
太陽光発電を設置する時、曇りの日や雨の日の発電量が気になるよね!

そうね!曇りの日や雨の日にちゃんと発電するのかなど天候が悪いときの太陽光発電についてご紹介するわね♪

太陽光発電は曇りや雨天で発電するのか?
結論から言いますと、太陽光発電は曇りや雨の日でも多少は発電します。
例えばですが、どんなに土砂降りの雨でも昼間であれば夜のように暗くなりません。どんな悪天候でも夜が明けるとわかります。
どんなに雨が降ったとしても昼間であれば太陽の光は地面に当たります。ということは、雨の日の太陽光はゼロではないことがわかると思います。
私たちが思っている以上に太陽の光は強力なんです。だから太陽光が少しでもあたれば太陽光発電は発電します。

でも晴れの日に比べると雲や雨に光をさえぎられて太陽光が弱くなり、発電量が減ってしまうんだ!

それと、雲や雨の状態やパネルの性能によっても違うのよ~。
雲の大きさや密度、雨の量などによっても発電量は変わり、またパネルの性能でも違いがあります。
では、どれくらい発電量が低下するのか?じつは曇りや雨の日は快晴の時より5~10%ほど低下すると言われます。

ここで気になるのが、パネルの性能によっても曇りや雨の日の発電量が変わってくるってことだよね!

そうね。天候はどうしようもないけど、パネルの性能は自分が選択できるわよね♪

じゃあ、次はメーカーごとの雨の日の発電量をご紹介するよ!
各メーカーの雨の日の発電量
先ほど太陽光パネルの性能によっても曇りや雨の日の発電量が変わると言いました。
これから各メーカーがホームページで発表している数値をご紹介します。

でもね、雲や雨の程度によっても違うから、メーカーのページも確認しておくと安心よ!
メーカー名 | メーカー名 | 曇りの日の発電量 |
---|---|---|
パナソニック(HIT) | 晴天の1/5~1/20 | 晴天の1/3~1/10 |
Qセルズ | 晴れの1/5の照度で97%(多結晶)と98%(単結晶) | 晴れの1/5の照度で97%(多結晶)と98%(単結晶) |
シャープ | 公式発表なし | 公式発表なし |
京セラ | 公式発表なし | 公式発表なし |
ソーラーフロンティア | 公式発表なし | 公式発表なし |
カナディアンソーラー | 公式発表なし | 公式発表なし |
東芝 | 公式発表なし | 公式発表なし |
サンテックパワー | 公式発表なし | 公式発表なし |
三菱 | 公式発表なし | 公式発表なし |

公式発表なしが多いよね!公式発表がないところは、基本的に日射量に比例して発電するとしているんだ!

通常は基本的にどのメーカーも、日射量が5~20%ほどにまで発電量が低下するのよ!

ですが、1つ注意したいのが、曇りや雨の日の発電量だけでメーカーを選ぶこと。
曇りや雨の日以外にも、発電量が低下することがあります。それは、晴れた日は条件によって高温になりやすい場合もあり、そうなると発電量が低下します。

さらに自分の家に合ったパネルなのかどうかもあるから、一概には言えないんだけどね~。

太陽光発電を導入する前は必ず現地調査をしてもらってシミュレーションをして自分の家に合った太陽光パネルを設置することが大切なのよ!
曇りや雨天時の対策方法
曇りや雨の日など天候は我々人間にはどうにもできませんが、太陽光発電を導入する前の事前の準備、システム選び、設置後には定期的なメンテナンスなどで、晴れの日の発電のロスを防ぐことで発電量をあげることは可能です。

ようは、曇りや雨の日の発電量を晴天の時に補う工夫をするのが一番なんだ!

じゃあ、ここからは発電量を上げるための事前準備と設備選び、メンテナンスについて解説しいくわ♪
曇りや雨天時の対策方法1,太陽電池パネルは発電効率で選ぶ
太陽電池パネルは色んな種類があり、それぞれ性能や特性も違いがあります。
色んな太陽電池パネルの性能や特徴をしり、発電効率の良いパネルを選ぶことが大事です。

太陽電池パネルは材料によって大きく2種類に分けられるよ!
太陽電池パネルの主な材料は、シリコン系と化合物半導体の2種類に分けられ、シリコン系はさらに結晶シリコンと薄膜シリコンの2種類に分けられます。
結晶シリコンは、現在の太陽電池パネルの主流で、世界的に見ても太陽電池の生産量の75%を占めています。
さらに結晶シリコンは「単結晶」「多結晶」の2種類があります。
単結晶は太陽光を電力に変える変換効率が高い反面コストが高く、多結晶はコストは低いですが単結晶よりも変換効率が低くなります。

単結晶と多結晶の違いについては以下の記事を参考にしてね♪


次が、化合物半導体系。化合物半導体系の種類は「Ⅲ-V族」「CbTe系」「CIGS系」の3つがあるよ!

化合物半導体系などの太陽光電池については以下の記事を参考にしてね♪

太陽光発電の設置場所に日陰が出来るような場合では、人気があるからと言って結晶シリコン系の太陽光パネルを安易に選ばない言うにしましょう。
実はシリコン系の太陽光パネルは日陰での発電効率が激減してしまうのです。
結晶シリコン系のパネルは、発電媒体と同時に電力伝達媒体としての役割もあり、発電した電気の移動も太陽電池パネルが行っているので、太陽電地パネルの一部でも日陰になると、その場所の発電が出来ないだけではなく、電気の伝達もできなくなります。
ですが、CIGS系の太陽電池パネルであれば、発電を行う「セル」が独立しているので、日が当たる部分だけでも効率的に発電が可能になります。

CIGS系の太陽電池パネルは雲などでパネルの一部が影になっても有効なんだ!
曇りや雨天時の対策方法2,パネルのチェック
雨や強風の後は太陽電池パネルを必ず確認しましょう。
雨や強風後は、太陽光発電パネルに枯れ葉やごみなどが付いている可能性があり、それらが太陽光を遮ってしまいます。結果その分の発電量が低下してしまいます。
さらに長時間、枯れ葉やごみを放置すると、発電できない部分が発熱する「ホットスポット現象」というものが起こる危険があり、これが起こると太陽光パネルが故障したり、最悪なケースでは発火する恐れもあります。

だから、雨天や強風後には太陽光パネルのチェックが必須なのよ!
曇りや雨天時の対策方法3,メンテナンス
太陽光発電を導入した時は、太陽光発電の効率をよくすることが重要で、定期的なチェックやメンテナンスはとても大事になります。
晴天の時に発電ロスが起きないよう、清掃や雑草処理なども大事になります。

この発電ロスは原因がいくつかあるんだけど、清掃や雑草の処理をすると避けられるんだ!
太陽光発電の汚れでの発電ロス
太陽光パネルの表面はツルツルしており汚れにくくなっていますが、傾斜が付いた状態で屋根に設置されているので、少しの汚れくらいなら雨が流してくれます。
太陽光パネル設置後はしばらくは綺麗ですが、時が経つにつれて汚れも溜まってきます。

窓と一緒ね!定期的なメンテナンスは大事!
雑草による影の影響
これは意外かもしれませんが、発電ロスの原因の1つが雑草になります。
雑草が太陽光パネルよりも高くなり、パネルの一部を覆ってしまうとその部分は影になり、影になった部分は発電出来なくなり、発電効率が低下してしまいます。
このケースは特に野立ての太陽光システムに当てはまります。
さらに放置していると上記でいったように、ホットスポット現象が起こり、故障や発火の原因にもなってしまいます。
太陽光発電は曇り雨天に発電するの?まとめ
曇りの日や雨の日でも太陽光発電は発電出来るとわかりました。
ですが、発電量が低下してしまうのは困ります。
天候は操作することが出来ませんが、晴天時に効率よく発電させることは可能になります。

だから、太陽光発電導入前に設置場所や太陽電池パネルを慎重に選んで、定期的なメンテナンスが大事になるよ!

自分の住んでいる地域の天候なども調べて業者にシミュレーションをしてもらうと良いわ!各地域ごとの年間を通した平均日射量をNEDOのデータベースでも確認できるわよ~。