従来工法ではモジュールの固定にネジなどの金具が必要と言いました。金具を使うには電動工具が必要になりますがPS工法では必要ありません。
ということは、全体的に施工時間が短縮でき、設置する技術者の技量の良しあしに影響されずに安定した施工が出来ます。

どれくらい時間が短縮できるのか気になるよね!
一例をあげてみるよ!
- 例)従来工法でスレート屋根、モジュール3列で4段、格子配置12枚の場合
- 従来工法の取り付け時間→4時間55分
- PS工法→2時間7分

2時間48分も短縮?!
時間短縮できるのは知っていたけど、まさかここまでとは・・・・・。
太陽光発電は設置する技術者によっては発電効率、寿命が変わることがあります。
そうなると初めは良くても将来的に損をしてしまう可能性がありますが、PS工法は設置する技術者の技量に左右されないのでかなりメリットが大きくなります。

せっかくお金をかけて太陽光発電を設置するんだから、損したくないよね!

ほんとその通りだわね~。それに人件費の節約にもなるしね~♬
3,パネルの上に乗らなくても良い

一体なんのこと?って思うよね~。でもこれ、意外と大事だったりするよ!
パネルを設置する時には屋根の下側(軒先の方)から始め、1段目を設置し2段目3段目と取り掛かります。
従来工法ではパネルを固定する時に下側(軒先の方)から金具を締め付けます。そうなると2段目以降は下の段に固定したパネルの上に乗る可能性が高くなり、4段ものパネルを設置となると、どうしても上に乗らないといけません。
パネルの上には乗ってもよい場所が決まっていますが、傾斜のある屋根の上ということもあり、バランスを崩してうっかり乗ってしまう可能性があります。

そもそもパネルの上に乗ったらだめなの?って思うわよね~。
実は乗ってはダメ!その理由を教えるわね♪
モジュールはパネル状になっており、そのフチにはパネルを補強するフレームがあります。
もしパネルの真ん中に乗ってしまうと、フレームがないのでたわみやすくなります。
うっかりパネルの上に乗ってしまっても表面のガラスは割れませんが、見えない場所にある「セル」がパリパリ割れる可能性があります。
「セル」とは、「毛髪1本より薄くスライスした発電する板」と考えてもらうとわかりやすいかもしれません。
意外なことにもし割れてしまっても、その時は全く分からないですし、何の問題もなく発電はします。

「なら大丈夫でしょ?」それは間違い!
そのまま月日が流れ数年後、上に乗った場所にはヒビが現れ、そのヒビがその後の発電低下に繋がってしまいます。
ちなみにそのヒビは「スネイルトレイル」といい、「スネイル」=「カタツムリ」、「トレイル」=「這った後」、つまりカタツムリが通った後のようになります。
従来工法だとパネルの上に乗ってしまう可能性があるのに対し、PS工法は乗らなくても設置出来るため、発電低下のリスクを減らすことが出来ます。

初めは良くてもその後の発電低下の値によってはかなりの損失になるから、なるべくなら避けたいわね!
4,設置するパネルの大きさ
従来工法とPS工法とでは設置できるパネルの大きさも変わってきます。
PS工法の方が大きいパネルを設置できるので、屋根が対応しているのであればPS工法を採用したほうがリターンが大きくなります。

PS工法って何? まとめ

PS工法はメリットが多いからまとめてみるよ!
- モジュール間のスペースを縮小化し、モジュール間カバーを使わず美しい外観を実現。
- 施工時間が短縮でき、設置する技術者の技量に影響されず安定した施工ができる。
- それにより利用者はコストダウンが可能になる。
- パネルの上に乗らず設置出来るため、発電低下のリスクを減らすことが出来る。
- 大きいパネルを使用できるのでリターンが大きくなる。

凄いメリットが多いわよね~。
でも、デメリットがきになるわよね。
PS工法のデメリットはあるのか?
パナソニックのHITを設置する時はPS工法が一般的ではありますが、場合によっては利用できないこともあります。
これは従来工法でもありえることでもあります。選ぶパネルも種類がありますし、見積もりの時に施工業者に確認しておくことをオススメします。
そしてPS工法は部材の価格が従来工法に比べて高いです。
利用者にとってはなるべくコストを抑えたいと思いますが、金額だけで決めると数年後の未来の結果が変わってきます。
従来工法は部材が安くても、PS工法は設置時間が大幅に短縮でき人件費が節約できますので、施工業者によっても見積価格に差が出ます。
何社かに色んなパターンで見積もりをし、その金額の差の理由などをよく吟味したうえで結論を出しましょう!