
ソーラーパネルって、屋根と一体になっているタイプもあるんだよね?

屋根と一体になることで、様々なメリットがあるからお得だよ♬

でもさ、ソーラーパネルの屋根一体型ってあんまり見ないけど、良いことだけじゃくて、悪いこともあるんじゃないの?

みんなが気になる、ソーラーパネル屋根一体型の「メリット」と「デメリット」をお届けするね!

ソーラーパネルの屋根一体型とは
一般的にソーラーパネルといえば、屋根の上に「架台」を設置し、その上にソーラーパネルを乗せる「屋根置き型」と呼ばれるタイプを想像するでしょう。

架台っていうのは、ソーラーパネルを乗せるための金属製の台のことだよ!
ソーラーパネルの「屋根一体型」とは、文字どおり「ソーラーパネル」と「屋根」が一体となっているタイプです。
「建材一体型」や「瓦一体型」とも言います。
見た目的には、ソーラーパネルで作られた屋根といった感じです。
引用:CANAME
新築で家を建てる際に、メーカーや、施工業者から、ソーラーパネルの屋根一体型をオススメされるケースが増えています。
では、ソーラーパネルの屋根一体型には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
ソーラーパネルの屋根一体型のメリット
ソーラーパネル屋根一体型のメリットは、以下の5つです。
- 隙間なくソーラーパネルをパネルを設置できる
- 発電量が多い
- 耐震性性が優れている
- 雨漏りのリクスが少ない
- デザイン性が優れている
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
隙間なく太陽光パネルを設置できる
ソーラーパネルを「屋根置き型」で設置する際に「架台」が必要であることは、先に述べました。
架台は、設置面積を必要とするほか、形状的に狭い箇所に設置をすることができないので、必然的にソーラーパネルが設置できる範囲も限定されます。

下の画像のように、屋根の端や、架台の形状と適していない面積には、設置ができないんだよ!
引用:ハピすむ
屋根一体型であれば、架台を設置する必要がなく、ソーラーパネル自体を屋根の材質とするので、屋根全面にソーラーパネルを敷き詰めることが可能となります。

デッドスペースを作らずに済むのは、得した気分だよね♬
発電量が多い
ソーラーパネルの屋根一体型は、屋根全面がパネルになっているので太陽光を受ける面積が広く、屋根置き型に比べると、多くの発電量を見込めます。
発電量が多ければ、自家消費する分だけでなく、売電に回す「余剰電力」を多く生み出すことができます。

「余剰電力」っていうのは、発電しても家庭で使いきれなかった未消化分の電力のことだよ!
太陽光発電の仕組み
引用:ミライフ
発電量の多い正午などは、仕事や学校で家を空ける家庭が多いので、必ず余剰電力が生まれます。
また、蓄電池を併用することで、日中発電した電力を貯めておくことができます。

蓄電池は、電力を貯めておけるバッテリーのようなイメージだよ!
日中貯めておいた電力を、夜間や災害時に取り出して使用できるのは、蓄電池の大きなメリットと言えるでしょう。
引用:省エネドットコム
耐震性が優れている
従来の屋根置き型のソーラーパネルは、屋根に架台を設置する必要があるので、地震が発生した際に、屋根や建物に掛かるダメージが不安視されてきました。
ソーラーパネルの屋根一体型は、架台を設置しない分、重量が軽く、屋根や建物に掛かるダメージも軽減されています。
雨漏りのリスクが少ない
屋根置き型のソーラーパネルは、雨漏りの被害がたびたび報告されています。
原因の1つとしては、設置業者の施工不良が挙げられます。
引用:街の屋根やさん
このケースの難しいところは、業者の施工不良を証明するのが難しいことです。
屋根の状態など、日常的にチェックをしているはずがありませんので、最初から穴が開いていたと業者に主張されれば、それを覆すことは困難です。
こういった問題の泣き寝入りを防ぐには、工事費の安さばかりを主張してくる業者に注意し、複数の業者から見積をとることが大切です。

ソーラーパネルの屋根一体型は、屋根材自体にソーラーパネルが組み込まれているので、後から屋根に穴を開ける必要がありません。
施工不良によるトラブルが心配なら、屋根一体型を選ぶようにしましょう。

デザイン性が優れている
住宅の景観を重視するなら、ソーラーパネルの屋根一体型は強い味方になるでしょう。
屋根置き型ですと、どうしてもデッドスペースができてしまったり、屋根の色と、ソーラーパネルの色合いがアンバランスになってしまうことがあります。

瓦屋根の上にソーラーパネルが乗っている風景も、どことなく不自然だもんね!
ソーラーパネルの屋根一体型ですと、屋根とパネルが一体になっていることから、非常にスタイリッシュな景観を実現できます。
また、屋根一体型は、黒系統の色合いが多いため、屋根だけでなく、家の外壁との調和も抜群です。

瓦と混ぜて設置できるタイプもあるから、瓦屋根の家でも安心だね♬

ソーラーパネル屋根一体型のデメリット
数多くのメリットをもたらしてくれる屋根一体型のソーラーパネルですが、良いことばかりではなく、デメリットも存在します。
- 初期費用が高い
- メンテナンス費用が高い
- 発電効率が低下しやすい
- 固定資産税が発生する
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
初期費用が高い
屋根置き型に比べると、屋根一体型のソーラーパネルは、価格が高い傾向になります。
なぜなら、一般的なパネルではなく、屋根材に組み込むための特殊な加工を施したパネルだからです。
例えば、一般家庭の理想的な太陽光は発電設備は、4.5~5kWだと言われています。
これを、屋根置き型の設置価格に換算すると、約126万~140万円という費用が発生します。
※1kWあたり28万円で計算
同じ設備容量であっても、屋根一体型の設置価格は、約150万円~200万円と言われています。

だいぶ金額が変わってくるね!
コストパフォーマンスを重視するのなら、比較的に安価で設置できる、屋根置き型のほうが良いでしょう。

初期費用が高い屋根一体型でも、業者によっては値引き交渉ができるから、必ず複数社に見積もり依頼をしてね!
メンテナンス費用が高い
太陽光発電は、基本的には「メンテナンスフリー」と言われています。
とは言え、太陽光パネルの汚れなどは発電効率の低下を招いてしまうので、数年に1度くらの清掃は必要でしょう。
メンテンナンス費用に関しても、屋根一体型のソーラーパネルは、費用が高くなる傾向にあります。
ソーラーパネルの清掃くらいであれば、屋根置き型とさほど差はありませんが、問題は「電気回路」などの故障です。

「電気回路」っていうのは、電気を発生させるための通り道みたいなものだよ!

ソーラーパネルに太陽光が当たると「電子」が発生して、電子が電気回路を通ると電気が発生するんだよ!
ソーラーパネルが屋根一体型になっていると、電気回路などの故障個所を特定するだけで一苦労です。
また、簡単に取り外すこともできないので、修理に時間と費用が掛かってしまいます。
こうした事態を防ぐためには、頻繁に施工業者やメーカーの点検を受ける必要がありますので、メンテナンス費用が高くなるというわけです。
発電効率が低下しやすい
屋根置き型に比べて、熱が籠りやすいというのも、屋根一体型のデメリットです。
通常、架台が設置してあれば、ソーラーパネルと屋根の間に、熱を逃がす空間が作られます。
ですが、屋根とソーラーパネルが一体となっている場合は、熱を逃がすスペースがなく、結果的に熱が籠りやすくなってしまうのです。

熱が籠ると、何で発電効率が低下するのかな?
なぜなら、ソーラーパネルの表面温度が上昇してしまうからです。
ソーラーパネルの発電効率が最大値になるのは、パネルの温度が25℃の時だと言われています。
夏場などは、たくさんの太陽光を浴びるので、発電効率が良いイメージがあるかと思いますが、実はそうではありません。
確かに、多くの発電量を見込めることは間違いありませんが、真夏は、パネルの温度が最高で80℃近くまで上がるため、決して発電効率が良いとは言えないのです。

架台を設置しない屋根一体型は熱を逃がせないから、更にパネル温度が上がりやすくなるってことだね!

価格は高くなりますが、最近ではパネル温度が上昇しても、発電効率が落ちにくいタイプのソーラーパネルも販売されています。
価格は、メーカーや販売業者によって異なりますので、複数の見積もりを依頼することをオススメします。
固定資産税が発生する
屋根一体型のソーラーパネルには「固定資産税」が発生します。
屋根置き型のソーラーパネルは「屋根」と「ソーラーパネル」が分離しているで非課税となります。
屋根一体型は、固定資産税の金額も高くなりますので注意をしてください。
ソーラーパネル屋根一体型のメリットデメリットまとめ
ここまで、屋根一体型ソーラーパネルの「メリット」と「デメリット」を解説しました。
まとめると、以下のようになります。
メリット
- 隙間なくソーラーパネルを設置できる
- 発電量が多い
- 耐震性に優れている
- 雨漏りのリスクが少ない
- デザイン性が優れている
デメリット
- 初期費用が高い
- メンテナンス費用が高い
- 発電効率が低下しやすい
- 固定資産税が発生する
自分のライフスタイルに合ったソーラーパネルを、ぜひ探してみてください。