太陽光発電を購入して後悔していると2チャンネルや知恵袋に書き込みをしている人がいるね。
知恵袋には、「太陽光発電はやめたほうがいい」という意見もあるわね。
太陽光発電の7割が損というのは、本当なのかな?
太陽光発電をつけてよかったと思っている人もいるから、太陽光発電で成功する方法を一緒に確認しにいこう。
太陽光発電で後悔した事例
太陽光発電を設置して後悔したという事例には、次のようなものがあります。
- 期待どおりの発電量が得られなかった
- メンテナンス費用が想像以上にかかる
- シミュレーションどおりの売電収入にならなかった
- 屋根の形を優先したら間取りに納得できなかった
- 容量が合わない蓄電池をセット購入してしまった
どのようなことで後悔しているのか、事例の詳細を見ていきましょう。
期待どおりの発電量が得られなかった
新築の住宅に太陽光発電を導入して後悔した事例の1つに、期待したほど発電量がなかったという話をブログで紹介している人がいます。
太陽光発電導入時には、購入前に業者から発電量のシミュレーションをしてもらうのが一般的です。
しかし、シミュレーションで設定している前提条件と自宅の屋根の造りや周辺環境の条件が一致していなければ、期待どおりの発電量が得られないということになりかねません。
後悔することがないように、発電に最適な状態で太陽光パネルを設置できるよう業者とよく相談しましょう。
メンテナンス費用が想像以上にかかる
太陽光発電の導入後は、メンテナンスの実施が義務付けられているためメンテナンス費用がかかります。
太陽光発電のメンテナンスを行わなかったことが原因の事故発生が続いたため、2017年に改正されたFIT法で設置容量10kW未満の太陽光発電にもメンテナンスが義務付けられたのです。
このほかにも、途中でパワコンの交換が必要になる可能性もあります。
メーカーに無料で保証される範囲を確認し、メンテナンスのためにどれくらいの費用の準備が必要になるか把握しておくようにしましょう。
シミュレーションどおりの売電収入にならなかった
太陽光発電を購入する前のシミュレーションどおりに売電収入が得られなかったという事例もあります。
太陽光発電の発電には天候が影響するので、絶対にシミュレーションどおりに発電できるということはありません。
シミュレーションの中で、影ができることを考慮できていないなどがあると想定したよりも売電収入が少なかったということになってしまう可能性があります。
屋根の形を優先したら間取りに納得できなかった
効率よくソーラーパネルで発電できるように屋根を設計してもらったら、希望の間取りが叶わなくなったという事例があります。
住宅の屋根に太陽光発電システムを設置する場合、容量を大きくできるのは「片流れ」と言われる形状の屋根です。
太陽光パネルは南向きに設置しないと発電効率が悪いので、屋根の造りが限定されてしまい屋根裏部屋のスペースが取れなくなることも考えられます。
太陽光発電と間取り、どちらの優先順位が高いかをご家族で話し合い、全員が納得した設計に決めることをおすすめします。
容量が合わない蓄電池をセット購入してしまった
自宅に必要な分よりも大容量の蓄電池を太陽光発電とセットで導入して後悔しているというケースもあります。
蓄電池は、太陽光発電の設置容量と家庭での消費電力量をもとに、最適な容量を選ぶ必要があります。
万が一に備えて容量は大きいほうが良いと思われるかもしれませんが、大容量になる分で初期費用が上がるのでコストを回収できるまでの期間が長くなるでしょう。
蓄電池は、最適な容量を確認して購入するのがおすすめです。
太陽光発電で後悔しやすい失敗トラブル
太陽光発電を設置すると、トラブルが起きることがあります。
実際に後悔したという事例が多いトラブルは、次のとおりです。
- 近隣からクレームが来た
- 雨漏りが発生した
- 業者が交換・修理に応じてくれない
それぞれの事例でどのようなことが起きたのか、詳細を説明していきます。
近隣からクレームが来た
太陽光発電を自宅の屋根に設置したら、近隣の住民からのクレームに発展してしまったという事例がよくあります。
太陽光パネルは、基本的に真南に向くように設置するものです。
あってはならないことですが、方角を間違えて北向きで設置してしまった場合に北側にある住宅で窓を開けると太陽光パネルからの反射光が眩しいということになってしまいます。
また、パワーコンディショナーの稼働音がクレームの原因になることもあります。
住宅用の太陽光発電では屋内設置用のパワコンがありますので、クレームを回避できるように適切な機器を選ぶようにしましょう。
雨漏りが発生した
太陽光パネルを屋根に設置する際、架台を固定するため屋根に穴を開ける必要があるので、雨漏りの原因になる可能性があります。
住宅用の太陽光発電設置の実績が多い業者なら穴を開けていい場所や、穴を開ける度合いも熟知していますが、あまり実績がない業者の場合に施工不良が起きてしまうかもしれません。
施工不良での雨漏りを回避するためには、信頼できる業者に依頼することが重要です。
業者が交換・修理に応じてくれない
太陽光発電の設備に故障が見つかった際、業者が交換や修理の日程を調整できるまでに時間がかかることがあります。
理由としては業者の拠点から現地が遠かったり、修理に必要な部材の入荷に日数がかかったりすることが考えられます。
購入した側からすると少しでも早く不具合を直して正常に発電できるようにしてほしいと思うものですので、アフターサービスがしっかりしていない業者だと後悔してしまうかもしれません。
太陽光発電で後悔しない注意点
太陽光発電の購入後に後悔をしないために注意したいことがあります。
注意点は、次のとおりです。
- 費用としては新築時の導入がベスト
- 売電価格の推移を知る
- 発電量は徐々に低下する
それぞれの注意点のポイントを解説していきます。
費用としては新築時の導入がベスト
新築の住宅に太陽光発電を導入すると住宅ローンに設置費用などの初期費用を含められます。
後から屋根にソーラーパネルを設置することもできますが、住宅ローンとソーラーローンの2つを抱えることになります。
余剰電力の売電収入があるとはいえ、毎月の返済が負担になりかねません。
太陽光発電の導入費用は、住宅ローンに含めるのがおすすめです。
売電価格は常に変動する
太陽光発電の買取価格は、毎年変動しています。
固定価格買取制度で電力会社に買取してもらえる売電単価の推移は、次の表のとおりです。
年度 | 売電単価 |
---|---|
2012年度 | 42円 |
2013年度 | 38円 |
2014年度 | 37円 |
2015年度 | 35円 ※1 |
2016年度 | 33円 ※1 |
2017年度 | 30円 ※1 |
2018年度 | 28円 ※1 |
2019年度 | 26円 ※1 |
2020年度 | 21円 |
2021年度 | 19円 |
2022年度 | 17円 |
2023年度 | 16円 |
※1出力制御対応機器設置義務ありの場合
固定価格買取制度の売電単価は毎年下がるので、自分がいくらで売電できるのかを正しく把握して、太陽光発電を購入する前のシミュレーションに反映しましょう。
発電量は徐々に低下する
太陽光発電の設備は、基本的に屋外に設置するため故障の可能性が高いです。
太陽光パネルの寿命は25年~30年と言われていますが、経年劣化は避けられないので徐々に発電量が低下していきます。
長期間安定した発電量を保つためには、定期的にメンテナンスを行って設備を良い状態で保つことが重要です。
太陽光発電で失敗しないための対策
太陽光発電の導入で失敗しないために気を付けたいポイントがあります。
ポイントは、次に挙げるとおりです。
- 業者を慎重に選ぶ
- 細かいシミュレーションを行う
- 住宅ローンを利用する
- 補助金制度を把握しておく
- 屋根や周囲の環境をチェックする
どのように対策をするのか、詳細を解説していきます。
業者を慎重に選ぶ
太陽光発電の購入において、業者選びはとても重要なポイントです。
設備を売って終わりではなく、メンテナンスを含めて責任を持って対応してもらえる業者かどうかを判断してから契約しなくてはなりません。
太陽光発電の販売実績が多い業者なら知識が豊富でトラブルが起きても柔軟に対応できるので、安心して工事もメンテナンスも依頼できるでしょう。
複数の業者から見積もりを取って、相場に合った金額になっているかなどを比較する方法でも信頼できる業者かどうかを見分けるポイントになります。
細かいシミュレーションを行う
太陽光発電を購入する前のシミュレーションは、綿密に行いましょう。
発電のシミュレーションは販売業者が見積もりと一緒に作成してくれるのが一般的です。
しかし、業者が作成するシミュレーションは平均値を取っている可能性があり、自分が太陽光発電を設置しようとしている土地の条件とは違っていることも考えられます。
日照時間が正しく反映されているのかや影は考慮されているかなどを細かく確認し、正しい情報で計算したシミュレーションを元にローンの返済計画を立てることが大切です。
住宅ローンを利用する
戸建て住宅を新築するタイミングで太陽光発電を導入する場合は、住宅ローンの中に太陽光発電の初期費用を含められるメリットがあります。
太陽光発電を後付けにして別でソーラーローンを組む方法もありますが、2つもローンがあると売電収入があっても毎月の返済額が負担になりかねません。
住宅ローンを利用できれば、2つローンを組むよりは月々の支払いの負担を少なくできるのでハウスメーカーの担当者に相談してみると良いでしょう。
補助金制度を把握しておく
利用できる補助金が公示されていないか、日頃から確認するようにしておくことも太陽光発電で失敗しないための対策として有効です。
国や地方自治体で毎年補助金が交付されています。
しかし、交付されるための条件が細かかったり、申請できる期間が短かったりするので事前に準備ができればスムーズに補助金が受け取れるでしょう。
補助金を利用できればお得な金額で太陽光発電を購入できますので、利用できる補助金の情報を探すことをおすすめします。
屋根や周囲の環境をチェックする
既設の住宅に太陽光発電を設置する場合は、屋根の構造や向きが発電量に大きく影響します。
パネルは基本、真南に向けて設置したいので南側に面している屋根の面積が広いのが理想です。
新築の場合も、太陽光パネルの設置に適した屋根の構造になるように設計士さんや太陽光発電の施工業者と検討が必要です。
周囲にパネルに影を作る建物がないかなどを確認して、太陽光パネルの設置方法を工夫することも失敗しないために重要なポイントになります。
太陽光発電で後悔しないために実例を知っておこう
ここまで、太陽光発電を導入して後悔した事例やトラブルなどを紹介してきました。
購入後に後悔しないためには、実例から学んで対策を練ることが重要です。
太陽光発電をつけてよかったと思えるように、念入りに選び方を勉強して太陽光発電を始めてみてはいかがでしょうか。