太陽光発電で投資に失敗したというブログを見つけたけど、太陽光発電投資は危険なの?
私も太陽光発電投資で後悔したケースを紹介しているブログを見たことがあるよ。
太陽光発電は、リスクがあるからやってはいけないってこと?
太陽光発電投資にはリスクもあるけれど、回避する方法を知って対策すれば成功できるのよ。太陽光発電の投資で失敗しない方法を確認していこう。
太陽光発電投資で失敗した体験談まとめ
太陽光発電投資の失敗の声には、下記のようなものがあります。
- 見積もりの見方を間違えた
- 収益の少ない物件を購入してしまった
- 施工業者選びに失敗した
- 太陽光発電設備の初期不良に気づかなかった
- メンテナンスに不備があった
- 現地調査をしなかった
- 雑草対策をしなかった
- 近隣住民の理解を得られなかった
- 日照時間を確認しなかった
失敗の事例からリスクやデメリットを学び、正しく対策すれば太陽光発電投資で成功を収められるでしょう。
見積もりの見方を間違えた
複数の業者から太陽光発電の見積もりを取った場合、業者ごとに初期費用に含まれている項目が違っていることが多いです。
初期費用に含まれている項目の比較を行わずに価格だけで契約してしまうと、後からメンテナンスの費用などが追加で発生することになるかもしれません。
見積もりの内訳に定期のメンテナンス費用が含まれているか?など、細かく確認が必要です。
太陽光発電投資に失敗しないためにも、見積もりを正しく読み取ることが大切と言えます。
収益の少ない物件を購入してしまった
太陽光発電投資で失敗しないためには、物件選びがとても重要なポイントになります。
なぜなら、購入した物件が太陽光での発電に適しているかどうかが収益に直結するからです。
事前に想定していたシミュレーションよりも実際の発電量が少ないと売電収入も少なくなり、太陽光発電投資は失敗になります。
固定価格での電力の買取が終了する20年後を見据えて、太陽光発電投資の計画を立てるようにしましょう。
施工業者選びに失敗した
太陽光発電投資の失敗の理由に、施工業者選びに失敗したというものがあります。
太陽光発電の施工実績が少ない業者に依頼すると、施工不良が起きたり、トラブルが発生したときに適切な対応先が不明だと、不安に感じるでしょう。
また、メンテナンスを依頼している業者が倒産してしまった場合、別のメンテナンス会社を探してまた新たにメンテナンス費用の支払いが必要になるという可能性も出てきます。
施工業者の経営状況まで把握することは難しいですが、長期間安心してメンテナンスも含めて任せられる業者を選ぶことが重要です。
太陽光発電設備の初期不良に気づかなかった
太陽光発電設備の初期不良を見逃してしまうと、太陽光発電投資で損をすることになります。
運転開始後の初期から発電量が少ない場合は、初期不良の可能性があります。
施工後すぐに異常に気が付ければ、施工不良の疑いもあるため、設置工事に不備がなかったか施工業者が無償で点検をしてくれます。
少しでも異常を感じたらすぐに施工業者に点検を依頼して、発電量が低下している状態を長引かせないようにしましょう。
メンテナンスに不備があった
太陽光発電はメンテナンスフリーと言われていたこともありますが、2017年4月からメンテナンスが義務化されています。
太陽光発電設備は屋外に長期間設置するので、こまめなメンテナンスが重要です。
太陽光パネルに黄砂の後や鳥の糞などが付いたままにしていると、汚れが影になり発電量が低下する原因になります。
太陽光発電投資では、丁寧にメンテナンスを対応してもらえる業者を選ぶことも損をしないために大切なポイントです。
現地調査をしなかった
太陽光発電の投資で失敗しないためには、事前に現地を調査することも重要です。
現地調査を行わずに、業者から提示される資料とFIT単価だけを見て物件を契約してしまうと、後悔することになりかねません。
実際に現地に足を運んで、パネルに影を作る背が高い木や建物がないか、近くに海や氾濫の恐れがある河川がないか、といった周辺の環境や、土地の土質などを自分の目で確認したうえで、購入する物件を決めるようにしましょう。
雑草対策をしなかった
雑草の対策を怠ることも、太陽光発電投資で失敗する原因の一つになります。
放置した雑草が伸び続けてパネルよりも背が高くなると、パネルに影が掛かり発電量が低下します。
つる性の植物が生えている場合は、つるがケーブルに巻き付くのでよりこまめに除草をしないとつるの刈り取りが困難になります。
太陽光発電投資で損をしないためには、こまめに草刈りを行い、雑草対策を行うことも重要です。
近隣住民の理解を得られなかった
近隣住民とのトラブルも、太陽光発電では少なくありません。
トラブルの理由は、発電所から隣地への土砂流出、工事の際の騒音、隣地との境界線付近に生えている木の処理などが挙げられます。
近隣住民の方々に太陽光発電設置の事前のご挨拶をするのみではなく、対策などの要望があった場合は真摯に対応する姿勢が大切です。
日照時間を確認しなかった
日照時間の確認をしていないと、購入前に想定していた発電シミュレーションよりも発電量が少なく、利益も少ないという事態になる可能性があります。
太陽光発電投資で失敗しないために、発電シミュレーションが日照時間も考慮された内容になっているかチェックを行いましょう。
業者から提示される発電シミュレーションがどのような条件で計算されているかを確認することが大切です。
売電よりもローン支払いが先に始まった
太陽光発電投資で売電を開始するためには、太陽光発電の設置工事が完了しているほかに、電力会社と売電を開始する日を取り決めておく必要があります。
また、売電を開始する前までに、電力会社の電柱と太陽光発電所の設備との引き込み工事が完了していることが必須です。
電力会社によってはこの引き込み工事が立て込んでいて、なかなか工事の日程が決まらないことがあり、太陽光発電の施工が完了していても売電を開始できないままローンの支払いが先に始まってしまうケースがあります。
施工完了日と売電開始日は、同月になるのが理想です。
施工を進めてもらう前に、売電開始の目途が立っているのかを確認すればこのような事態は防げます。
ランニングコストを明確に把握していなかった
太陽光発電の設備が安定して発電をしていくためには、ランニングコストが必要不可欠です。
太陽光発電投資においてのランニングコストは、メンテナンス費用、保険料、月々の電気代などがあります。
資源エネルギー庁が公表したデータによると、年間で1kWあたり5,000円のコストがかかると言われています。
メンテナンスは、年間契約の形式で提供している業者が多いので、2年目以降に発生するメンテナンス費用を明確に把握し、必要な金額を準備しておくことをお勧めします。
セキュリティーシステムを導入しなかった
太陽光発電所は、夜間が特に人気がない場所にあることが多いため防犯の対策が必須です。
パネルやパワーコンディショナーはサイズが大きく重量もあるため、フェンスを越えて持ち出すことが難しいので盗難の可能性は少ないですが、ケーブルの盗難被害が頻発しています。
引用:ANN NEWS
一度盗難の被害に遭った発電所が何度も盗難の被害に遭うケースも少なくありません。
盗難被害に遭うと修繕が完了するまで発電が止まり売電ができなくなるため、防犯カメラを導入する等の対策のほかに、盗難被害に対応できる保険に加入しておくことをお勧めします。
災害時などの補償を考えていなかった
太陽光発電投資で失敗しないために、台風など自然災害の影響で設備が故障した場合の補償についても考えておく必要があります。
メーカー保証では災害に起因する不具合は保証されないことが多いため、保険に加入して備えておくと良いでしょう。
自然災害でも、地震による被害は保険での補償対象外のため、投資の目的や運営方針に併せた適切な保険選びが重要です。
利回り計算を綿密にしていなかった
太陽光発電投資では、表面利回りではなく、実質利回りを元に運用を計画しないと失敗となる可能性が高いです。
表面利回りは概算で利回りを計算していますが、実質利回りは想定の売電収入から月々に掛かるランニングコストを差し引いて利回りを算出しているため、より正確に投資の計画を立てられます。
業者からは、表面利回りが提示されていることが多いので、どのような根拠で算出した数値なのか説明を受けて判断するようにしましょう。
融資先を誤った
太陽光発電投資では、日本政策金融公庫からの融資が金利を低く抑えられます。
ただし、申請に必要な書類が多く、審査完了までに時間が掛かります。
太陽光発電で人気の物件の購入は時間との勝負になるため、早く審査が完了するという理由だけで金利が高いソーラーローンを融資先選ぶと損をすることになるかもしれません。
土地にかかる税金を把握していなかった
土地付きの太陽光発電を購入すると、「不動産取得税」と「固定資産税」がかかります。
「固定資産税」は毎年発生しますが、「不動産取得税」は土地の購入後1回のみ支払いが必要です。
どちらも土地を取得した時点での路線価を元に金額が決められています。
路線価とは、国税庁が毎年公表している土地の価格のこと。
土地に掛かる税金があることも把握し、いつでも支払いができるように準備しておくと良いでしょう。
経費計上(節税対策)を怠った
経費計上を怠ると、節税できず損をすることになります。
太陽光発電投資では、保険料やメンテナンス費用などのランニングコストを経費として計上できます。
経費計上すれば節税対策にもなりますので、可能な項目は忘れずに経費計上するようにしましょう。
消費税還付の申請をしなかった
太陽光発電では、電力会社から売電料金の支払いを受けるときの消費税よりも、太陽光発電を導入する際の初期費用に掛かった消費税の方が高い場合に、消費税還付の申請ができます。
消費税の還付も節税対策として有効ですので、申請を忘れないようにしましょう。
太陽光発電投資のリスクを把握しよう
太陽光発電投資には、リスクがあります。
リスクを正しく把握すれば、対策を打って投資に失敗しないように工夫ができます。
太陽光発電投資で考えられるリスクについて、見ていきましょう。
発電出力50kW未満は余剰売電が適用
2020年度にFIT法の制度が変わり、10kW以上50kW未満の太陽光発電で電気の全量買取が対象外となり、余剰買取のみになりました。
50kW未満でも自家消費して余った電力を売電すれば、電気代を節約しながら売電収入を得ることもできます。
しかし、投資として太陽光発電を購入する場合は、余剰買取では収益が少ないと思われる方がほとんどでしょう。
太陽光発電のFIT単価は毎年金額が下がり続けているため、高圧の発電所を購入しても十分な利益を得られるか不安という場合は、中古物件の検討をお勧めします。
天候によって発電量が左右される
太陽光発電は、天候が発電量に大きく影響します。
日射量や日照時間は毎日違いますし、雨や曇りの日もパネルに日が当たらないためほとんど発電しません。
太陽光発電を設置する地域の気候の特性を考えた施工が必要です。
天候で発電量が変わりますが、年間を通して見ればどの地域でも発電量に大きな差はありません。
電力の買取価格は下落している
固定価格買取制度で決まっているFIT単価は、基本的に毎年値下がりすると決まっています。
例えば10kW未満の太陽光発電の場合、2012年の単価は42円でしたが、2023年は16円と半分以下の単価になります。
投資用の太陽光発電として高い収益を出したい場合は、これからFIT権利を取得するのではなく、単価が高い時にFIT権利を取得している中古物件の検討がお勧めです。
出力抑制を受けるケースがある
出力抑制とは、電気の発電量が使用量よりも多くならないようにコントロールするための制度です。
出力抑制が実施された場合、発電した電気を売電できなくなるというリスクがあります。
実際に九州の離島で、出力抑制が実施されています。
損失が心配な場合は、出力制御保険に加入しておくと良いでしょう。
太陽光発電投資のリスクを回避するには
太陽光発電での失敗を防ぐためには、下記の2点に注意することが大切です。
- 中古物件を購入する
- 信頼できる太陽光発電投資業者を探す
それぞれの対策について、詳細を説明していきます。
中古物件を購入する
太陽光発電投資のリスクを回避する方法の一つとして、中古物件の購入があります。
中古の太陽光発電だと、既に発電所として運転している実績があるため、実際の発電のデータがあります。この発電データを元に正確な発電シミュレーションができるので実質利回りが計算しやすいです。
また、FIT単価は、FIT権利を取得した年度の価格が適用されるため、中古物件はFIT単価が高く、収益を上げやすいメリットもあります。
既に電力会社との連系も完了しているので、物件購入から売電開始までの期間が短いことも中古物件の魅力です。
少ないリスクで太陽光発電投資を始めたいとお考えの場合、中古物件も視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか。
信頼できる太陽光発電投資業者を探す
太陽光発電投資でリスクを回避するためには、信頼できる業者探しも重要です。
安心して工事を依頼できる業者かどうかを見極めるポイントは、下記の3点。
- 実績が豊富
- 的確にアドバイスや対応をしてくれる
- 良い点だけでなくデメリットやリスクまで説明してくれる
太陽光発電の業者探しには、業界最大級のタイナビ発電所がお勧めです。
タイナビ発電所に物件を掲載している企業数が多く、物件や価格の比較検討も簡単に行えます。
信頼できる業者をお探しの方は、一度タイナビ発電所のサイトを覗いてみてはいかがでしょうか。
太陽光発電投資で成功する鍵はリスク管理にあり
ここまで、太陽光発電投資での失敗談やリスクについて説明してきました。
リスクがない投資は、あり得ません。
しかし、紹介したような失敗談からリスク管理を学び、正しく対策をすれば太陽光発電投資は少ないリスクで始められます。
太陽光発電投資で成功する鍵は、リスク管理にあると言えるでしょう。