自宅の庭にソーラーパネルを設置する人って、意外に多いよね!
広い庭なら設置できる枚数も多いから、売電収入が期待できそうだよね♬
でもさ、庭だと屋根よりも低い位置にあるから、ちゃんと発電できるか心配じゃない?
自宅の庭にソーラーパネルを設置するメリットやデメリット、申請方法や税金との関係性など、みんなが気になる情報をお届けするね!
ソーラーパネルを庭に設置すると得なのか
自宅の庭にソーラーパネルの設置を検討する際、本当に得なのか、疑問を感じる人は多いと思います。
結論からお伝えしますと、庭にソーラーパネルを設置することは、得に繋がります。
屋根ではなく、ソーラーパネルを庭置きにすることで、業者に頼むことなく気軽にメンテナンスができたり、デットスペースを有効活用することにより、発電量の増加が期待できるなどのメリットがあります。
一方で、デメリットも存在するので、両者をしっかり理解することが大切です。
ソーラーパネルを庭に設置するメリット5選
ソーラーパネルを庭に設置するメリットは、以下のとおりです。
- 屋根よりも設置が簡単
- 発電量の増加が期待できる
- 状況によってソーラーパネルの向きや角度を調整できる
- メンテナンスがしやすい
- デッドスペースを有効活用できる
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
屋根よりも設置が簡単
地上に太陽光発電設備を設置する際は「野立て」となります。
野立てとは、遊林地や利用していない田畑などの土地へ、直に太陽光発電を設置する方法です。
郊外の土地に、ソーラーパネルが整然と並んでいる風景を見たことがある人も多いんじゃないかな!
あれの庭バージョンだよ!
野立ての場合、地面に「架台」という、金属製の台を立てます。
設置する際は、JPEAのガイドラインが基準になり、確かな技術力を持った、専門の業者が工事を行います。
ここで注意点ですが、ソーラーパネルは発電容量が大きくなるほど、サイズと、重量が増します。
架台は、その重さに耐えなくてはならないので、価格よりも安全性を重視することをオススメします。
材質としては、スチール製が推奨されます。
アルミニウム製と比較すると高価ですが、強度や耐久性で高い評価を受けており、防錆加工を施すことにより、錆びる心配がありません。
アルミニウム製は、コストパフォーマンスに優れており、撤去費用なども安く抑えられますが、強度という点で不安があります。
これらの工事費用は、業者によって大きく異なります。
設置を検討する際は、必ず複数の業者に見積もりを依頼してください。
材質や工事内容は素人の判断では難しいところがあるから、しっかり説明をしてくれる、良心的な業者を探してね!
価格と技術力の両方で納得するには、複数の見積もり依頼は必須だよ!
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架台取り付けの工事は、屋根にソーラーパネルを設置する際も行いますが、地面のほうが簡単です。
また、屋根の場合は、面積が狭いと足場が悪く、転落事故などの危険性がありますが、地面に設置するのであれば、その心配はいりません。
台風による強風で屋根に設置した太陽光パネルが落下した事例
引用:朝日新聞
発電量の増加が期待できる
庭にソーラーパネル設置するメリットとして、発電量の増加が期待できます。
自宅の庭が広ければ、サイズの大きな太陽光パネルであっても設置することができ、屋根よりも多くの枚数を設置できる場合もあります。
そして、何といっても最大のメリットは、売電収入が増やせるということです。
自宅に太陽光発電を設置した場合、固定価格買取制度(FIT)が適用できます。
FITは、一定期間は、同じ金額で電力を買い取ってくれる制度で、導入コストの回収を助けるという側面も持っています。
期間は太陽光発電の発電容量によって異なり、10kW未満の「住居用」なら10年間、10kW以上の「産業用」であれば、20年間の買い取りが保証されます。
- 10kW未満の「住居用」 ⇒ 10年間
- 10kW以上の「産業用」 ⇒ 20年間
この期間内は安定した売電収入が期待できるから、できるだけFIT適用期間内にローンが返済できるプランを検討してね!
業者によって金額が大きく変わるし、事前に返済シュミレーションをやってくれるところもあるから、忘れずに依頼してね!
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通常、自宅に太陽光発電を設置した場合、FITは10kW未満の住居用が適用されますが、庭が広く、10kW以上の設備を設置できるようなら「産業用」として、20年間の買取保証を得ることができます。
これは、非常に大きなメリットです。
庭だけでなく、屋根にも太陽光発電を設置した場合、二ヶ所の発電容量を合算させた数字が適用されます。
つまり、屋根に4kW、庭に7kWの太陽光発電を設置した場合、合わせて11kWの発電容量になるので、20年間という期間を適用してもらえるのです。
それって、凄くお得だよね♬
発電容量が大きければ、必然的に売電収入も多くなるからね!
ですが、1点だけ注意してください。
既に、屋根に太陽光発電を設置済みの場合、後日追加で庭に太陽光発電を設置しても、発電容量の合算ができません。
このケースは、最初に設置した屋根の発電容量がFITに適用されます。
状況によってソーラーパネルの向きや角度を調整できる
太陽光発電の発電量は「日当たり」に大きく左右されます。
性能が良いパネルをたくさん設置しても、太陽光がパネルに光が当たらなければ意味がありませんからね。
そのため、太陽光発電を設置する際は、屋根の方角や角度を重視します。
一度パネルを取り付けてしまうと、位置を変えるといった作業は非常に骨が折れます。
何より、工事費用が発生してしまうので、設置位置は慎重に決めざるを得ません。
発電効率が良い設置位置は、最も日当たりが良い南向きだと言われています。
引用:太陽光ポータル
そのため、家族が団欒するためのリビングスペースも、南向きに設置されているケースが多いです。
1日のうちで、最も太陽光が強いのは正午ですが、この時間帯に太陽光パネルが南向きにあれば、多くの発電量が見込めます。
ですが、もし屋根の向きが南ではなく、北側だったらどうでしょうか。
住宅のデザインというのは、周辺環境も考慮されて設計されているため、やむを得ない事情で、屋根が北向きであるケースもあります。
この場合、屋根に設置しても、太陽光発電のパフォーマンスを最大限に引き出すことはできませんよね。
月々の売電収入が、ローンの返済額に追いつかないという最悪なケースも、十分にあり得ます。
それじゃ、高いお金を出して設置した意味がないじゃんよ!
庭に設置した場合も、同じことになるのかな?
ご安心ください。庭にソーラーパネルを設置する場合であれば、屋根の方角や角度は関係ありません。
倉庫や、背の高い樹木などの障害物がない限り、庭内の南向きの位置にソーラーパネルを設置することにより、効率の良い発電を実現することができます。
また、発電効率を上げるには、ソーラーパネルの設置角度も重要です。
引用:ソーラーサポートセンター
屋根の場合ですと、デザインや周辺環境によって、最適な角度に設置できないケースもありますが、庭であれば、自由に調整が可能です。
メンテナンスがしやすい
メンテナンスが容易であることも、メリットの1つです。
通常、太陽光発電のメンテナンスは、専門の業者に依頼するのが一般的です。
なぜなら、素人が屋根に上るのは、非常に危険だからです。
屋根上には、所狭しと、ソーラーパネルが並んでいます。
場合によっては、ケーブル類が剥き出しになっている箇所もあり、足をとられて転落する危険性だってあります。
命に関わることだから、絶対に屋根には上らないでね!
技術的なメンテナンスは難しいですが、ソーラーパネルの清掃や、状態のチェックくらいであれば、庭にあることで手軽に行うことができます。
引用:エコでんち
デッドスペースを活用できる
広い庭を持っている場合、使わないスペースというのがあると思います。
デッドスペースに、太陽光発電を設置するのは、非常に有効な手段だと言えます。
元々が遊ばせている土地なのですから、無駄のないように活用していきましょう。
また、大規模な太陽光発電の設置に躊躇するなら、折り畳み式のソーラーパネルを設置するという方法もあります。
引用:Rentio PRESS
折り畳み式のソーラーパネルは、以前からありましたが、その性能はお世辞にも良いとは言えませんでした。
ですが、近年のアウトドアや、車中泊ブームによって、各メーカーも、折り畳み式のソーラーパネルや、持ち運び可能な大規模バッテリーの開発に力を入れ、今ではかなり高性能な商品が数多く販売されています。
残念ながら、折り畳み式のソーラーパネルでは、売電の許可を得ることはできませんが、自宅で消費したり、電気自動車(EV車)の充電に使用することができます。
エコなのが地球に優しいよね♬
ソーラーパネルを庭に設置するデメリット5選
メリットがある以上、必ずデメリットも存在します。
具体的には、以下のとおりです。
- 盗難被害に遭う可能性がある
- 事故が発生する危険性がある
- 周囲の環境に影響を受ける
- 除草作業の手間がかかる
- 土地の状態によっては整地が必要になる
デメリットを把握しておくことで、失敗や損を防いでいきましょう。
盗難被害に遭う可能性がある
屋根に設置したソーラーパネルが盗まれるという話は、あまり聞きませんよね?
ですが、庭や郊外の土地では、盗難事件が少なからず発生しています。
引用:SBSnews6
庭や郊外の土地の場合、容易く敷地内に侵入できるというデメリットがあります。
特に、人目のない真夜中であれば、誰にも気づかれることなく盗まれてしまう危険性があります。
転売目的でソーラーパネルを盗まれることもありますが、どちらかと言えば、パネルよりも、ケーブル類のほうがターゲットになりやすいです。
ケーブルには、銅線が仕込まれていることから高値で売ることができ、ソーラーパネルと違い、シリアルナンバーがないので、転売しても足がつく心配がありません。
軽くて、持ち運びが容易いというのも、狙われやすい理由の1つです。
こういった盗難被害を防ぐには、人感センサーで起動するライトや、防犯カメラを設置するしかありませんが、悪事に慣れている人間には効果が薄いかもしれません。
万が一に備えて、保険に加入しておくのが、一番の得策と言えるでしょう。
事故が発生する危険性がある
庭にソーラーパネルが設置されている場合、屋根の時には、考えもしなかった事故が発生する危険性があります。
その1つに、配線によるトラブルがあります。
屋根とは違い、地面に配線類が走っていますので、足を引っかけてしまうと、発電や、売電機能が止まってしまう恐れがあります。
加えて、配線が切れてしまった場合は、それが原因で出火する危険性もあります。
特に、子供のいる家庭は要注意だよ!
ボールなどがソーラーパネルに当たると、故障の原因にもなるから気をつけてね!
周囲の環境に影響を受ける
太陽光発電の発電量は「日当たり」に左右されることは先に述べましたが、周囲の環境によって、発電パフォーマンスを発揮できないケースもあります。
例えば、せっかくソーラーパネルを南向きに設置しても、周囲に背の高い家や、樹木があると、時間帯によってはソーラーパネルに影ができてしまうことがあります。
太陽の位置は、時間の経過とともに変化していくので、午前中は問題がなくても、午後になって太陽の位置が動くことで、先ほどまではなかった影が作られてしまうのです。
電信柱の影により発電量が減少しているソーラーパネルの例
引用:日経BP
同様に、新たに隣近所に家が建ってしまったり、樹木を植えられてしまうことによって、ソーラーパネルを設置する時には存在しなかった影が、作られてしまうケースもあります。
こういったケースは、先が読めないばかりでなく「反射光」などのトラブルにも繋がってきます。
反射光とは、ソーラーパネルによって反射された太陽光が、近隣の住居に入り込んでしまい、住人に「眩しさ」や「熱さ」というストレスを与えてしまうことです。
引用:環境ビジネスオンライン
庭に設置するからこそのトラブルもあるということを、覚えておいてください。
除草作業の手間がかかる
雑草が太陽光発電に与える影響は、決して軽視できるものではありません。
ソーラーパネルの近くに生えていた雑草が成長すると、部分的にパネルに影を生み出してしまうのです。
引用:はつでん管理人
雑草は、コンクリートで固められた都会の地面でも、逞しく成長します。
その生命力は、正に驚異的と言えるでしょう。
「雑草魂」という言葉があるくらいだから、根性は折り紙付きだよ!
雑草問題を解決するには、地面に除草剤を散布するのが一般的ですが、砂利を敷いたり、思い切ってコンクリートで舗装するのも効果的です。
土地の状態によっては整地が必要になる
「野立て」の場合「架台」という金属製の台を設置することは先に述べましたが、どんな地面でも、架台が設置できるというわけではありません。
ソーラーパネルという重量のある太陽電池に太陽光が当たりやすいよう、傾斜をつけるために架台を設置するので、安全面に配慮をし、きちんと基礎工事を行います。
投資目的で、郊外の土地にソーラーパネルを設置する場合は、工期の長さや、コスト面の高さが問題であっても、地面にコンクリートを埋め込み、床にように繋がった土台を作る「ベタ基礎」が採用されることが多いです。
一般家庭の庭に設置する場合は、それほど大掛かりな工事は必要ありませんが、それでも、地面に凹凸や、傾斜がある場合は、最低限の整地を行って、地盤を整えます。
そうでなければ、ソーラーパネルの重さで架台が傾いたり、場合によっては、地面から抜け落ちてしまう危険性があります。
架台が抜け落ちたら、ソーラーパネルが地面に落下して壊れちゃうよ!
基礎工事にも、様々な種類があるので、専門家の助言を受けて、信頼できる業者に依頼をしてください。
補助金が申請できる
太陽光発電の導入には、ソーラーパネルや、パワーコンディショナーなどといった機器の代金と、設置するための工事費が掛かります。
多額の初期費用が必要なので、補助金を活用することをオススメします。
現在、残念ながら国による補助金制度は廃止されています。
ですが、各自治体が独自の補助金制度を設けているので、ぜひチェックしてみてください。
例として、東京都品川区の「太陽光発電システム設置助成のご案内」を載せておきます。
内容 家庭用 業務用 太陽光発電システム (1件3キロワットまで) 9万円×30件 (1件5キロワットまで) 15万円×5件 金額 計270万円 計75万円 ※1キロワットあたり3万円を助成します。
<令和3年度助成決定状況>
- 家庭用13件 ⇒ 1,032,000円
- 業務用2件 ⇒ 124,000円
申し込みに必要な書類などは、各自治体のホームページに詳しく記載されています。
お住まいの地域をチェックしてね!
申し込みには上限数が設けられているから、早い者勝ちだよ!
太陽光発電の設置には経済産業省に届け出が必要
太陽光発電設置後は、事業計画認定書を、経済産業省に申請をする必要があります。
手続きは、オンラインで行うことができます。
経済産業省資源エネルギー庁「再生可能エネルギー電子申請」というページで、必要情報の入力を進めましょう。
非常に細かで複雑な手続きですので、不安であれば、業者に代行を依頼することもできます。
費用は業者によって異なりますが、無料で請け負ってくれるところも多いので、契約の際に必ず確認しましょう。
専門的なことはプロに任せたほうが安心だよ!
代行料金が初期費用に含まれているケースも多いからね!
機器の価格だけでなく、そういったオプションサービスも含めて、必ず複数の業者に見積もりを依頼してね!
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発電システム容量によっては固定資産税が発生する
太陽光発電の固定資産税は、発電容量によって、課税対象となるか決まります。
- 住宅用(10kW未満) ⇒ 課税対象とならない
- 産業用(10kW以上) ⇒ 課税対象となる
非課税となりたいのなら、発電容量が10kW未満になるように調整しましょう。
ソーラーパネルを庭に設置するまとめ
ここまで、ソーラーパネルを庭に設置する前の超基本情報として、メリットとデメリットなどを解説してきました。
まとめると、このようになります。
メリットは、以下のとおり。
- 屋根よりも設置が簡単
- 発電量の増加が期待できる
- 状況によってソーラーパネルの向きや角度を調整できる
- メンテナンスがしやすい
- デッドスペースを有効活用できる
デメリットは、以下のとおり。
- 盗難被害に遭う可能性がある
- 事故が発生する危険性がある
- 周囲の環境に影響を受ける
- 除草作業の手間がかかる
- 土地の状態によっては整地が必要になる
ソーラーパネルを庭に設置することは、デメリットを把握していれば、非常に有効的な活用法と言えます。